【2025年9月11日】長崎県波佐見町でパッケージの企画・製造を手がける岩㟢紙器は9月19日、長崎県東彼杵郡に、複合施設「そとがわとなかみ」を開業する。
積み上げられた貼り箱をイメージした建物で、ショップやショールーム、ギャラリー、カフェなどを備え、ものづくりと人々の交流を促す新拠点となる。
同社は1960年(昭和35年)の創業以来、貼り箱を中心に地域と歩んできた企業。
「そとがわとなかみ」は、1階にはオリジナル商品や取引先製品を揃えた「Shop & BOX LAB」を設置。来場者が自ら紙やパーツを選んでオリジナルの貼り箱を制作できる「BOX LAB」では、機械の動きや職人の手仕事を体験できる。
2階には、これまでに製造した貼り箱や素材サンプルを展示する「BOX MUSEUM」と、長崎のブーランジェリー「JUNE COFFEE」が監修するカフェ「なかみcafé」を設ける。
ギャラリースペースでは国内外のアーティストやメーカーによる展示を開催し、オープニング企画展として「NONFICTION展」を11月3日まで行う予定。
また、工場見学ツアーを平日限定で実施し、製造現場を間近で見学できる機会を提供する。開業記念イベントとして10月11日には「そとがわとなかみ、そのあいだ」と題したトークショーを開催し、建築やデザイン、ディレクションを手掛けたメンバーが構想から完成までの裏側を語る。
同社では、新施設を通じてパッケージの新たな価値や可能性を発信し、地域資源を生かした産業観光やまちづくりへの貢献を目指す。
【2025年9月11日】SCREENグラフィックソリューションズとSCREEN GPジャパンは、10月7日から10日まで東京ビッグサイトで開催される「JAPAN PACK 2025[日本包装産業展]」に出展する。
今回のテーマは「パッケージに彩りを」で、最新のデジタル印刷機や関連ソリューションを披露する。
パッケージ市場では、ブランド価値向上や消費者への特別感の提供に加え、フードロス削減や環境負荷低減が重要課題となっている。
これに対応し、同社は「在庫削減」「多品種小ロット対応」「テストマーケティング」を可能にする印刷技術とともに、「環境負荷低減」「作業環境改善」「モノマテリアル対応」などのニーズに応える展示を行う。
主な出展機は、フィルム軟包装向け水性インクジェットデジタル印刷機「Truepress PAC 830F」と紙軟包装向け「Truepress PAC 520P」。
いずれも食品包装の安全規制に準拠した水性インクを搭載し、環境性と安全性を両立する。また、シール・ラベル市場向けには「Truepress LABEL 350UV SAIシリーズ」を紹介し、高速・高品質な印刷に加え、白インクや広色域対応による差別化提案を行う。
さらに、欧州で環境配慮型装置を展開するCOMEXI社の印刷・加工機によるサンプル展示や、韓国Valloy社の省スペース・スキルレス設計のトナーデジタルラベル印刷機「BIZPRESS 13R」の実機デモも予定している。
同社は「最新のデジタル技術とパートナー各社との協業による幅広いソリューションで、サステナブルなパッケージの未来を会場で体感してほしい」としている。
展示会公式サイト:https://www.japanpack.jp/
SCREENグラフィックソリューションズ:https://www.screen.co.jp/ga/
【2025年9月10日】シンクイノベーションはこのほど、「缶バッジの高速自動機」や「ナスカン取り付け自動機」を含む7つの製品を自社開発し、機器や販売に関する説明会を9月9日、東京都港区の産業貿易センターで100人超を招き行った。
同社はアクリルキーホルダーやアクリルスタンド、Tシャツのプリントなどオリジナルグッズの制作と販売で知られており、缶バッジもそのラインアップの一つとして近年受注数を伸ばしていた。一方で缶バッジをはじめとしたグッズ作成やアセンブリ(袋詰め)は手作業が多く、コストアップの原因となっていた。
自動機の開発はユニテックス(長野)と協業で行い、今後も共同で開発と販売を進めるという。ユニテックスは2001年創業で、長野県駒ヶ根市に本社を置く自動化・省力化機器メーカー。加工や組み立て、検査、梱包の作業をロボットなどに転換する支援を行っている。
今回発表されたラインアップは以下のとおり。
缶バッジ量産型 高速自動機
缶バッジフレキシブル自動機
ナスカン取り付け自動機
OPP袋入れ自動機
ラベル貼り自動機
Tシャツたたみ自動機
ペット用3Dスキャナ
このほか、開発中の製品も多数あるという。
目玉となる「缶バッジ量産型 高速自動機」は、1時間に7000個の生産が可能。プリントから切り抜き、挟み込みまでを完全自動化し、人員を配置する必要がない。従来の缶バッジ自動製造機は、早いものでも1分間に20個程度で、オペレーターが素材を供給し続けるなど半自動のものが多かった。
「缶バッジフレキシブル自動機」は、その簡易型で、缶バッジ制作のコア部分を自動化する。
「ナスカン取り付け自動機」は、アクリルキーホルダーなどにチェーンを取り付ける際のナスカン作業を自動化するもの。
「OPP袋入れ自動機」「ラベル貼り自動機」は、袋詰めと封入を自動化し、これまで人員を多く割いていた部分を効率化する。
「Tシャツたたみ自動機」は、プリントしたTシャツを封入する前の折り畳み工程を自動化。従来も折りたたみ機はあったが、人がTシャツを置き続ける必要があった。同機では20枚程度をセットすれば、自動で折りたたむ。
「ペット用3Dスキャナ」は、同社が進めるフルカラー3Dプリント用に開発された撮影機器で、需要の多い中小型犬サイズに特化。従来機より大幅に小型化され、イベントなどへの持ち運び利用を見込む。
いずれも自社で使用した上で他社へ販売し、要望があればユニテックスと共同で開発を進める。同社は今後、機器販売事業を拡大させたい考えで、2028年までに100億円の売り上げを目指す。
一般向け披露は9月30日から10月1日、池袋サンシャインシティ文化会館で開催される「OGBS 2025」を予定している。
問い合わせはシンクイノベーション営業(052-212-859)まで。
1年間で7台の自動機を開発したが、これには理由がある。
日本では5年後、最低賃金が1500円となり、労働人口は300万人減少すると予測されている。時給が上がるということは、自動化する会社とそうでない会社でコスト差が生じることを意味する。
また、自動化により以下の効果が得られる。
これらにより、グッズ業界の自動化を進めていきたい。
【2025年9月10日】「JAPAN PACK 2025[日本包装産業展]」(主催:日本包装機械工業会)の事前登録が開始された。
同イベントは10月7日(火)から10日(金)までの4日間、東京ビッグサイトで開催される包装関連の見本市。今回で35回目を迎え、包装関連産業の最新技術・製品が一堂に会し、90を超える併催プログラムが展開される。
今回の特別企画は「包装×DX」「包装×GX」コーナーだ。DX分野では、生産性向上、リモートメンテナンス、人手不足解消、技術伝承に関する58のソリューションを紹介。GX分野では、環境配慮設計、省エネ・省資源、包材使用量削減、食品ロス削減に関する54のソリューションを展示する。
すでに9月1日から特設サイトが公開されており、各ソリューションの概要や現場課題に対する解決策がオンラインで確認できる(https://www.japanpack.jp/project/special/)。
会期中は展示に加え、見どころツアーや特別セッションを実施。10月9日には、プラスチック使用量削減包装システムや環境対応印字技術、非加熱殺菌方式などGX関連の発表が行われるほか、DX分野ではオンライン部品見積もりシステムや食品工場における検査工程の革新などが紹介される。
10日には、磁気浮上型搬送システムやリモートメンテナンス事例の発表も予定されている。
さらに新企画として「研究成果発表プロジェクト」を開始。愛知県立大学、日本女子大学、金沢工業大学など全国12大学の学生が参加し、AI、バイオプラスチック、地域循環型社会、食品ロス削減などをテーマに研究成果を展示・発表する。10月9日には伊早坂嗣会長と学生によるパネルディスカッションを開催し、日本の未来社会における包装産業の役割を議論する。10日にはミニプレゼン形式のポスターセッションも予定されている。
「JAPAN PACK 2025」ではこのほか、優れた新製品を表彰する「JAPAN PACK AWARDS 2025」や、業界を代表する講師によるセミナーも多数開催される。各プログラムの聴講には事前登録が必要で、詳細は公式サイトにて案内されている。
JAPAN PACK 2025[日本包装産業展]
https://www.japanpack.jp/
【2025年9月9日】湖池屋はこのほど、ポテトチップスブランド「湖池屋ポテトチップス」「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」「湖池屋ストロング」などを、期間限定で“新じゃがパッケージ”に切り替えた。今年も国産新じゃがの収穫を迎えられたことへの感謝を込め、「今日も湖池屋。国産新じゃが感謝祭キャンペーン」を実施している。
湖池屋は1962年に「ポテトチップス のり塩」を発売して以来、60年以上にわたり国産じゃがいも100%にこだわってきた。今回は収穫期限定の“新じゃが”を使用した商品を展開し、抽選で30名に“新じゃがパッケージ”全18種セットをプレゼントする。
タイトル:「今日も湖池屋。国産新じゃが感謝祭キャンペーン」
応募期間:9月1日(月)~9月10日(水)
応募方法:
X(旧Twitter)で湖池屋公式アカウント(@koikeya_cp)をフォローキャンペーン投稿をリポスト
「#湖池屋新じゃが祭り」と好きな湖池屋商品を記載してリプライ
当選者には即時にDMで連絡される。
賞品:抽選で30名に、「ポテトチップス のり塩」や「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」「湖池屋ストロング」など全18種類を詰め合わせたセットを進呈。
湖池屋は「国産新じゃがの収穫に感謝し、多くの方に旬の味わいを楽しんでほしい」としている。
【2025年9月8日】サトーは、アスクルが新設した大規模物流拠点「ASKUL関東DC(ディストリビューションセンター)」において、同社が開発した環境配慮型ラベル「ノンセパラベル」が採用されたと発表した。
ノンセパラベルは、従来必要だった台紙を使用しないライナーレスタイプのラベルで、廃棄物削減やCO₂排出量低減に寄与する。
アスクルでは、入荷品の管理ラベルをこの方式に切り替えることで、台紙廃棄物の削減に加え、木材使用量の節減や焼却処理に伴う環境負荷低減を目指す。
ASKUL関東DCは6月に稼働を開始。施設にはノンセパラベルに対応したカスタマイズ仕様の自動印字貼付機も導入されており、高精度印字と安定した貼付を両立することで効率的な物流オペレーションを実現する。
アスクル ロジスティクス本部の小林学氏は「台紙を使わない点を評価した。廃棄物削減やCO₂低減につながる一方で、一部のラベルではカールによる貼付異常が発生することもあるが、改良が進んでおり、今後の品質向上に期待している」とコメントしている。
サトーのノンセパラベルは、物流をはじめ流通・小売り・食品業界など幅広い分野で導入が進んでいる。製造段階から台紙を用いないことで、資源節約と環境負荷低減に加え、省スペースでの運用や作業効率の向上にも貢献する。
詳細情報
https://www.sato.co.jp/products/ecomatch/nonsepa.html
【2025年9月2日】ジェイアール東日本企画(jeki)は、カルビーと共同で実施した「推し路線総選挙」で1位となった宇都宮線・高崎線をデザインした限定パッケージ「推し路線チップス」を1日からNewDaysや首都圏の一部コンビニで販売開始した。
同企画は、カルビーの「ルビープログラム」とJR東日本の企業共創プラットフォーム「JRE WALLET」を連携させたもので、2025年3月から5月にかけて実施。投票の結果、宇都宮線・高崎線が得票数トップとなった。
商品パッケージには車両名称(E233系)や路線記号(JU)を記載し、鉄道ファン向けにデザイン。「推し路線チップス」の文字には車体をイメージしたシルバーを採用した。中身はカルビーの「ポテトチップス うすしお味」で、数量限定販売となる。
jekiは企画設計から商品化までを担当しており、「今回の取り組みを踏まえ、今後も企業共創を通じた新たな企画を展開していく」としている。
【特設サイト】
・「JRE WALLET」公式サイト:https://www.jrewallet.jp/
・カルビー「ルビープログラム」公式サイト:https://www.calbee.co.jp/lbeeprogram/
【2025年9月1日】サトーは2026年1月から、次世代産業用プリンタ「スキャントロニクスCL4-SXR」「スキャントロニクスCL6-SXR」を国内外で順次発売する。
新シリーズは、生産性と持続可能性の両立を掲げたモデルで、大型カラータッチパネルを搭載。予兆保守やセルフメンテナンスを可能にする自己診断機能、オンライン保守対応を備え、現場の稼働効率向上を支援する。
環境対応としては、筐体の樹脂パーツに再生ABS樹脂を採用。さらに印刷開始時からラベルを無駄にしない機能を搭載し、廃棄物削減に寄与する。アプリケーション連携による柔軟なラベル発行や各種規制に準拠したセキュリティ機能も備え、幅広い業種での利用を見込む。
同社はラベルプリンタ事業を90以上の国・地域で展開しており、製造、食品、小売、物流、ヘルスケアなど多様な分野で採用されてきた。今回の新モデルについて、サトーは「未来の現場に対応する次世代機」と位置付け、RFID対応モデルも年内に投入する方針だ。
発売価格はオープン。製品に関する問い合わせは同社の専用窓口で受け付ける。
なお、新製品は9月10日(水)~12日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第27回自動認識総合展」と「国際物流総合展2025」で展示される。
【2025年8月26日】大日本印刷(DNP)とANA、セコマ、野嵩商会は7月7日、北海道で製造する牛乳やヨーグルト、デザート類を新千歳空港から那覇空港まで即日空輸し、翌日沖縄県内で販売する取り組みを開始した。
輸送には、DNPが開発した「多機能断熱ボックス」を活用。高断熱・高気密構造により電力を使わずに一定温度を保ち、パレットをそのまま収容できるコンテナ型で従来比約2倍の輸送量を可能にした。
対象商品は、セコマが北海道豊富町や札幌市で製造する「サロベツ牛乳」「北海道生乳100%とよとみプレーンヨーグルト」「とよとみミルクコーヒー」「たまごプリン」「ミルクプリン」など。輸送した商品は野嵩商会が展開する沖縄県内のスーパー「フレッシュプラザユニオン」で販売される。
ANAは2024年から一部商品の沖縄輸送を実施していたが、今回は新千歳発に切り替えることで、コンテナ単位の大量輸送を実現した。今後は輸送回数や商品数を増やし、旅客機の床下貨物スペースを活用して物流の効率化を図る。
今回の取り組みについて、各社は「北海道の新鮮な味を沖縄に届けることで地域創生にも貢献する」としている。
DNP多機能断熱ボックスの詳細
https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172667_4986.html
【2025年8月25日】日本コカ・コーラは、映画「スター・ウォーズ」とコラボレーションした限定デザイン製品「コカ・コーラ×スター・ウォーズ」を9月1日から全国で期間限定発売する。
今回の製品は、ダース・ベイダーやヨーダをはじめ、最新作『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』に登場するマンダロリアン、グローグーなど18キャラクターを描いた全45種類のパッケージ展開となる。自動販売機専売デザインも含まれる。
対象製品を購入すると、二次元コードから応募できるキャンペーンを実施し、オリジナルボンバージャケットやスウェット、コースターセットなどが抽選で当たる。さらに、対象の飲食店では限定Tシャツに応募できる仕組みや、4本同時購入でオリジナルタンブラーがもらえる企画も用意した。
このほか、コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」対応自販機で製品を購入すると、通常のスタンプに加えて全7種+シークレット1種の「スター・ウォーズ」オリジナルデザインスタンプが付与される。実施期間は9月1日から10月26日まで。
限定デザイン缶が浮遊する特設売場も全国7か所に設置される。埼玉のMEGAドン・キホーテ三郷店や広島のイズミゆめタウン広島店などで9月から順次展開する予定だ。
また、同日から新CM「スター・ウォーズコラボ」篇(30秒)が配信される。公式YouTubeチャンネルなどで公開される。
「スター・ウォーズコラボ」特設サイト
https://www.coca-cola.com/jp/ja/brands/coca-cola/campaign/2025starwars
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