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イクスラボ D2Cブランド向けオンライン完結の軟包装パッケージ製造プラットフォーム「Brixa」始動

【2025年11月7日】イクスラボは、D2Cブランド向けにパッケージ製造をオンラインで完結できるプラットフォーム「Brixa(ブリクサ)」を公開した。
デザインデータの入稿から見積、印刷、袋や箱の製造、納品までをウェブ上で一括管理できる点が特徴である。

同サービスでは、チャック付き袋、アルミ蒸着袋、スタンドパウチなど多彩な包材に対応しており、最小100枚から発注可能。
AIを活用した自動見積機能を備え、従来煩雑だった仕様確認や見積作業を短縮した。デジタル印刷とオンデマンド製造を組み合わせることで、短納期化と在庫削減を実現している。

素材面では、紙・再生プラスチック・バイオマスなどの環境対応資材を選択でき、サステナブルなブランド運営を支援する。仕上がり確認用のサンプル発注機能や、デザインテンプレート機能も搭載しており、製品パッケージをスピーディに立ち上げたいD2Cブランドに適している。

イクスラボでは今後、Brixaを中心にラベル印刷や外装箱製造まで領域を拡大し、ブランド体験を包括的にサポートするプラットフォームとしての展開を進める。

一般投票による「みんなの選んだグッドデザイン」に豊島屋「鳩サブレー 1枚入缶セット」 愛される伝統の品にデザイン性付与

【2025年11月6日】豊島屋の「鳩サブレー 1枚入缶セット」が、「みんなの選んだグッドデザイン」に選出された。

「みんなの選んだグッドデザイン」は、グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」(11月1日~3日、東京ミッドタウン)来場者による一般投票によって選ばれるもので、「鳩サブレー 1枚入缶セット」が最多票を集めた。

 

130周年記念、“持ち歩ける鳩サブレー”

豊島屋が創業130周年を迎えた節目に制作した記念缶セットは、毎年8月10日の「鳩の日」に合わせて販売された限定商品。1枚入りの小さな缶は、鳩サブレーを割らずに持ち運べる実用性と、愛らしいデザイン性を兼ね備える。

缶の外装は、定番の茶色(鳩サブレーカラー)に加え、トリコロール(青・白・赤)の全4色を展開。内側には春夏秋冬をモチーフにしたイラストをあしらい、食べ終わった後も小物入れとして長く使える仕様とした。

豊島屋の久保田智彦工場長は「たくさんの方に愛していただいていることを改めて実感した。鳩サブレーを衝撃から守り、割れずに持ち運べる、そして持ち運びたくなるデザインを考え抜いた結果がこの缶」と語った。
単なる包装資材にとどまらず、日常に溶け込み、長く愛される“続くデザイン”として評価された点が、来場者からも高い支持を集めたとみられる。

グッドデザイン賞の審査では、製品やサービスだけでなく、「暮らしに根ざしたデザインの継続性」が重視されている。
1900年の創業以来、世代を超えて愛され続けてきた鳩サブレーは、老舗の伝統と現代のライフスタイルをつなぐ存在として、デザインの持つ文化的価値を示す事例としている。

詳細はグッドデザイン賞公式サイトで
https://www.g-mark.org

日本パッケージデザイン学生賞2025 大賞は桑沢デザイン研究所の陳楠楠さん「食べごろ動物園」

【2025年11月6日】日本パッケージデザイン協会(JPDA)は、学生を対象としたパッケージデザインアワード「日本パッケージデザイン学生賞2025」の最終審査を10月28日に実施し、28点の入賞作品を決定した。
大賞には、桑沢デザイン研究所2年の陳楠楠(ちん・なんなん)さんによる「食べごろ動物園」が選ばれた。

同アワードはJPDAが主催し、パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘・発信することを目的に毎年開催している。
第4回となる今回は「FUN(楽しさ)」をテーマに全国から858点の応募が寄せられた。

大賞作品「食べごろ動物園」は、熟成によって現れるバナナのシュガースポットを動物の模様に見立てたデザイン。時間の経過を楽しみながら食べごろを知らせるアイデアが評価された。
JPDA理事長の信藤洋二氏は「天然のパッケージであるバナナの皮の特性を活かし、環境負荷を抑えた発想が素晴らしい」と評し、ユーモラスで社会的意義のある作品であると称賛した。

金賞2点、銀賞2点、銅賞2点のほか、企業賞6点(フジシール財団賞、王子ホールディングス賞、大阪シーリング印刷賞、寿精版印刷賞、大商硝子賞、ツジカワ賞)および審査員特別賞15点が選出された。なお、銀賞とツジカワ賞のダブル受賞作品もあった。

入賞作品のリスト
https://student.jpda.or.jp

入賞作品の画像は、今後JPDA学生賞公式インスタグラムで公開予定https://www.instagram.com/jpda_student_awards

ダンボールワン 8年連続で国内シェアNo.1を獲得 売上増加額でも首位に

【2025年11月5日】ラクスルが運営するダンボール・梱包材の受発注プラットフォーム「ダンボールワン」が、8年連続で国内シェアNo.1(東京商工リサーチ調べ)を獲得した。
あわせて、2025年は「ダンボール・梱包材専門通販ECサイトでの売上金額の対前年度増加額」でも首位となった。

「ダンボールワン」は1978年に石川県金沢市で創業し、2005年に業界でいち早くEC化を実現。小ロット対応や短納期・即日出荷を強みに、梱包材ECの代表的存在として成長してきた。
2020年にラクスルの資本参加を受け、2022年からは完全子会社として運営している。現在は11万点を超える商品を扱い、企業や個人を問わず幅広いユーザーに対応している。

今回の調査では、売上高、注文ユーザー数、受注件数、レビュー数、売上金額の増加額、品揃え(掲載商品数)の6部門で1位を獲得した。

また同社は、8年連続首位を記念して「国内シェアNo.1感謝セール」を11月4日から30日まで実施。広告入りダンボールや無地定番ダンボール、メール便ケース、紙袋などを最大45%割引で販売する。

セールの詳細
https://www.notosiki.co.jp/contents/campaign.html

「ダンボールワン」サービスサイト
https://www.notosiki.co.jp/

清和のパッケージ通販 新ブランド名は「PACKAGE LINK」 ソリューション提案やエコ素材の活用を強化

【2025年11月4日】清和は、長年展開してきた包装資材の通販サービス「パッケージ通販」を、新ブランド名「PACKAGE LINK(パッケージリンク)」としてリニューアルした。新しいロゴとアイコンデザインは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が手掛けた。

新ブランド名には、「お客様とパッケージ、そしてビジネスの可能性をつなぐ(LINK)」という思いが込められている。従来の通販機能に加え、課題解決型のソリューション提案や、エコ素材の活用などを強化。より幅広い用途に対応する包装資材を提供していく。

「PACKAGE LINK」では、直感的に商品を検索できる操作性を備え、無料サンプルの提供も行う。既製品パッケージへの名入れや加工にも対応し、小ロットからオリジナル資材を製作可能とした。さらに、迅速な配送体制とサポート窓口を強化し、企業の安定した資材調達を支援する。

ロゴデザインは、ブランドの持つ「つながり」と「広がり」をパッケージの形で象徴的に表現。シンプルながらも力強いデザインにより、同社の姿勢を具現化したという。

清和は創業70周年を迎え、包装資材の提供を通じて多様な業種のビジネスを支援してきた。今後は「PACKAGE LINK」を通じて、包装資材の新たな価値を創造し、社会貢献を目指すとしている。

詳細
https://www.seiwa-p.co.jp/shop/topics/brand_renewal.aspx

永谷園 「お茶づけ」封入の「東海道五拾三次カード」企画を終了へ 歴史に幕


【2025年10月31日】永谷園は、お茶づけ商品に封入している「東海道五拾三次カード」の封入を、2025年12月末生産分をもって終了すると発表した。
2016年11月の復活以来、約10年間続いた人気企画が幕を下ろす。

同カードは、歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」をモチーフにしたもので、お茶づけの封入紙「検印紙」を活用して始まった。
1952年発売の「お茶づけ海苔」には、製品検査の確認印を押した無地の紙が封入されていたが、その後、文化普及の一助として絵柄を印刷したことがカード化のきっかけとなった。

1997年に一時休止したが、2016年11月に「日本文化を伝えたい」という想いのもと再開。和食のユネスコ無形文化遺産登録やクールジャパンの推進、東京オリンピック開催など、日本文化への関心の高まりを背景に復活した。応募券を集めるとセットが当たるキャンペーンも人気を博し、永谷園の名物企画となっていた。

同社は「『東海道五拾三次カード』の終了は一つの節目だが、『文化を味わう時間』を届けるという想いは変わらない。新しい形で次の時代につなぐ準備を進めている」としている。

封入終了の対象商品は、「お茶づけ海苔(8袋入)」「さけ茶づけ」「梅干茶づけ」「たらこ茶づけ」「わさび茶づけ」の各6袋入り。現在実施中の「東海道五拾三次カード フルセットキャンペーン」は、2026年8月まで継続される。

 

アースダンボール デザインツールにAI画像生成機能を新たに搭載 直感的にフルカラーデザインのオリジナル段ボールを作成可能に

【2025年10月29日】段ボール通販のアースダンボールは10月28日、デザインツールにAI画像生成機能を新たに搭載し提供を開始した。
これによりユーザーは直感的にフルカラーデザインを施したオリジナル段ボールを作成できる。

従来、Illustratorなどの専用ソフトを持たないユーザー向けにテンプレートやスタンプ機能を提供してきたが、新たにAIが自動でデザイン画像を生成・提案する機能を追加。生成された画像は同社のフルカラー印刷サービス「ミラプリ」で版代なしで印刷でき、そのままデザインデータとして活用できる。

企画担当者は「背景素材を用意する手間をなくし、AIの提案で自由度と効率を高めた。誰でも短時間で完成度の高いデザインを作成できる」と話す。

AI生成機能は、寸法と枚数を指定し「印刷あり」を選択後、「AIでイメージ画像自動作成」にキーワードを入力して「生成」ボタンを押すだけで利用可能。生成された画像を配置し、縮尺変更やコピーも行える。

アースダンボールは、創業以来の包装資材製造の技術をもとに、SDGs推進やデジタル化を通じて顧客のビジネス支援に取り組んでいる。近年はIT活用が評価され、複数の表彰も受けているという。

AI画像生成機能付きデザインツール
おためし版https://www.bestcarton.com/jp/order/designtool/
実寸法指定版https://www.bestcarton.com/cardboard/flex/

アースダンボール公式サイト
https://www.bestcarton.com/
 

一ノ蔵 「素敵に食卓‐日本酒ラベル展XV ありがとう」に協賛 東日本大震災の復興支援チャリティ 10月、11月・東京と宮城で

【2025年10月27日】一ノ蔵は、東日本大震災の復興支援チャリティ企画「素敵に食卓‐日本酒ラベル展XV ありがとう」に協賛する。
同展は東京都渋谷区のギャラリー「GALERIE Malle(ギャラリーまぁる)」で10月28日(火)から11月2日(日)まで開催され、11月8日(土)からは宮城県大崎市の「松山 酒ミュージアム」で巡回展が行われる。

この展示会には、イラストや版画など31名の作家による個性豊かな作品が並ぶ。人気キャラクター「わちふぃーるど・猫のダヤン」の作家・池田あきこ氏の作品も展示販売され、売り上げの一部は「あしなが東日本大震災遺児支援募金」に寄付される。

さらに、出展作家のアートをあしらった特別純米酒「大和伝」も一ノ蔵から購入できる。お気に入りの作品ラベルをまとった酒を通して、アートと日本酒の融合を楽しむことができる。購入詳細ページは10月28日(火)正午に公開予定。

同展は2011年の震災翌年から続くチャリティ企画で、今回で15回目を迎える。「ありがとう」というテーマには、被災地支援に携わってきた人々への感謝と、これからも支援を続ける決意が込められている。

購入案内
https://ichinokura.co.jp/news/9198

 

開催概要

本展
期間:10月28日(火)~11月2日(日)
時間:正午~午後7時(最終日は午後5時まで)
会場:GALERIE Malle(ギャラリーまぁる)
住所:東京都渋谷区恵比寿4-10-18-2F
電話:03-5383-6101
https://galeriemalle.jp

巡回展
期間:11月8日(土)~11月16日(日)※月曜休館
時間:午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)
会場:松山 酒ミュージアム(宮城県大崎市松山千石字松山242-1)
電話:0229-55-2700
https://ichinokura.co.jp/museum

一ノ蔵
https://ichinokura.co.jp/

大阪シーリング印刷 「紙フェスKOBE2025」に初出品 推し活グッズなど新商品18品を含む45品を展示 11月6日~ら10日


【2025年10月27日】大阪シーリング印刷は11月6日(木)から10日(月)まで、大丸神戸店で開催される「紙フェスKOBE2025」に初出品する。

同社は、ユニークな発想をもとにした自社ブランド「Item OSP」を展開しており、推し活グッズやマンガ風デザイン、既存商品の新色など新商品18品を含む計45品を出品する。販売チャネルの拡大と認知向上を目指す。

紙フェスKOBEは「紙好きさんによる紙好きさんのための紙ものイベント」として2016年に神戸で始まり、今回は第10回を迎える。大丸神戸店での開催は第8回からで、今回も50社以上が出品する。

大阪シーリング印刷のブランド「Item OSP」は、約100年にわたり培ってきた印刷・加工技術を生かし、文具や雑貨、ラッピング、ノベルティなどを展開。企業ロゴやキャラクターデザインを加えたOEM製造にも対応している。

同ブランドは従来、企業向けの販促品やノベルティが中心だったが、個人客からの要望の高まりを受け、2024年2月からAmazonで販売を開始した。「フルーツメッセージ」「サバカレター」「ひとことあにまるず」「sasayaka」「ひとことレスラー」「ジッパーロール」などが好評という。

出品商品の一例として、ホログラムフィルムを用いた「推しごとシール」、透け感のあるラッピングシート「sasayaka」、手ちぎり和紙を使った「ひとことシール」、イラスト入りの「クラフトテープ」、紙コップをラッピングできる「カップtops」などを紹介。いずれも価格は550円(税込)で、デザイン性と実用性を両立したアイテムという。


紙フェスKOBE2025

日時:11月6日(木)~10日(月)午前10時~午後7時(最終日は午後5時まで)
会場:大丸神戸店 9階イベントホール(兵庫県神戸市中央区明石町40)
アクセス:JR・阪神「元町駅」より徒歩3分、神戸市営地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」すぐ

大阪シーリング印刷
https://www.osp.co.jp/index.html

明治・万代・TOPPAN 紙カップリサイクルの実証を共同実施 「明治ブルガリアヨーグルト紙カップ回収チャレンジ」

【2025年10月21日】明治、万代、TOPPANは10月20日から11月30日まで、スーパーマーケット万代の9店舗(兵庫・大阪・奈良)で「明治ブルガリアヨーグルト」400gシリーズ4種の紙カップを回収・リサイクルする実証「明治ブルガリアヨーグルト紙カップ回収チャレンジ」を実施する。

今回の実証では、店頭に設置された専用回収BOXで、家庭で洗浄済みの紙カップを回収。回収したカップは明治が販促物や応募はがきなどのキャンペーンツールとして再製品化する予定。

サーキュラーエコノミーへの移行が求められるなか、紙製容器包装のリサイクル推進が課題となっている。牛乳パックは従来から再資源化されている一方、防水加工などが施されたヨーグルトの紙カップは古紙回収が難しく、リサイクルが進んでいなかった。

明治とTOPPANは2025年5月、明治の本社や関西工場など3拠点で紙カップ回収の社内実証を実施。効率的な回収方法の検証や参加者アンケートを通じて課題を抽出した。その結果を踏まえ、今回は消費者参加型として小売の万代と連携し、店頭回収の有効性を検証する。

実証では、万代が設置場所提供やBOX管理、告知対応を担い、明治は回収施策の企画と再製品化を担当。TOPPANは回収資材の企画・製造、運用管理、再生品を活用した啓発企画などを行う。

3社は今後、紙製容器包装のリサイクル範囲を拡大し、流通、自治体、回収業者、製紙メーカーなどと協働して、循環型社会の形成に寄与する方針だ。

  

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