【2022年5月9日】凸版印刷はこのほど、「サステナブル バリュー パッケージ」のラインアップの一つとして、新型包材「いただきピロー」を開発した。
同商品はレンジ調理時の自動通蒸が可能で、開封後にそのまま食器として使用できる。
従来のプラスチックトレー入りの製品と比較して、プラスチック使用量を約76%削減。外袋と内袋からなる軟包装パッケージ製品と比較してプラスチック使用量を約35%削減し、包材製造時のCO2排出量を約20%削減する。
4月から冷凍パスタや冷凍チャーハンなどの冷凍総菜向けに、サンプル出荷を開始する。
持続可能社会のプラ削減はもちろん、コロナ禍の内食需要により、食に関する時間の短縮や手間の削減など「食の簡便化」のニーズが高まっている。
このような「即食ニーズ」に応える代表的な容器に「トレイ」と「パウチ」があり、「トレイ」は食べやすいが廃棄時にかさばる、「パウチ」は廃棄しやすいが食器への移し替えが面倒、という課題があった。
こうした市場背景を受け、凸版印刷は2019年8月から、加工食品の包装に使用されていたプラスチックトレーを使用しなくても、そのまま食べられる新型レトルトパウチ「いただきパウチ」を開発、販売してきた。
今回の「いただきピロー」は、既存の巻取り包材用充填機が使用可能なため、レトルト食品だけでなく、冷凍食品やチルド食品でもプラスチックトレーを使用しない食品包装の対応が可能となった。
食品メーカー側も、巻取り包材に特殊なレーザー加工を施しているので、大きな設備改造は不要で、従来使用している巻取り包材用充填機で生産できる。
凸版印刷は、4月から「いただきピロー」のサンプル出荷を開始。2023年度に関連受注を含めて5億円の売上げを目指す。
「ちきゅう」/サステナブル バリュー パッケージ」
https://www.toppan.co.jp/living-industry/packaging/sustainability/
「レンジ対応パッケージ」
https://www.toppan.co.jp/living-industry/packaging/products/microwavable_package/index.html
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