【2022年10月26日】凸版印刷はこのほど、同社とモーンガータが化粧品バルクを再利用して開発し、東洋インキが協業して製造した「ecosme ink」を使用して、プロモーションツールの試作品を制作した。
「ecosme ink」は、従来のインキにはない、化粧品の持つラメ感やパール感によって独特な加飾表現が可能。凸版印刷は、このインキを使用して販促物や資材、パッケージの印刷に活用するというアップサイクルで、化粧品メーカーのSDGsの取り組みを支援する。
現在、多くの化粧品メーカー・色材メーカーでは、研究・開発工程や、品質を維持するためにやむを得ず市場に出せなくなってしまった化粧品バルクが発生し、廃棄物として処理する。
これまで、化粧品の空容器などのリサイクルは進んできましたが、化粧品バルクの再利用については限定的だった。
凸版印刷はこれらの課題に対して、廃棄される化粧品バルクをインキの色材として再利用することにより、インキとして印刷物の製造に活用する取り組みの方法を構築した。
この方法を用いて廃棄される化粧品バルクを、その化粧品会社の販促物に再利用するアップサイクルに取り組する。
凸版印刷は、化粧品メーカーの不要となったバルクをモーンガータから調達。その後、東洋インキに委託し製造したインキを用いて販促物・資材などを制作し、化粧品メーカーに販売する。
凸版印刷は、化粧品業界に向けて「ecosme ink」を使用した販促物やパッケージなどを2025年までに10社へ提供することを目指す。また、化粧品メーカー各社と協力し「ecosme ink」を使用した制作物の開発の推進、および活用可能性をひろげ、化粧品業界全体のアップサイクルを進めていくことで、SDGs活動に貢献していく。
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