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TBMの「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」 インドの大手ボトルメーカーJyoti Chemicalsの化学薬品と農薬ボトルに採用

【2025年2月9日】TBMの環境配慮型の「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」がこのほど、インドの大手ボトルメーカーJyoti Chemicalsが製造する化学薬品と農薬用の「製品ボトル」に採用された。

「LIMEX Pellet」は、安価で資源として豊富に存在する石灰石が主原料。従来の汎用プラスチックと比較して石油由来プラスチックの使用量と、製品ライフサイクル全体でのCO2を含む温室効果ガスの排出量が削減される。
また、既存の成形機で、多様な成形方法に対応しており、仕上がりは炭酸カルシウムを主原料にすることで、特有のマットな高級感のある質感となる。

近年、環境配慮型素材への需要が世界的に高まる中、インドのボトル市場でも同様の傾向がある。
Jyoti Chemicalsは、従来の価格と品質を維持しながら、環境負荷を低減する素材の導入を検討する中で、「LIMEX Pellet」を採用した。

TBMは今後もJyoti Chemicalsとの連携を強化し、インドのボトル業界に環境対応のソリューションを提供。「LIMEX Pellet」の普及を国内外でさらに推進していくとしている。

LIMEX Pellet
https://tb-m.com/products/products-pellet/

 

瀬味証券印刷と日本新聞インキ 二次元コードの上にランダムに透明な凹凸を印字する「Scam Guard」を開発 偽造や貼り換え防止に

【2025年2月5日】瀬味証券印刷は、日本新聞インキと共同で、二次元コードの上にランダムに透明な凹凸を印字する「Scam Guard」を開発した(特許出願中)。

「Scam Guard」は、利用者に触感で本物であることを伝え、二次元コードの貼り替え対策にもなる。
触感での偽物の判別ができ、コピー機で複写しても凸部分はコピーされないため、偽造品の製造を牽制できる。蛍光インキを使用すれば、カラーコピー牽制をより強化可能。
また、ドットの配置やインキの組み合わせにより、さまざまなデザインを表現ができる。

背景には二次元コードの偽造と悪用があり、「〇〇ペイで返金します」といった、二次元コードの悪用による詐欺の相談件数は年々増加傾向にあるという。
これまで、このような詐欺行為への一般的対策は、二次元コードの二重貼りの確認や注意喚起しかなかった。

今後、同社では「Scam Guard」のサンプル作成を行い、実用化に向けて実証実験を進めていくとしている。

瀬味証券印刷
https://www.semisecurityprint.co.jp

日本新聞インキ
https://www.nissin-ink.co.jp

 

京セラDC 複合機・プリンタの製品包装が「WORLDSTAR 2025」を受賞 簡単・積載場所減・CO2削減など評価

【2025年1月29日】京セラドキュメントソリューションズの複合機・プリンタの製品包装が、「WORLDSTAR GLOBAL PACKAGING AWARDS 2025」で「WORLDSTAR 2025」を受賞した。

「WORLDSTAR GLOBAL PACKAGING AWARDS」は、包装分野の国際組織である世界包装機構(World Packaging Organisation:WPO)が主催するが世界の包装分野で最大のコンテスト。「WORLDSTAR 2025」は、世界中の包装コンテストで入賞したパッケージの中から、高い技術や優れたデザインのパッケージに贈られる。

受賞した「かるがるジョイント」は、複合機・プリンタの部品設計技術を生かしたジョイントパーツ。誰もが取り外し方を理解でき、取り外しに必要な力を削減。輸送積載スペースを従来比67%に削減でき、組立の自動化に対応した。
また、従来の強度を維持しつつ材料の使用量を削減する形状の見直し、再生プラスチックの材料を採用することでCO2を削減している。

World Packaging Organisation
https://worldstar.org/winners_detail/4416/2025/

 

大一印刷 自社サイトリニューアル&新サービス「50枚からのポチ袋印刷」をリリース こだわりの平袋を少量から可能に

【2025年1月27日】大一印刷はこのほど、自社サイトリニューアルするとともに、新サービス「50枚からのポチ袋印刷」をリリース。

同社は昭和から半世紀にわたり「平袋」の生産をしてきた会社。
今回リニューアルしたサイトでは、平袋の作成にこだわりたい個人や企業様向けのサービス。また紙質やサイズ、フタの長さ、スジ入れ、色、印刷部分、 用途に合った紙質を提案などが可能という。
サービスは問い合わせフォームへ記入することで、同社担当者が個々の要望に応じて一件ごとに対応いする。

新サービス「50枚からのポチ袋印刷」は、50枚から小ロット対応のオリジナルポチ袋印刷。
サービスでは、デザインテンプレートをダウンロードし、オリジナルデータを入稿すれば、50枚という小ロットからオリジナルのポチ袋を制作いたします。

用途は、結婚式やお祝い事、感謝の気持ちのメッセージ、友人や家族へのプチギフト、季節ごとのイベント(などを想定している。
また、小規模なブランドやショップ、ハンドメイド作家やクラフトマーケット出展者など、少量を必要とするユーザーをターゲットとしている。

オリジナル平袋の大一印刷
https://bigone-p.com/hirabukuro/

大一印刷
https://bigone-p.com

 

 

 

【ちょいとコラム】「2025年新春大予言」 今年起こりそうな3つのこと!

【2025年1月17日】今年も年が明けてしまいました。明けてしまったというのも、なんですが、記者は年始が好きじゃありません…というのは「年始はあまりニュースがない!」。
だいたい明けて5日くらいまでは企業が動いていないので、ニュースになるような発信がほぼないし、昨年のニュースを書くと、ほんの1週間前なのに「ずいぶん古いこと書いているなあ」という印象になってしまうからです。

そこで載せるのが、前年にいただいておいた「年頭所感」。企業・団体などから頂いたトップのご挨拶を載せています。
以前はこれも、「年頭所感下さい」とお願いして載せていたのですが、今は先方から送っていただいたもので関連の深い企業・団体のものをセレクトして掲載させていただいています。
上場企業はPRのためにしっかりとした年頭のあいさつをお送りいただくケースが多いです。一方で組合などの団体はこちらからお願いしないとお送りいただけません。最近は「でもまあいいか!」になっています。「内輪の団体なので外にお出しするようなお話はありません」ということなのだと理解しているのと、どれもあまり面白くないからです。

この大予言、毎年だんだん出す日が遅くなってしまっているのですが、理由はちょっと内容が過激になりすぎて調整に手間取っているから…です(けっこう書いては消しを繰り返しています)。完全版が知りたい方は、ぜひ記者をセミナー講師としてお招きいただくか、飲みに誘って直接聞いてみてください(笑)。

前置きが長くなりすぎました。そろそろ本題「2025年の大予言」を始めましょう。

 

きっと来る⁉

昨年のプリンティング業界、トピックスで最も大きかったものの一つに「drupa2024」があります。
何度も触れていますがこのイベント、期間中の来場者数は約17万人でした。前回の2016年が26万人で、9万人の減少、出展者も前回からマイナス200社でした。ちなみにピークの1990年が44万人、そこからは半分以上に来場者が減っています。

さて、これだけ来場者も減り、出展者も減った「drupa」ですが、ネット社会になった現代で海外の展示会は、もう意味がないのでしょうか?
記者はそう思いません。

コロナ禍による世界的な封鎖が起こったのが2020年~2023年前半、「drupa」も2020年が中止になったため、2016年を最後に行われていませんでした。その間、ほとんどの人が海外からの情報を間接的にしか知ることができなかったのです。

「体感」というのは大事で、この「drupa」、記者も行くことによって得るものが大きかったです。展示会そのものもそうですが、日本のおかれた現状なども見えてきました。
ショックだったのは空港でのコーラの値段でした。1本3.2ユーロ、1ユーロ170円の時だったので日本円にすると約540円…頭がクラクラしました。
為替で円が弱くなり、さらに賃金もここ30年上がっておらず、日本が「貧乏な国」になったことをひしひしと感じることができました。
今回初めて民泊に泊り、日本から食材(下の写真)を持って行き、外食はほぼゼロにしました。それでも以前の3倍くらいのお金が飛んでいきました。

肝心の「drupa」ですが、来場者や出展者が減った理由が見えました。
この展示会、ドイツのオフセット印刷の組合が後援者として名を連ねています。展示の構成も大手のオフセット印刷機のメーカーが中心で、その周りに関連する後加工機や資材の展示があるというもの。
このため適切なゾーニングがなく、非常に見づらいのです。一部テキスタイルプリントのコーナーなどもありましたが、そこに関連メーカーや資機材が集中しているわけではなく、世界中を席巻しているDTF(Direct To Film)などのブースはバラバラで、各ホールのすみっこに点在していました。
また、中国メーカーの出展が圧倒的に多く「China drupa」という印象も強烈でした。行った人からは「これなら、中国の展示会に行けばもっと面白いもの見られるよ」という声も聞こえてきました。

昨年11月には、中国へのビザなし渡航が解禁となりました。おそらく今年は中国の展示会に行く人が増えるでしょう。そこから中国をはじめとした海外のプリンティング資機材が日本に入ってくる機会も増えると思うのです。ただし、為替が円安に振れれば欧米の資機材は厳しくなるでしょう。

第一の予言「海外の情報と製品がきっとくる」。2025年はそういう年になりそうです。

 

プリンティング関連主要海外展示会

 

「業界」の時代じゃない!

近年、取材していて面白いと感じる話に「異なるビジネスからのプリンティング業態(界隈)への転身」の事例があります。
一昨年には、サイン業からグッズプリントへ参入した会社、印刷業からサイン業に転身した会社を取材。去年は水引の業者からグッズプリント業界に転身した会社や、ソフトウェアメーカーから3Dプリントに参入した会社を取材しました。

まあ取材をさせていただける会社なので、当然「うまくいっている」「業績の良い」会社さんなのですが、逆説的に言えば、業界を超えて仕事をするような意欲のある会社は伸びているということだと思います。

「drupa2024」の9万人減を見て思ったことですが、「紙への印刷だけ」では限界があるし、すでにオフセット印刷業界だけにとどまっている会社は、機械の更新にも興味がなく、海外の展示会も見に来ないほどに疲弊していると感じます。
そうそう、近々の取材ではオフセット印刷機をすべて廃棄し、デジタル印刷機のみに舵を切った会社も訪問しました。
印刷するものによって異なるとは思いますし、使いどころによってはオフセット印刷が活きてくることも間違いない、そして印刷はなくなるということはないと思うのですが、「うちはオフセット印刷屋だから」「うちはグラビア印刷の会社だから」「うちはサイングラフィックス一本だ」という業の区切りを前面に出した会社は伸びしろが少ないのは間違いないでしょう。

自分の主業と異なる分野も情報取集し、躊躇なく他の分野へ飛び込んでいくこと、これが求められる時代です。日本の人口は減少しつつあり、少なくなったパイの中での生き残りを迫られています。

昨年の流行語の中に「界隈」という言葉がありました。これはネットミーム(用語)で、分野を規定せず、ゆるくその周辺までを表す言葉です。「自然界隈」といえば、キャンプやアウトドア、バーベキュー、山登りなどを含めた趣味の人たちのこと。細かく細分化された分野をゆるっとまとめ上げる言葉として使われています。
我々も印刷の中の細かな分野や、サイン、グッズ、テキスタイルといった紙以外へのプリントも含めて「プリンティング界隈」として捉えることが大事になってきたと感じます。

第2の予言として、今年は「業界」から「界隈」へ、意識を変化させる年になるでしょう。
プリント&プロモーションは10年前から「デジタルプリンティング界隈」をゆるっとまとめてニュースを配信してきたので「界隈先駆者」と言ってもいいのかと自負しています(誰も褒めてくれないので自画自賛)。

テレビ業界でも今、「業界人」の常識が普通の非常識として叩かれていますが、「業界」を意識した会社や団体は、フジテレビを見ても分かるように追い詰められていくでしょう。

 

待ったなしのアレ!

さて、どこの会社を訪問してもよく聞く話は「人手不足」。「採用したくても人がいない」「採用しても辞めてしまう」「せっかく育ったオペレーターが退職した」こんな話ばかり。
さらには「賃金上昇」が中小企業には追い打ちとなっています。
政府は「最低賃金を2030年代半ばまでに1500円する」という目標を掲げています。また、ユニクロは大卒初任給を33万円に、ゲームメーカーのカプコンも30万円にするなど、新入社員を厚遇する傾向が大手や有名企業で始まっています。
これってつまり「このくらいの賃金を払えない会社は退場してください」という国や時代の意思なのです。

さてどうしたらいいか、給料を上げるにも限界があるし、上げたところで職業選択の自由がある限り、社員の離職リスクは避けられません。もちろん社会から退場するなんてもってのほかでしょう。

そう思っていた中、昨年のこんなニュースが飛び込んできました。
イメージ・マジック 白糸にインクジェット出力でフルカラー刺繍 「DTEカメラシステム」の先行予約を開始(2024年8月27日)

イメージ・マジックの「DTE(Direct To Embroidery)カメラシステム」。
これはブラザーのガーメントプリンタ「GTX」にカメラとセンサーをプラスしたもの。白糸の刺繍をカメラで読み込み、上からフルカラーでインクジェットプリント可能。高精度カメラシステムにより、プラテン(テーブル)上のどこにどのような角度で置いても、刺繍位置を自動的に認識しプリントできます。
つまり、ポンと置くだけでプリントできてしまうシステムをカメラとセンサーで実現したということ。
中国のデモンストレーションでは、プリントするものをバラバラっと投げて出力するというのもやっていたらしいです。

これまでは、しっかりと位置を調整したり、治具を使ったりで、そこそこ精密な作業が必要だったプリントをものすごく簡単にしているのです。
これは刺繍だけにとどまる話ではありません。さまざまなグッズやサインのような大きなものまで、カメラとセンサーがあれば、同じようなことができるだろう。

「人手不足」と「賃金上昇」による会社の危機。これを回避する方法の一つとして、自動化が推進される「待ったなしの自動化」が3つ目の予言です。
難しい技術を導入するというのではなく、今あるプリンタなどに何かを付け加えることや、搬送装置を置いて、工場をライン化する、単純にデジタル印刷機の導入だけでも大幅な自動化になります。

 

最後に

コロナ禍が開けて、海外の展示会への視察が多くなりそうな今年、やはりそこで見てきたものからの影響が多くなりそうと感じています。
自動化と絡めて、やはり中国からの資機材の流入はあるでしょう。しかし、単純に導入とはいかないのも現実で、日本でしっかりと保守サービスを受けられる環境を持った販社から購入したいものです。
それにはやはりアンテナを高く持ち、国内外の情報を仕入れ、目利きとしての能力を持つことが経営者に求められる。
ぜひ情報収集の一つとして当サイト「プリント&プロモーション」を活用いただきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

 

ローランド ディー.ジー. 「TrueVISシリーズ」と「DGXPRESSシリーズ」に拡張テーブルユニットを開発

【2025年1月16日】ローランド ディー.ジー.はこのほど、大判インクジェットプリンタ「TrueVISシリーズ」の「LG-640/540/300」と、「DGXPRESSシリーズ」の「UG-642」向けに拡張テーブルユニット「ET-64L/54L/30L」を開発した。
これによりB0サイズまでのコートボール紙への印刷に対応し、紙器パッケージの試作を作成可能となった。

「LG-640/540/300」と「UG-642」は、吐出したインクに紫外線を照射することで、瞬時にインクを硬化させる特性を持ったUVインクジェットプリンタ。
インクが印刷する用紙の表面上に定着するため、多種多様な材料にダイレクト印刷できる。

インクはCMYKにレッド、オレンジに加え、クリア(透明)や白、プライマーを用意。各インクを重ねて出力することで、ユニークで付加価値の高い特殊印刷表現が可能になった。
その用途は、広告・看板製作をはじめ、インテリアデコレーションの内装やシール・ラベルやステッカーの製作など、多彩なシーンでの利用を想定する。

今回発表する「ETシリーズ」は、「LG-640/540/300」と「UG-642」に取り付けることで、B0サイズまでの紙器パッケージ用本紙を搬送できる専用テーブルユニット。これにより、食品や薬品、化粧品などの小さなものから、酒瓶や家電製品、玩具など大きなものまで、さまざまなサイズの紙器パッケージの試作やモックアップの製作が可能となる。

 

コメント

グローバルセールス&マーケティング本部 本部長 二村 龍吾氏
紙器パッケージは、われわれの生活に必要不可欠なものであり、日々あらゆる分野、業界で膨大な数のパッケージが製作されています。また、消費者のニーズやトレンドの変化の短縮化を背景に、今まで以上にスピーディな商品開発が求められています。
パッケージの開発プロセスにおいては、色やデザイン、文字の視認性などの確認作業を繰り返し行うことが必要不可欠です。ETシリーズと当社UVプリンタによる新しいソリューションは、紙器パッケージ開発のさまざまな検討作業を、より効率よく、低コストに行うことを可能にし、競争力のあるビジネスの実現に貢献できると確信しています。
これからも当社は、UVプリンタによるデジタル印刷の無限の可能性を、世界中のお客様に提供していきたいと考えております。

ローランド ディー.ジー.
https://www.rolanddg.co.jp/

 

近江屋 京都のきもの屋さんが手掛ける和コスメブランド ハンドクリーム「絹結」を発売 京友禅作家と加賀友禅作家が描き下ろし

【2025年1月14日】近江屋はこのほど、京都のきもの屋さんが手掛ける和コスメブランドとして、ハンドクリーム「絹結(キヌムスビ)」を発売した。

パッケージは京友禅作家 奥野むつみ氏と加賀友禅作家 赤地暁氏が、生地に染色する形で描きおろしたもので、データ処理しパッケージに採用した。中身も各産地の特徴を表す成分を配合している。

京友禅ラベルは「宝尽くし」を採用。宝尽くしとは、さまざまな縁起物が合わさった文様。それを一つ一つ抜き出しパッケージにした。
それぞれに縁起の良い意味合いがあり、全10種類集めると「宝尽くし」が完成する。

加賀友禅ラベルは12カ月の花をあしらった。加賀友禅で描かれるモチーフは草花が多く、伝統的な五彩(加賀五彩)を使用した色味が特徴。

クリームは、各産地(京都・加賀)の特徴を生かした成分を配合。例えば、京友禅シリーズであれば、シルク由来成分はじめ、緑茶・黒豆・酒かす・糖蜜等々。加賀友禅シリーズには、シルク由来成分はじめ、能登の海塩やゆずエキスなどを配合している。

ハンドクリームは「ウォータークラッシュ製法」により、肌の上で伸ばすとまるで水が湧き出るように成分が浮かぶ。価格は1500円(税込み)。

ECサイト 絹結 -キヌムスビ-
https://nagomas.base.shop/

近江屋
https://www.kyoto-omiya.co.jp/index.html

 

おやつカンパニー 「おやつサプリ」のパッケージを一新 スナックらしさとザクザク感を表現

【2025年1月14日】おやつカンパニーはこのほど、スナック菓⼦「おやつサプリ」のパッケージを一新。首都圏を中心に展開する調剤併設を基本としたドラッグストア「トモズ」で先行販売を開始した。

「おやつサプリ」は、気になること”が多い現代社会において、普段の⾷事に加えて気になる成分を“おやつ”として⼿軽に摂ることができるサプリメント感覚のスナック菓⼦。
2023年4月の発売以来、さまざまな雑誌やイベントのアワードを受賞するなど話題になっている。

今回のリニューアルでは、“おやつ”として手に取ってもらえるよう、スナック菓子らしい美味しさを新パッケージで表現しているた。ザクザク食感のビッツとともにフレーバーをイメージしやすいイラストを大きく描くことで、よりスナック菓子らしいパッケージとなった。

「おやつサプリ」特設ページ
https://www.oyatsu.co.jp/product/oyatsu_sapuri/

 

日本印刷技術協会 「page2025カンファレンス・セミナー」の概要を発表 2つをピックアップ

【2025年1月12日】日本印刷技術協会(JAGAT)は、「page2025カンファレンス・セミナー」の概要を発表した。
「page」の「カンファレンス・セミナー」は2月7日(金)~2月14日(金)でオンラインLive配信される。

 

「2025年の印刷ビジネス展望~BtoBにおける価値共創の視点から」は2月7日(金、 13:00~15:00)開催。同協会の藤井建人氏が2024年までの総括を踏まえて2025年を展望。印刷の産業、市場、製品、経営、価格はどのように動くかなど、最新年度にアップデートした新資料をデジタルで提供する。

「印刷会社の商品開発と知財戦略~オープンイノベーションに向けて」は2月10日(月、15:30~17:30)開催。山田秀生氏 (奥村印刷)、富沢充芳氏(朝日印刷工業)、藤井建人氏(JAGAT)が、中小印刷会社が新しい商品や製造法、ビジネスモデルを開発するためのアイデアを知的財産権で攻めと守りで使う方法を紹介する。

 

セミナー概要

「2025年の印刷ビジネス展望~BtoBにおける価値共創の視点から」
日時
:2月7日(金) 13:00~15:00
登壇者:藤井建人 (JAGAT)
https://page.jagat.or.jp/session/detail_197.html

「印刷会社の商品開発と知財戦略~オープンイノベーションに向けて」
日時:
2月10日(月) 15:30~17:30
登壇者
山田秀生氏 (奥村印刷)
富沢充芳氏 (朝日印刷工業)
藤井建人氏(JAGAT)
https://page.jagat.or.jp/session/detail_200.html

 

【工夫と創造この企業】丸信 平木洋二社長に聞く 取り組み多彩 九州最大のラベル・包材会社が「食品産業のソリューションプロバイダー目指す」

【2025年1月7日】福岡県久留米市の丸信は、九州最大のラベル印刷会社で包材商社でもある。
その技術力は高く2023年の「世界ラベルコンテスト」で最高賞にあたる「Best of the Best(ベストオブザベスト)」を受賞。同社がこのコンテストで入賞するのは5度目で、最高位である「Best of the Best」の受賞も2019年度受賞以来2度目の栄冠だった。

また2018年「丸信インターナショナル保育園」を開園。この取り組みが、2023年「福岡県子育て応援宣言企業・知事表彰」を受賞するなど、業界内外から取り組みが評価されている。
2020年には、食品検査室が「JIS Q 17025 (ISO/IEC 17025:2017)」を開設し、試験所認定を取得。このほか、印刷通販での取り組みなども数多く展開している。

今回は、同社平木洋二社長に、一連の取り組みや事業展開、今後の取り組みなどについて話を聞いた。

 

ラベルコンテストの意義は?

――まずは2023年「世界ラベルコンテスト Best of the Best」おめでとうございます。コンテストに出続ける理由は?
ありがとうございます。
やはり、社員のモチベーションを高められるからです。コンテストは普段、工場で働き商品づくりの裏方として活躍するオペレーターさんにスポットライトが当たる場所なのです。
当社では、ラベルコンテスト最高位受賞を一つの目標として活動する委員会を設け、デザインからすべてを担当しています。このため、社長である私はノータッチで、このコンテストへの出品が進んでいきます。こういったことが、製品の品質維持にもつながっていると感じます。
もう一つ出品をつづける理由があります。

「世界ラベルコンテスト Best of the Best」受賞の純米吟醸「若竹屋」

――それはなんでしょう?
それは地域と価値を分かち合い、この受賞を知っていただくことです。「Best of the Best」受賞後は必ず久留米市長と県庁に表敬訪問します。
当社は久留米市、そして福岡の中で活動させていただき、こういった賞を受賞できた。それをしっかり報告し、地域と喜びを分かち合えればいいと思っています。この際は必ず地元マスコミにも連絡しており、テレビ局が取材に来てくれたこともあります。
それがまた当社社員の喜びにつながり、お客様に知っていただくことで安心感にもつながると思っています。

久留米市の大久保勉市長を表敬訪問し世界一を報告

――PR効果もある?
ニュースになることで、問い合わせもありますね。
九州ローカルではありますが、取り上げてほしかった番組にも出演しましたし、そこから問い合わせをいただくこともあります。
せっかくラベルコンテストに出して「受賞しておしまい」ではもったいないと思うのです。
このラベルコンテストのほか、印刷部門が廃止されてしまいましたが、一昨年には技能五輪世界大会にも出場しており、こういった活動が大切だと考えています。

印刷プラスアルファへ

――印刷通販関連も非常に積極的に取り組んでおり、「ラベル印刷・シール印刷.COM」「紙箱・化粧箱.COM」「包材・フィルム.COM」など多くのオウンドメディアを運営されています。ネットが窓口になるケースが増えているのでしょうか?
収益も上げていますが、まずは新規開拓につながるリード商談の一つとして効果があると感じています。
コールセンターのみで完結する案件もありますが、営業にトスアップしてそこから広がることも多く、その後は営業マンとのやり取りで製品を作っていきます。
売り物はたくさんあるので、「ラベルの注文から包材へ」というケースやその逆もあるのです。

――2022年にはIT系の部門を集めたイノベーションセンターを開設されましたが、きっかけは?
Web制作部門の人数が増えまして、単純に本社内に場所がなくなったということが大きいです。
久留米ではWebの人材は非常に貴重で、福岡市内はもちろん、四国や千葉から移住して来ていただいた方もいます。
このため、職場環境もできるだけ整えたいと思ってイノベーションセンターを作ったのです。

――実際に仕事場を拝見しましたが、非常にきれいで、東京のIT企業のようでした
いやいや、そこまでではないですが、できるだけ環境よくとは思っています。印刷部門からは「いつうちの部署もあんな風になりますか?」とプレッシャーが来ています(笑)。

――Web部門ではどんな仕事を?
自社のコーポレートサイトを中心に、お客様のホームページやECサイトなどの制作を行っています。
お客様は食品会社や酒造会社が多いです。これは本業のラベル印刷や包材のお客様がWebでも当社に依頼していただくケースが多いからです。
当社では「九州お取り寄せ本舗」という食品通販サイトも運営しています。九州に眠る幻の産直「こだわりメシ」をコンセプトに、ご当地グルメを取り揃えているのですが、ここから派生して食品会社のECを支援するケースが多いのです。

――イノベーションセンターには食品検査室もあるそうですね。これは?
申し上げた通り、食品関連のお客様が多いこともあり、食品検査を簡単にできないかという依頼が多く来ていました。九州の食品会社では自社に研究室を置くことができず、社外に依頼すると高額な上、日数がかかるという話を聞いていたからです。
当社の検査室には、他の研究所で働いていた職員を迎え、一般生菌数や大腸菌・大腸菌群、黄色ブドウ球菌の検出試験に関する「JIS Q 17025 (ISO/IEC 17025:2017)」の試験所認定も取得しています。

――「食品表示.COM」で、ラベルの校正チェックサービスも開始されました
シール印刷会社が持つ技能の一つが校正力です。当社では農林水産省など、関係省庁で法律が変わるたびに、これを調べて食品表示の研究を続けています。
ですから、お客様が入稿されたラベルの原稿を調べれば、食品表示の間違いや表記不備を指摘できるのです。

――2024年5月には基幹工場を新設されました
もう既存の工場ではこれ以上の拡張の場所がなく、生産が限界に達していました。遠隔地に建てるのはリスクが大きいと思っていたところ近隣に良い土地があり、基幹工場を新設することにしました。
新工場には、延べ床面積は5,304.43㎡で、平圧機21台、凸版間欠機9台、オフセット間欠機4台を設置しています。

安心して働ける会社に

――外国人の適正な雇用を推進されていますね。この目的は?
やはり人手不足はこれからの大きな課題です。少子化により若い世代の人口が減少している上に、高校を卒業しても、そのまま就職する人は少なく進学を選択するケースがほとんどです。そもそも印刷業界への就職希望者が少ないという問題があるのです。
一方、技能実習生は2024年9月から、最大10年間日本にいられるようになりました。これまでは、最大5年の研修期間が終われば帰ってしまうということもあり、印刷のことで教えられるのは限定的で、印刷周りの雑用を覚えてもらうことがせいいっぱいでした。
今後はしっかりとした教育を行い、適正な給与を払ってお仕事をしていただくのが大事と感じています。
福利厚生も見直し、アパートも2人同居から、1人1部屋を用意するようになりました。日本人も外国人も関係なく、気持ちよく働いてもらいたい。そして研修期間が終わったら「日本で働きたい」と思ってもらえるような環境づくりをすすめます。

――貴社で保育園も運営されているそうですね
2018年に「丸信インターナショナル保育園」を開園しました。

――社員さんのための保育園ですか?
いいえ。社員が中心ですが、基本的には誰でも入園可能で3~4割は社員以外のお子さんです。
当社の社員には女性が多いですし、育休後にまた活躍してほしいという思いからこの保育園を作り、近隣のお子さんたちにも開放しました。
先ほども言いましたように、人手不足は深刻ですし、社員が安心して働ける環境は当社のような企業には絶対に必要なのです。
病児保育付き企業主導型保育園で、看護師さんがおり、病気の子供も預かれるという、珍しいタイプの保育園です。
おかげさまで、この取り組みにより多くの表彰をいただきました。またニュースでも取り上げていただき、これに関しては採用の面でも非常に良い効果がありました。

――規模の拡大という点では、他社をM&Aされましたね
鳥取県米子市のシール・ラベル会社山陰プリントケースがグループインしました。同社では後継者がおらず、事業を続けるため、他社に経営をゆだねたいという希望があり、先方からお声がかかったことから今回のM&Aとなりました。
シール・ラベルは比較的軽く、輸送費は軽微ですが、BPOの観点からも遠隔地に生産拠点があるのは望ましいと考えています。

――飛躍が目立つ貴社ですが、今後どういった会社を目指しますか
食品産業のお役立ち企業として、ラベル印刷や包材の販売はもちろん、コンサルやソリューションファームとして、さまざまな悩み事を解決できるソリューションプロバイダーを目標にしていきたいと考えています。
多くのお客様の支援を得ながら、さらに会社の発展を目指したいので、ご協力願えればと存じます。

丸信
https://www.maru-sin.co.jp/

ラベル印刷シール印刷.com
https://label-seal-print.com/

紙箱・化粧箱.net
https://www.order-box.net/

包材・フィルム.com
https://soft-packaging-material.com/

食品表示.com
https://hyouji.maru-sin.net/

食品衛生.com
https://marushin-eisei.com/

九州お取り寄せ本舗
https://www.otoriyose.site/

丸信インターナショナル保育園
https://preschool.maru-sin.net/

 

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