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TBM 環境配慮素材「LIMEX」が世界最大級の包装コンテスト「WorldStar Global Packaging Awards 2025」で部門賞を受賞

【2025年7月29日】TBMが開発した環境配慮型素材「LIMEX(ライメックス)」が、世界包装機構(WPO)が主催する国際的なパッケージコンテスト「WorldStar Global Packaging Awards 2025」で「Packaging Materials and Components部門」を受賞した。
授賞式は今年5月30日、イタリア・ミラノで開催された。

LIMEXは炭酸カルシウムなどの無機成分を50%以上含む複合素材で、紙・プラスチックの代替素材として開発されたもの。ライフサイクルアセスメント(LCA)を通じて環境影響を科学的に分析し、素材改良に活用している。

今回受賞した「WorldStar Global Packaging Awards 2025」は、革新性・機能性・サステナビリティの観点から優れた包装を表彰する世界最大規模の国際コンテストで、2025年は世界40カ国以上から550点を超えるエントリーがあった。LIMEXは、石灰石などの無機物を主原料とし、石油由来プラスチックに代わる素材として注目されている。

石油資源やCO₂排出量の削減に貢献する点に加え、各国の基準をクリアする品質や価格競争力も評価され、今回の受賞に至った。LIMEXは既に袋・容器包装・電飾シート・印刷物など幅広い分野に展開されており、国内外1万を超える企業・自治体で採用実績がある。

また、国内外のパートナーと連携したOEM生産体制を確立しており、近年は海外市場、特に食品・洗剤パッケージ分野への展開が進んでいる。

LIMEXは日本の先進技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術プラットフォーム「STePP」にも登録されている。

 

UCDA 「UCD研究カンファレンス2025」「食品パッケージ」などセミナーを複数実施 レポート公開も

【2025年7月28日】ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は8月19日(火)午後2時からにAP東京八重洲7Fで、「UCD研究カンファレンス2025」を開催する。
同セミナーでは「業界と生活者をつなぐ『わかりやすさ』の共通化」をテーマに、保険・金融・食品・医薬品などの業界関係者や生活者、専門家が参加し、最新研究や事例を共有する。

対象によって参加費が異なり、メーカーや学生・生活者の参加は無料、一般制作会社は5,500円(税込み)などとなっている。申し込み締切は8月12日(火)。

当日は、ラベルレスボトル印字の視認性調査などに関する研究や、文書の視覚的強調に関する研究、人間中心デザイン・UXの話題に関する講演が行われる予定。

詳細案内および申込フォーム:
https://ucda.jp/ucd_research_con_2025.html
https://ucda.jp/ucd_research_con_2025_form.html

 

食品表示制度 UCDAがオンラインセミナー開催

ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA)は8月6日(水)14時から16時までZoomウェビナー形式で、食品パッケージにおける「わかりやすさ」をテーマとした無料オンラインセミナーを開催する。

同セミナーでは、食品表示制度の最新動向や、パッケージ上の文章改善の実践例、企業における取り組み事例などを紹介。宮城大学名誉教授の池戸重信氏、UCDA認定講師の齋藤鉄平氏、森永製菓 品質保証部の種田千佳子氏らが登壇する。
申し込み締切は7月30日(水)。

詳細案内および申込フォーム
https://ucda.jp/awards/package_seminar_2025/
https://ucda.jp/package_seminar_2025_form.html

 

UCD研究部会 初の訪問開催レポート公開

UCDAは、2025年度「第1回UCD研究部会」の開催レポートを公開した。今回は、初の試みとして三菱食品での訪問開催を実施。企業現場での取り組みを交えたディスカッションが行われた。

今年度は過去最多となる14社が研究部会に参加しており、業界横断的な意見交換の場としての役割が拡大している。

開催レポート
https://ucda.jp/package_seminar_2025_form.html

サラヤ 「ヤシノミ洗剤」にポケモンデザイン 記念キャンペーンを開始 くり返し使えるエコなグッズ当たる

【2025年7月27日】サラヤは、「ヤシノミ洗剤 ポケモンデザイン」の全国発売を記念し、抽選で合計500名にポケモンスペシャルグッズが当たるキャンペーンを本日から開催する。
期間は9月30日(土)までで、購入レシートと対象商品の写真を応募フォームにアップロードすることでエントリーできる。

今回、発売されるヤシノミ洗剤は、ピカチュウやみずタイプのポケモンたちをパッケージにあしらった期間限定デザインで、ナッシー(アローラのすがた)もすべてのパッケージにさりげなく登場する。発売されるのは、「ヤシノミ洗剤 ポケモンデザイン ピカチュウ&ミズゴロウ」や「ヤシノミ洗剤プレミアムパワーポケモンデザイン ピカチュウ&ゼニガメ」などの4商品で、いずれも本日から全国で販売される。

キャンペーンは、用途別に2つのコースが用意されている。1つは、くり返し使えるシリコーン保存容器「ポケモンスペシャルスタッシャー」が当たる「食器洗いコース」。ヤシノミ洗剤の“無色透明”をイメージしたクリアタイプと、豊かな海をイメージしたタイダイカラーの2色から、いずれかがランダムに届く仕様となっている。

もう1つの「洗たくコース」では、再生ファブリック素材を用いた「ポケモンスペシャルマルシェバッグ」が当たる。やさしい風合いで、洗濯も可能。コンパクトにたたんで持ち運べるため、外出時のエコバッグとしても活躍する。

さらに、両コースに応募して外れた人の中から抽選で100名に、ナッシー(アローラのすがた)がデザインされたロングタオルが当たるWチャンス賞も用意されている。
このタオルには、洗剤ボトルに登場したピカチュウやゼニガメ、ミズゴロウ、ポッチャマ、クワッスが描かれており、それぞれのサイズ感の違いも楽しめる。

キャンペーンの応募は、特設サイトの応募フォームから行う。購入時期は問わず、9月30日までのレシートが有効。対象商品は、洗剤や柔軟剤を含む以下の4種:

ヤシノミ洗剤ポケモンデザイン ピカチュウ&ミズゴロウ
ヤシノミ洗剤プレミアムパワーポケモンデザイン ピカチュウ&ゼニガメ
ヤシノミ洗たく洗剤濃縮タイプポケモンデザイン ピカチュウ&ポッチャ
ヤシノミ柔軟剤ポケモンデザイン ピカチュウ&クワッス

詳細は特設サイトから
https://www.yashinomi.jp/yashinomigekkan/

 

丸信 「makeshop AWARD FUKUOKA 2025 byGMO」でパートナー賞を受賞 通販事業の拡大と地域EC市場の活性化に貢献

【2025年7月24日】丸信は、6月19日に福岡市のアクロス福岡で開催された「makeshop AWARD FUKUOKA 2025 byGMO」において、パートナー賞を受賞した。

同アワードは、GMOメイクショップが提供するEC構築サービス「makeshop」を活用し、九州エリアで顕著な成果を上げた企業・ショップを表彰するもの。売上成長率や利用年数、業界への貢献度など、複数の観点から選考が行われた。

丸信は、makeshop導入企業への支援を通じて、通販事業の拡大と地域EC市場の活性化に貢献してきたことが評価され、今回の受賞に至った。

今後も同社では、通販支援の専門性を活かし、顧客企業の売上拡大を支援していくとしている。

 

SINACOと上田紙工機 段ボール自動製函機「KBD AUTO SLOTTER AB2500 / AB2500 FAST」を発売 ワンパスで連続生産・省人化と高効率を実現

【2025年7月24日】SINACOはこのほど、上田紙工機と協業し、段ボール自動製函機「KBD AUTO SLOTTER AB2500 / AB2500 FAST」を共同で発売した。

この製品は、段ボール製函に必要なスリットやスロット、罫線加工、穴あけなど複数の工程を1台で自動処理でき、特許取得の構造設計により、ワンパスで連続的な生産が可能となっている。
操作は非常にシンプルで、全工程を1人で行える設計となっており、省人化と業務効率化を実現するという。

高精度で効率的な加工を可能にする両面罫線構造により、段ボールの折りやすさと仕上がりの美しさを両立。また、手掛け穴やメタルファスナー取り付け用の穴など、複雑な形状にも対応している。

生産能力は、AB2500が1時間あたり約500~600ケース、AB2500 FASTでは最大3,000ケースで、一般段ボールシートの加工範囲はAB2500で厚さ1.5~10mm、AB2500 FASTで1.5~8mmとなっている。
対応サイズは、AB2500が最小W150×H75×L150mm、AB2500 FASTがW240×H65×L240mm、最大は両機種ともW1,000×H1,500mm、長さ無制限まで対応可能。

特許設計の溝切り構造により、溝切りカッターの交換を必要とせず、5~1,000mmの溝切り長を実現。また、100種類以上の雛形から形状を選び、寸法を入力するだけで加工できる仕様となっており、オペレーションの簡略化に寄与している。

さらに、除電性能も高く、基幹システムとの連携ではCSVファイルの取り込みによって入力時間の短縮やヒューマンエラーの抑制が可能。オプションとして、振動カッターユニットの2基搭載、CADデータ(DXF)の取り扱い、段ボールシートの2丁付け加工にも対応している。

上田紙工機との連携により、サポート体制も整備されており、高いメンテナンス性と信頼性を備えている。段ボール加工現場における生産性向上と省人化ニーズに応える次世代製函機として、今後の導入が期待される。 

SINACO
https://www.sinaco.co.jp/

 

マーケティング研究協会 パッケージデザインセミナーを開催 最新トレンドと発想法を実践形式で学ぶ機会に

【2025年7月23日】マーケティング研究協会は8月27日午後1時から、オンラインセミナー「パッケージデザインの最新トレンドとアイデア発想法~ワークショップからアイデアを創出~」を開催する。

同セミナーでは、単なるビジュアルとしての「見た目」ではなく、商品の価値を伝え、購買を後押しする「伝えるデザイン」としてのパッケージの本質に注目。豊富な事例紹介とワークショップを通じて、素材・機能・伝え方の視点からアイデア発想を支援する。

講師三原美奈子氏は、のパッケージデザイナーとして、日本パッケージデザイン大賞2025で銀賞を受賞するなど、数多くの食品・コスメ関連パッケージを手がけてきた実績を持つ。セミナーでは、トレンド解説に加え、デザイナーとのコミュニケーションを円滑に進めるための「ディレクションスキル」も学ぶ。

プログラムは、「パッケージデザインの役割と変遷」や「SDGs以降の視点」「三位一体で考える売場・素材・中身」などを軸に構成。ワークショップでは、食品や飲料を題材に、素材(びん・缶・パウチなど)を組み合わせてグループごとにデザインを企画・発表する。

実務に直結する内容で構成されており、「目立つパッケージデザインのポイントを知りたい」「デザイナーにうまく要望を伝えたい」「新たな切り口のアイデアを得たい」といった担当者にとって有意義なセミナーとなっている。
料金は33,000円(税込み)。

 

開催概要

日時:8月27日(水)13:00~17:00
形式:オンラインセミナー
受講料:33,000円(税込み)
講師:三原美奈子(三原美奈子デザイン)

セミナー詳細・申込ページ
https://www.marken.co.jp/seminar/

マーケティング研究協会
https://www.marken.co.jp/

気泡緩衝材の川上産業 屋内キッズパーク「PLAY! PARK」に「プチプチ」を活用の大型遊具「Let’s! PLAY! PUTIPUTI!」の素材を提供

【2025年7月15日】気泡緩衝材「プチプチ」を製造・販売する川上産業は、エイアンドビーホールディングスが運営する屋内キッズパーク「PLAY! PARK」に対し、「プチプチ」を活用した大型遊具「Let’s! PLAY! PUTIPUTI!」の素材提供を行った。

「PLAY! PARK」は、2020年6月に開業した延べ約1,000㎡の屋内広場。代表的な巨大遊具〈大きなお皿〉をはじめ、工具を使ってものづくりができる〈ファクトリー〉、絵の具でオリジナル作品を作る〈絵の具コーナー〉など、多彩な遊びのエリアを展開しており、年齢別ワークショップも定期的に開催されている。

提供された遊具は、「未知との出会い」をテーマに、子どもたちの自由な発想を促す空間づくりの一環として制作され、2021年9月以来およそ4年ぶりとなる新作となる。

「Let’s! PLAY! PUTIPUTI!」は、建築家・手塚貴晴氏(手塚建築研究所/東京都市大学教授)の監修のもと、同施設ならではの唯一無二の遊具として完成。普段は梱包や緩衝用途で使われる「プチプチ」が、感触や柔らかさを活かして遊びの素材として生まれ変わった。

「プチプチ」は再生原料を80%以上使用し、保温性や保冷性を持つ環境配慮型製品。気泡をつぶす行為にはストレス緩和効果もあり、物理的な保護に加えて心理面のサポートも期待されている。今回の導入では、素材の特徴を活かし、感覚的・創造的な体験ができる場の創出に寄与した。

 

PLAY! PARK公式サイト
https://play2020.jp/park/

 

【レポート】「文具女子博トーキョー」 超人気イベントにプリンティング関連の出展多数 大手小売店バイヤーも注目

【2025年7月14日】「文具女子博トーキョー」が6月26日から29日までの4日間、東京の有明GYM-EXで開催された。東京での大型開催は3年ぶりで、夏の開催は今回が初めてだった。

同イベントは、“見て・触れて・買える”日本最大級の文具の祭典。会場は連日多くの文具ファンでにぎわい、活気に満ちた4日間となった。今回は「夏祭り」をテーマに、「文具縁日」と題した特別企画を展開。射的や輪投げといった縁日の定番を文具仕様でアレンジし、会場は“文具のテーマパーク”のような雰囲気に包まれた。

プリント&プロモーションではプリンティング関連の商品も並ぶこのイベントを数年ぶりに取材した。
女子博の名前のとおり、来場者の8割から9割が女性だが、男性もちらほら。この男性たち、女性のお供か、もしくは大手小売店や流行に敏感なお店のバイヤーだそうで、ここが新たなトレンドの発信店にもなっていることを知らされた。

 

レポート

OSPグループは「OSP Item」のブランド名で出展した。
「ZipperRoll」はテープの中心線にミシン目が入れてあり、封筒などの封緘をした際にその部分から割るように開封できる。

「フルーツメッセージ」は、ミカンやリンゴなどの果物を模したメッセージカード。実の部分がメモになっており一言を添えたあと、皮の部分を貼り付けて封緘可能。受け取った人は、果物の皮をはがすようにメッセージを確認できる。ミカンとリンゴそれぞれに向き方が異なるのも面白い。OSPの本業はシール・ラベルでその技術の「ノリ殺し」(シールの粘着部分の一部を日粘着にする)を使っている。

「ひとことレスラー」は覆面レスラーが描かれたメッセージシール。腕部分を折り曲げられるなどポーズをつけられる。マスキングテープの「しりとり」は、言葉とそれを表すイラスト29種類をしりとりでつなげたもの。このほか、また、1mごとにデザインの変わるクラフトテープも出品した。
担当者は「今回は『ISOT』で展示した製品が中心で、すでにAmazonや大阪の文具。百貨店で販売中」と話す。

キャノンマーケティングジャパンは協賛ブースとして出展。プリント体験ワークショップでは「缶バッジ」や「クリアフォト」などを、家庭用プリンタで500円程度から作成できるサービスを展開した。
担当者によると「毎年出展しているが、今回は特に満席が多く、プリントしてグッズを作ることへの興味が高まっていることを感じる」と話す。

ラウンドトップは、マルテンの名前で知られるシール・ラベル印刷会社の文具ブランド。マスキングテープがメイン製品で、ラベル印刷機を使った少量・多品種製造ができることが特長だ。
マスキングテープのほかにもカットされた状態のシールのセット「フレークシール」なども販売していた。

マステの老舗という趣も出てきたマルテンだが、商品のパッケージが特徴的で「ミニ牛乳パックパッケージ」や「ミニテープテトラパック」など、ユニークな提案をしていた。この辺りはやはりシール・ラベルというパッケージ業界の会社だけあり「パッケージが商品を売るのには大事」という感覚をデザイナーが持っているという。

村田金箔の「ウチハク」は、「箔押しをおうちで楽しめる」をコンセプトに作られた商品。メタリックのテープは色数が40色以上あり、これを選んで文字やデザインを箔押しできる。箔押しの方法はペン状の糊で紙などの被着体に文字や絵を描き、その上からテープを載せて擦るというもの。
箔押しという印刷業界ではおなじみの技術だが、一般の人でどうやって箔ができているかを知っている人は100人に一人もいないだろう。その常識の差を使って、箔をコンシューマに販売する新たなビジネスを開拓したことは称賛に値する。この日見た中でもトップクラスの興味深い商品だった。
同商品はクラウドファンディングで資金を集め2020年に発売されたそうで、大手小売店などでも販売されており、すでにヒット商品と言えるものだ。

豆本ドールハウスは、豆本づくりのテンプレートを出品。同社は起業したばかりだそうで、ドールハウスなどのミニチュアの小物として豆本を作成できるキットを販売している。テンプレートは鉄の型で、その型通りに紙を切り取ることで豆本が完成する。キットには豆本尿の薄紙や樹脂版(はんこ)もセットされており、楽しく製本が可能という。

マルモ印刷の「お皿のふせん」は660円。同社は商業印刷や出版印刷などを手掛ける企業で、近年はメモなどの文具の製造販売をしている。
お皿のふせんはお皿そのものに見える出来栄えで、その工夫が人目を引く。こういったチャレンジが印刷業界には大事だと感じる。

Lindoの「コラージュマステ」は透明基材でつくられたマスキングテープ。大型でデザイン一つずつを切り離して貼り付けることも想定しており、マステというよりはシールのように使用することも提案する。
価格は1m594円~、3m1000円台とのこと。
同社は中国の会社で10年前からこの商品を販売しており中国ではすでに人気という。

FUWA Marketの「幸せの紋様シリーズ」は「北欧好きターゲットの和柄」というユニークなコンセプト。
賞品はすべて京都の向上で手捺染で染め上げており、日本の伝統工芸を新たなデザインに落とし込んでいる。4月立ち上げたばかりのブランドで、販売先などを模索している。この日もブースにはデザインに魅かれた来場者が多く立ち寄り、がま口や小物入れ、手拭い、茶筒などを購入していた。

BGMは、ジオラマ2.5Dシールを販売。さまざまなジオラマをシールで再現するというもので、純喫茶や居酒屋、お祭り、コンビニなどのテーマで商品を展開していた。

 

さいごに

会場は熱気に包まれており、約5万人が訪れたという。
以前に取材した際は浅草の会場で、今の5分の1程度の面積で行われていたが、その時は入場規制で外まで行列ができるほどだった。その熱気でどんどん開催規模が大きくなっており、その展示内容には大手小売店のバイヤーからも熱い視線が贈られるようになった。
当サイトでよく取材するプリンティング系の出展も多く、各社がそのアイデアと技術を競っていた。縮小する印刷などの業界からの転換を目指すという企業が多く、彼らの今後をさらに注目していきたい。

東洋製罐「容器文化ミュージアム」 小学生を対象にした夏休みイベントを開催 自由研究の題材になるワークショップも 8月7日~8日、東京品川で

【2025年7月14日】東洋製罐グループが運営する「容器文化ミュージアム」(東京都品川区)は8月7日(木)・8日(金)の2日間、小学生を対象にした夏休みイベントを開催する。
入場は無料で、工作やクイズラリー、キャップアートなど、容器の特性や素材を活かした体験プログラムを多数展開する。

イベントでは、ペットボトルのキャップを使ったマグネットづくりや、缶くんによるお出迎えなど、子どもが楽しく学べる企画が並ぶほか、小学4〜6年生を対象とした事前申込制のSDGsワークショップ「容器循環の謎を解き明かそう!」も実施する。
ワークショップでは、容器のライフサイクルや再資源化の仕組みを紹介。自由研究にも活用できる内容となっている。

今回で11回目となる同イベントについて、ミュージアム担当の高荷弥生氏は「今年はフォトスポットも新設予定で、世代を問わず楽しめる内容にした。夏休みの思い出づくりにぜひ来場いただきたい」とコメントしている。

 

イベント概要

名称: 容器文化ミュージアム 夏休みイベント
日程:8月7日(木)・8日(金)
時間: 午前9時30分〜午後4時30分(最終入場 午後3時30分)
場所: 容器文化ミュージアム(東京都品川区東五反田2-18-1 大崎フォレストビルディング 1F・2F)
内容: クイズラリー、容器工作、キャップアート、遊び体験、フォトスポット、SDGsワークショップ(事前申込制)
参加費: 無料
SDGsワークショップ開催日時(各回90分・各回定員12名):
①8月7日 午前10時~/②同日 午後2時~
③8月8日 午前10時~/④同日 午後2時~


申し込み(ミュージアム公式サイト
https://package-museum.jp/

大日本印刷 医薬品用「PTP」のアルミ箔代替「PPフィルム」を開発 バリア性能を備えモノマテリアルに貢献

【2025年7月8日】大日本印刷(DNP)はこのほど、医薬品用「PTP(Press Through Package)」のアルミ箔の代替としてバリア性能を備えた「ポリプロピレン(PP)フィルム」を新たに開発した。
これにより、PTP用シートと同一素材によるモノマテリアル化が可能となり、リサイクル効率の向上が期待される。

今回のPTP用PPフィルムは、DNP独自のコンバーティング技術を活用し、水蒸気透過度0.2g/㎡・day以下という高いバリア性能を実現。従来、アルミ箔でなければ確保が困難だった水蒸気の遮断性と、押し出しやすさを両立した。
さらに、透明素材による薄膜構造を採用することでリサイクル性を高めている。

加えて、耐熱性や熱伸縮の課題を克服することで、国内市場で求められる印刷適性や密封性にも対応。従来の課題を解消しつつ、製剤の品質保持にも寄与する構成となっている。
特にDNPが2025年6月に開発した「医薬品包装向けPTP用樹脂シート」と組み合わせることで、湿気に弱い薬剤でも高い保存性を実現する。

同製品は7月9日(水)から東京ビッグサイトで開催される「第27回インターフェックス ジャパン[医薬品][化粧品]製造展」のDNPブース(西4ホール・W3-20)で、紹介される予定。

同社では医薬品メーカーへのサンプル提供を開始し、2030年度までに累計10億円の売上を目指す。

 

 

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