【2022年10月5日】味の素は、新商品「マッケンチーズ」のデザイン開発に、プラグのパッケージデザイン評価サービス「パッケージデザインAI」を採用。発売後、売り上げは計画比の150%を記録した。
「パッケージデザインAI」 とは、1020 万人の消費者調査の結果を学習データに使い、東京大学と共同研究したシステム。2つのメニューがあり、「評価AI」は消費者がデザインをどのように評価するかを予測。「生成AI」は、デザイン生成と評価を繰り返し行い 1 時間で 1,000 のデザイン案を生み出す。
今回、味の素社では「評価AI」を活用し、新商品のデザイン開発を行った。
味の素社ではネットショッピング限定の新商品開発を進める中、デザイン開発の期間とコストを削減するため新たな手法を探す中で、パッケージデザインAIを導入した。
従来、デザイン開発に 2 カ月ほどの期間と数百万円のコストをかけていた。
今回の導入によって、デザイン開発期間が半分で完了した。
さらに「マッケンチーズ」の売上は計画比 150%(2021 年 11 月発売 11~3 月の5 カ月) と好調な売り上げとなった。
また、2022 年度は、当初計画の 110%、前年比 250%(2021 年度着地数量をベースとして)の販売を見込んでいる。
デザイン開発の過程において、本AIを 2 度活用。1 回目でデザイン 9 案を 2 案に絞りこみ、デザインの修正の方向性を決定。2 回目で修正前の案に比べ、好意度やイメージワードが向上していることを確認し、最終デザインが決定された。
味の素 生活者解析・事業創造部 EC グループ 谷田 泉氏
パッケージデザインAIを活用するメリットは時間短縮とコスト削減、そして、膨大なユーザーデータをベースとした評価と言い切れる点です。コストと時間をかけていたデザインの絞り込みが、瞬時にリーズナブルにできることは、生産性の向上につながります。
商品開発期間を短くする新たな取り組みとして、社内でも評価されています。引き続き、新商品のパッケージデザインの絞り込みに使用していきたいです。
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