【2023年4月28日】凸版印刷は4月27日、従来のホログラムとは異なる、傾けると文字や絵などの潜像が現れる効果持つホログラム技術「トワイライトグラム」を開発した。
「トワイライトグラム」は、器具や知識を持たない一般消費者でも、目視で潜像の出現を確認でき、容易に真贋判定できる製品。
同製品の「回折光」は、従来のホログラムが持つ「色の角度対称性」を崩す特殊構造がある。見る角度が同じであっても、左右の方向が異なれば異なる色が見えるという、「色の角度対称性が崩れた」回折光になる。
ホログラムを傾けると文字や絵などの潜像が出現する効果で、潜像が出た場合は正規品、潜像が出現しない場合は偽物であると明確に判断をすることができ、一般消費者でも容易に真贋判定が可能。
また、他のホログラムや、他の真贋判定サービスとの組み合わせが可能。同社のパステル調の構造色を発色するホログラム「Secure Color」や、ライトを当てると潜像が浮かび上がる「イルミグラム」などとの共用が可能。
さらに、スマートフォンを用いてIDを読み取り真贋判定ができるクラウドサービス「ID-NEX」との連携にも対応する。
価格は1枚5円~(100万枚製造時)。
背景には、世界的な偽造・模倣品などの知的財産侵害物品の流通の増加があり、2022年には全世界で4兆6,800億ドル(約515兆円)に達したと言われている。
今後、凸版印刷はホログラムをはじめとしたさまざまなセキュアソリューションをグローバル市場に展開し、2030年までに関連受注含め10億円の売上を目指す。
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