【2024年6月4日】「drupa 2024」は5月28日~6月7日(金)、ドイツのメッセ・デュッセルドルフで開催されている。
今回は「We create the future」をテーマに52カ国から 1,625社・団体が出展し、最新の製品や技術、サービスなどを展示する。
期間中の来場者数は約26万人を予想している。
プリント&プロモーションではデジタルプリンティングの機器や資材、サービスなどを中心に速報する。
速報①はデジタル印刷機を展示した大規模ブースを特集。
【drupa開催中速報②】デジタル印刷機の大規模ブースに注目 ランダ、コニミノ、富士フイルム、京セラ、理想科学
【drupa開催中速報③】デジタル印刷機で提携のあの企業も ハイデル、キヤノン、エプソン、SCREEN
【drupa開催中速報④】大判インクジェットプリンタ各社 ミマキ、キヤノン、武藤工業、エプソン、富士フイルムなど
【drupa 開催中速報⑤】テキスタイル・後加工機・そのほかをピックアップ ミマキ、エプソン、Kornit、NSK、トロテック
※社名の後のカッコ内はホールの番号
HP(17)は、ホール17すべてを使用し、前回に続き最大規模の出展となった。
「HP Indigo 18K」は、厚紙に対応し「EQmaestro(マエストロ)」でキャリブレーションする。
.「HP Indigo 120K」は、第5世代エンジンを搭載。ノンストップをテーマに4000枚/時の出力速度がある。カレットフィーダーで給紙し、オートパレットで用紙がいっぱいになるとオランダ製の搬送機「ロボモビーショ」がパレット交換する。担当者は「オペレーター一人で2台を操作できるようにした」と話す。
またこれらの世代は「エコモード」があり、インク量を減らしたプリントに対応する。
「HP PageWide Advantage 2200」はインクジェットデジタル印刷機。こちらも「ノンストップ」がテーマで、折り返し印刷ができるため20インチ幅だが、40インチ幅のプリントができる。
こちらもインク量を調整できる「パフォーマンスエコノミーカラーモード」がある。印刷速度は最大で244m、厚さ320gmsまでの用紙に対応する。用途は通知や書籍などを想定。
「HP Indigo 7K」は、セキュリティー用途で使用するインビジブルインキを搭載できる。印紙やパスポートなど、政府レベルの印刷に対応。
「HP Indigo 200K」では、デジタルパウチファクトリーを実演。「WebTo package」の思想そのままに、注文から印刷、後加工、検査までを一貫生産する。インクがグラビア印刷と異なり速乾であるため、後加工までの時間が短い。サンプルでは軟包装に加飾を施したものを展示している。用途は、お茶やコーヒー、健康食品、ペットフードなどで「最近は大麻製品も多い」と担当者。
ラベルや軟包装印刷に採用されている「HP Indigo 6K」では、ABG「Digicon」と連携し、ニスやコールドホイル、レーザ加工などを実演している。
パッケージ用の「HP Indigo V12」は販売開始。最大印刷速度は140m/分で、24時間9万m、実際の使用では「8ジョブ・20SKUを達成した」という。これはフレキソ印刷機2~4台に相当するという。
「HP Indigo35K HD」は、厚紙対応で、枚葉・片面機でスポットニスが可能。
印刷機以外では「カスタマーサクセスハブ」を紹介。このシステムはエスコグラフィックスと提携しており、同社のウェブセンターと接続。クラウドでソフトが使えるほか、サイトフローで「外注」などが行える。
リコー(8a)は「変革」をテーマに、自社のデジタル印刷機やプリンタに動物の名前を付けて展示した。
「ProZ75」はドラゴン、「C8000」はイーグル、「ProC9500」はジャガーなどがそれだ。
また、壁画漫画家の内田慎之介氏によるライブペインティングにも、来訪者が記念撮影するなど注目が集まった
ダースト(16)は、KJETを展示し、ラベル印刷をデジタル化する提案をした。
内容はコーヒの袋をプリントで、箔押しから抜き加工までを実演している。最大印刷幅は幅340㎜
後加工は「SWING semi-robotary Diecut」を活用していた。
ブースではラベルサンプルを配布していた。
ダーストと提携関係にあるKOENIG&BAUER(16)は、商業印刷用B1機の「VariJET 106」をデモンストレーションしている。月間 50万~200万枚の生産を目指す印刷会社向けの大型機で、水性インクを採用。オフセット印刷機やフレキソ印刷機との接続も可能という。
小森コーポレーション(15)は、新製品のUVインクジェット印刷機「J-throne29」を初公開。片面毎時6,000枚の印刷スピードで、B2クラスでは世界最速級。両面印刷時は、毎時3,000枚という高い生産性を可能にする。発売は来年を予定。
ボブスト(10)は「Lerading innovation」をテーマに、アナログ印刷機とデジタル印刷機を接続した紙器製造のコンセプトマシンを展示した。
板紙用フレキソ印刷機とデジタル印刷機をメインに「インラインフレキソ〜デジタル〜フレキソ(白)~型押し」という構成。発売は来年を見込む。
【drupa開催中速報②】デジタル印刷機の大規模ブースに注目 ランダ、コニミノ、富士フイルム、京セラ、理想科学
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※詳細レポート(価格・販売台数など)は後日発売予定
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