【2025年11月4日】清和は、長年展開してきた包装資材の通販サービス「パッケージ通販」を、新ブランド名「PACKAGE LINK(パッケージリンク)」としてリニューアルした。新しいロゴとアイコンデザインは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が手掛けた。

新ブランド名には、「お客様とパッケージ、そしてビジネスの可能性をつなぐ(LINK)」という思いが込められている。従来の通販機能に加え、課題解決型のソリューション提案や、エコ素材の活用などを強化。より幅広い用途に対応する包装資材を提供していく。
「PACKAGE LINK」では、直感的に商品を検索できる操作性を備え、無料サンプルの提供も行う。既製品パッケージへの名入れや加工にも対応し、小ロットからオリジナル資材を製作可能とした。さらに、迅速な配送体制とサポート窓口を強化し、企業の安定した資材調達を支援する。
ロゴデザインは、ブランドの持つ「つながり」と「広がり」をパッケージの形で象徴的に表現。シンプルながらも力強いデザインにより、同社の姿勢を具現化したという。

清和は創業70周年を迎え、包装資材の提供を通じて多様な業種のビジネスを支援してきた。今後は「PACKAGE LINK」を通じて、包装資材の新たな価値を創造し、社会貢献を目指すとしている。
詳細
https://www.seiwa-p.co.jp/shop/topics/brand_renewal.aspx
【2025年10月31日】永谷園は、お茶づけ商品に封入している「東海道五拾三次カード」の封入を、2025年12月末生産分をもって終了すると発表した。
2016年11月の復活以来、約10年間続いた人気企画が幕を下ろす。

同カードは、歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」をモチーフにしたもので、お茶づけの封入紙「検印紙」を活用して始まった。
1952年発売の「お茶づけ海苔」には、製品検査の確認印を押した無地の紙が封入されていたが、その後、文化普及の一助として絵柄を印刷したことがカード化のきっかけとなった。
1997年に一時休止したが、2016年11月に「日本文化を伝えたい」という想いのもと再開。和食のユネスコ無形文化遺産登録やクールジャパンの推進、東京オリンピック開催など、日本文化への関心の高まりを背景に復活した。応募券を集めるとセットが当たるキャンペーンも人気を博し、永谷園の名物企画となっていた。

同社は「『東海道五拾三次カード』の終了は一つの節目だが、『文化を味わう時間』を届けるという想いは変わらない。新しい形で次の時代につなぐ準備を進めている」としている。
封入終了の対象商品は、「お茶づけ海苔(8袋入)」「さけ茶づけ」「梅干茶づけ」「たらこ茶づけ」「わさび茶づけ」の各6袋入り。現在実施中の「東海道五拾三次カード フルセットキャンペーン」は、2026年8月まで継続される。
【2025年10月29日】段ボール通販のアースダンボールは10月28日、デザインツールにAI画像生成機能を新たに搭載し提供を開始した。
これによりユーザーは直感的にフルカラーデザインを施したオリジナル段ボールを作成できる。

従来、Illustratorなどの専用ソフトを持たないユーザー向けにテンプレートやスタンプ機能を提供してきたが、新たにAIが自動でデザイン画像を生成・提案する機能を追加。生成された画像は同社のフルカラー印刷サービス「ミラプリ」で版代なしで印刷でき、そのままデザインデータとして活用できる。

企画担当者は「背景素材を用意する手間をなくし、AIの提案で自由度と効率を高めた。誰でも短時間で完成度の高いデザインを作成できる」と話す。
AI生成機能は、寸法と枚数を指定し「印刷あり」を選択後、「AIでイメージ画像自動作成」にキーワードを入力して「生成」ボタンを押すだけで利用可能。生成された画像を配置し、縮尺変更やコピーも行える。

アースダンボールは、創業以来の包装資材製造の技術をもとに、SDGs推進やデジタル化を通じて顧客のビジネス支援に取り組んでいる。近年はIT活用が評価され、複数の表彰も受けているという。
AI画像生成機能付きデザインツール
おためし版:https://www.bestcarton.com/jp/order/designtool/
実寸法指定版:https://www.bestcarton.com/cardboard/flex/
アースダンボール公式サイト
https://www.bestcarton.com/
【2025年10月27日】一ノ蔵は、東日本大震災の復興支援チャリティ企画「素敵に食卓‐日本酒ラベル展XV ありがとう」に協賛する。
同展は東京都渋谷区のギャラリー「GALERIE Malle(ギャラリーまぁる)」で10月28日(火)から11月2日(日)まで開催され、11月8日(土)からは宮城県大崎市の「松山 酒ミュージアム」で巡回展が行われる。

この展示会には、イラストや版画など31名の作家による個性豊かな作品が並ぶ。人気キャラクター「わちふぃーるど・猫のダヤン」の作家・池田あきこ氏の作品も展示販売され、売り上げの一部は「あしなが東日本大震災遺児支援募金」に寄付される。
さらに、出展作家のアートをあしらった特別純米酒「大和伝」も一ノ蔵から購入できる。お気に入りの作品ラベルをまとった酒を通して、アートと日本酒の融合を楽しむことができる。購入詳細ページは10月28日(火)正午に公開予定。

同展は2011年の震災翌年から続くチャリティ企画で、今回で15回目を迎える。「ありがとう」というテーマには、被災地支援に携わってきた人々への感謝と、これからも支援を続ける決意が込められている。
購入案内
https://ichinokura.co.jp/news/9198
本展
期間:10月28日(火)~11月2日(日)
時間:正午~午後7時(最終日は午後5時まで)
会場:GALERIE Malle(ギャラリーまぁる)
住所:東京都渋谷区恵比寿4-10-18-2F
電話:03-5383-6101
https://galeriemalle.jp
巡回展
期間:11月8日(土)~11月16日(日)※月曜休館
時間:午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)
会場:松山 酒ミュージアム(宮城県大崎市松山千石字松山242-1)
電話:0229-55-2700
https://ichinokura.co.jp/museum
【2025年10月27日】大阪シーリング印刷は11月6日(木)から10日(月)まで、大丸神戸店で開催される「紙フェスKOBE2025」に初出品する。

同社は、ユニークな発想をもとにした自社ブランド「Item OSP」を展開しており、推し活グッズやマンガ風デザイン、既存商品の新色など新商品18品を含む計45品を出品する。販売チャネルの拡大と認知向上を目指す。
紙フェスKOBEは「紙好きさんによる紙好きさんのための紙ものイベント」として2016年に神戸で始まり、今回は第10回を迎える。大丸神戸店での開催は第8回からで、今回も50社以上が出品する。
大阪シーリング印刷のブランド「Item OSP」は、約100年にわたり培ってきた印刷・加工技術を生かし、文具や雑貨、ラッピング、ノベルティなどを展開。企業ロゴやキャラクターデザインを加えたOEM製造にも対応している。
同ブランドは従来、企業向けの販促品やノベルティが中心だったが、個人客からの要望の高まりを受け、2024年2月からAmazonで販売を開始した。「フルーツメッセージ」「サバカレター」「ひとことあにまるず」「sasayaka」「ひとことレスラー」「ジッパーロール」などが好評という。
出品商品の一例として、ホログラムフィルムを用いた「推しごとシール」、透け感のあるラッピングシート「sasayaka」、手ちぎり和紙を使った「ひとことシール」、イラスト入りの「クラフトテープ」、紙コップをラッピングできる「カップtops」などを紹介。いずれも価格は550円(税込)で、デザイン性と実用性を両立したアイテムという。
日時:11月6日(木)~10日(月)午前10時~午後7時(最終日は午後5時まで)
会場:大丸神戸店 9階イベントホール(兵庫県神戸市中央区明石町40)
アクセス:JR・阪神「元町駅」より徒歩3分、神戸市営地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」すぐ
大阪シーリング印刷
https://www.osp.co.jp/index.html
【2025年10月21日】明治、万代、TOPPANは10月20日から11月30日まで、スーパーマーケット万代の9店舗(兵庫・大阪・奈良)で「明治ブルガリアヨーグルト」400gシリーズ4種の紙カップを回収・リサイクルする実証「明治ブルガリアヨーグルト紙カップ回収チャレンジ」を実施する。

今回の実証では、店頭に設置された専用回収BOXで、家庭で洗浄済みの紙カップを回収。回収したカップは明治が販促物や応募はがきなどのキャンペーンツールとして再製品化する予定。
サーキュラーエコノミーへの移行が求められるなか、紙製容器包装のリサイクル推進が課題となっている。牛乳パックは従来から再資源化されている一方、防水加工などが施されたヨーグルトの紙カップは古紙回収が難しく、リサイクルが進んでいなかった。

明治とTOPPANは2025年5月、明治の本社や関西工場など3拠点で紙カップ回収の社内実証を実施。効率的な回収方法の検証や参加者アンケートを通じて課題を抽出した。その結果を踏まえ、今回は消費者参加型として小売の万代と連携し、店頭回収の有効性を検証する。
実証では、万代が設置場所提供やBOX管理、告知対応を担い、明治は回収施策の企画と再製品化を担当。TOPPANは回収資材の企画・製造、運用管理、再生品を活用した啓発企画などを行う。
3社は今後、紙製容器包装のリサイクル範囲を拡大し、流通、自治体、回収業者、製紙メーカーなどと協働して、循環型社会の形成に寄与する方針だ。
【2025年10月21日】ラベル循環協会(J-ECOL)は、シール・ラベル製品に使用されるラベル台紙(剥離紙)のリサイクル工程において、回収から資源化までの流れを情報化し、トレーサビリティを確保する実証実験を11月4日から12月26日まで実施する。
ラベル循環協会(J-ECOL)は、ラベル産業における資源循環の仕組みづくりを目的に2023年5月に設立。限られた資源の有効活用と環境負荷軽減を通じ、持続可能な社会の実現に向けて活動している。

今回の取り組みには、ラベル製造企業や使用企業、古紙問屋など複数の企業が参加し、信頼性と継続性の高い剥離紙リサイクルの仕組みづくりを目指す。
剥離紙はシール・ラベルの構成要素の約半分を占め、日本国内では年間約9万3000トンが流通している。従来はリサイクルが難しく、多くが焼却処分されてきたが、同協会はこれまで回収と資源化の推進に取り組んできた。今回の実証では、剥離紙の回収量や処理工程を可視化し、透明性のある再資源化プロセスの確立を目指す。

実証実験では、参加企業に設置するリサイクルBOXに個別IDを付与し、排出量や回収ルートをデータ管理する。また、トレース用ラベルには離解可能粘着紙を使用。古紙の離解処理時に粘着剤が水分散して非粘着化する素材を採用し、従来リサイクルを妨げていた粘着剤問題にも対応する。
参加企業はイワフチ、NBC、大阪シーリング印刷、KGホールディングス、寿精版印刷、サトー、ZACROS、セキスイハイム工業、坪野谷紙業、TOPPANインフォメディア、日誠産業、日本製紙グループ、丸信、萬誠社印刷、LIXILなど(五十音順)。

J-ECOLは今回の実証を踏まえ、2026年からの本格運用を視野に入れる。将来的には、ラベル業界全体のサプライチェーンに仕組みを定着させ、年間約9万3000トンの剥離紙を確実に再資源化することを目標としている。
ラベル循環協会(J-ECOL)
https://www.j-ecol.or.jp/

【2025年10月20日】TANAXは、片面ダンボール「Curumo(くるも)」の販売を、Amazonに続きハンドメイドマーケット「minne」と「Creema」に拡大した。

Curumoは片面ダンボールに多彩なデザインを印刷し、「贈る」「包む」「つくる」を一体化させた新しい包装・梱包素材。従来の緩衝材や梱包材としての用途に加え、自由にカット・折り曲げができるため、アート作品や工作、学習用素材など、幅広いシーンで活用できる。
2025年6月にAmazonで販売を開始して以降、9月の「TOKYOハンドメイド祭 vol.09」ではワークショップを実施し、多くの来場者に好評を得た。今後は、デザインのバリエーション拡充やカット販売などへの対応を検討し、2026年の正式リリースを目指す。

また、10月17日(金)からAmazon、minne、Creemaの各ストアで期間限定セールを開催中。通常価格3,960円(税込)のところ、特別価格3,400円(税込)で販売している。
Curumoは、幅1,000mm×10m巻きのクラフト紙製で、デザインは「インディゴチェック」「トワルドジュイ(ガーデン)」「ダマスクブルー」の3種類。軽量で保管しやすく、感性を刺激するデザイン性が特徴だ。
詳細・販売ページ:
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B0FDGKY4L6?th=1
minne:https://minne.com/items/43639855
Creema:https://www.creema.jp/item/19664784/detail
紹介動画
https://youtu.be/_qKB6DotM0Q?si=LhHWVs56pqNy6Tdu
【2025年10月19日】ノベルティや販促品のOEMを手掛ける大同至高(愛知県名古屋市、川瀬康輝社長)は、牛乳パック型の新商品「ミルクパックケース」を発売した。500mlの牛乳パックと同サイズの透明ケースで、ぬいぐるみや文房具、小物の収納に適している。

「ミルクパックケース」は平らな状態で納品でき、ワンタッチで簡単に組み立てられる仕様。全面フルカラー印刷に対応し、オリジナルデザインのOEM/ODM製品として製作できる。
透明素材を活かしたパッケージは、中身が見えることで商品の魅力を引き立てる効果があり、雑貨や付録などのクリアケースとして活用できる。
素材はPP高透明0.3mmで、UVオフセット印刷による鮮やかな表現が可能。最小ロットは1,000個から受注し、オプションでオリジナル形状への変更やボールチェーン封入にも対応する。
大同至高は、430種以上のオリジナルグッズを展開しており、クリアパッケージ製品も多数ラインアップしている。同社では「デザイン性と機能性を兼ね備えたパッケージとして、商品価値を高める提案を行いたい」としている。

サンプル請求フォーム:https://tinyurl.com/4k3jr2vh
商品詳細ページ:https://tinyurl.com/9vvpxvsp
【2025年10月16日】ペーパル(奈良市)は、奈良・平安時代の再生紙文化「宿紙(しゅくし)」に着想を得て開発した新素材「薄炭クラフト(うすずみクラフト)」を11月に発売する。食品残渣などから生まれる“バイオ炭”と段ボール古紙を掛け合わせ、宿紙のような柔らかな色調と自然な風合いを再現した循環型パッケージ素材だ。

同社の開発担当者が、正倉院に現存する日本最古級の再生紙「宿紙」の存在を知ったことが開発のきっかけとなった。1300年以上前の日本では、使い終えた紙を漉き返して再利用する文化が根付いており、これを現代の技術で再現したいという思いから「薄炭クラフト」が誕生した。

「薄炭クラフト」は、食品残渣やもみ殻などを炭化したバイオ炭を配合することで、自然なグレーの色合いを表現。CO₂排出の抑制や固定化を可能にし、脱炭素に貢献する環境素材であると同時に、消臭効果も備える。見た目の美しさと機能性を両立させた紙として、化粧品や菓子、雑貨、名刺など幅広い用途に対応する。
本素材のバイオ炭化は、バイオマス発電や炭化装置の開発を手がけるZEエナジー(東京)との共同開発により実現。ペーパルは、バイオ炭の社会的認知を高めるとともに、企業や地域が自らの残渣を活用して循環を生み出す仕組みづくりを推進する。

製品はFSCリサイクル認証紙で、構成は段ボール古紙にバイオ炭を配合した再生紙(古紙100%)。色調はやわらかなグレーとクラフト色で、宿紙の薄墨色を再現している。規格はL判T目310g、K判T目・Y目310gで、別抄きにも対応する。
ペーパルは1890年(明治23年)に奈良で創業。2008年にFSC/COCを取得し、フードロスペーパー「kome-kami」や「クラフトビールペーパー」など、アップサイクル素材の開発を続けている。近年はCO₂実質ゼロの「GXアイボリー片面-FS」なども展開し、紙を通じた環境配慮型素材の開発を推進している。
「薄炭クラフト」公式サイト
https://usuzumi-craft.com/
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