【2024年12月2日】TOPPANとANA、菊地シート工業の3社は、航空機内で異常発熱した電子機器を一時的に安全に退避させ、発火や破裂などのリスクから乗客や乗務員、航空機を守る「Fire Resistant Bag」を共同開発した。このシートは今年4月から、ANAの機材に搭載されている。
また、今回この「Fire Resistant Bag」が2025年1月から、航空業界などに向けて発売される。
近年、リチウムイオンバッテリーの経年劣化や品質不良などによる発火・発煙が国際的に報告されている。「Fire Resistant Bag」は、この課題を解決するため、ANA客室乗務員の現場の声から企画・開発されたもの。
同製品は、TOPPANが開発した火災発生時の熱に反応して、消火効果のあるエアロゾルを放出する消火フィルム「FSfilm」と、菊地シートが提供する「耐火袋」を組み合わせ、異常発熱や変形などの兆候が現れた電子機器に迅速かつ安全に対処できる設計となっており、延焼を防ぐことができる。
さらに、ANAとAirJapan、ANAウイングスすべての機材への搭載を考慮し、軽量かつコンパクトな設計とした。
「耐火袋」と「FSfilm」を組み合わせたこの製品は、安全性を最優先に考えた取り組みの一環。3社は「Fire Resistant Bag」の販売を開始するとともに、今後も、安全性を最優先に考え、最新技術を活用した取り組みを推進するとしている。
「FS film」
https://www.toppan.com/ja/living-industry/packaging/topics/column/002/
「耐火袋」
https://www.kikuchi-sheet.co.jp/archives/product/fireprotect-bags/
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