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世界最大級のストックフォトサイト「iStock」の調査で判明 消費者の98%が本物が重要と回答 金融系でAI画像NGが顕著

【2024年12月3日】世界最大級のストックフォトサイト「iStock」を運営するゲッティイメージズはこのほど、世界的な市場調査会社である MarketCast 社と提携し、「VisualGPS」と呼ばれるガイドラインを作成した。
日本人が金融サービス業界では生成 AI 画像を受け入れられない傾向が明らかになった。

ビジュアル調査「VisualGPS」では、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に行い、「今、求められているビジュアルコンテンツ」を具体的な数字とともに明らかにした。

これによると圧倒的多数の人々が「本物のコンテンツ」を切望していることが分かり、消費者の98%が本物の画像や動画が信頼を築く上で極めて重要であるとし、87%が画像が本物であることが重要だと考えていると回答。ほぼ90%が画像がAIによって生成されたものかどうかを知りたいと答えた。

特に金融ブランドでのビジュアルコミュニケーションでは、「生成 AI 画像を受け入れる」と回答した日本の消費者は9%(世界では15%)にとどまり、9割の消費者にとって、金融サービス業界においては生成 AI画像を受け入れられない傾向にある。
金融サービス業界や製薬業界のような「より真剣さが求められる」業界では、AI の利用に対して慎重であるべきとされる傾向が強く、特に AI への信頼がもともと低い人々の間ではその傾向が顕著。一方で、旅行業界のような「より理想的・夢のある」業界では、AI に対する懸念が比較的少ない傾向にあるという。

同社ではこれをもとにしたビジュアルコミュニケーションのアドバイスを提示。
リアルな人間の温かみを、そのままの不完全さで表現することが重要とした。また、最も記憶に残る方法はストーリーテリングを通じた繋がりとし「まだ見たことのない物語や予想外のストーリーをどのように見せられるか」を考慮すべきとした。
さらに、本物で立体的に感じられる人々を描いたビジュアルを選ぶことを推奨し「人々のリアルな生活を描くことで、より多くの人々が自分のような共感を持てるビジュアルを見つけられる」「プロフェッショナルな撮影を通じて信頼を築こう」と呼びかける。

同社では、このような背景から、日本の消費者にとっては、真正性や人間同士のつながりを強調したビジュアルが今後も重要であり続けるとしている。

iStock by Getty Images 日本語公式サイト
https://www.istockphoto.com/jp

 

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