【2016年1月19日】共同印刷はこのほど、それぞれの年代で読みやすい色を研究し、銀行やクレジットカードの利用明細などの通知文書で、最適な文字色と背景色の組み合わせを提案する「配色サポートツール」を開発した。このツールは東京女子大学の小田浩一教授との共同研究したもの。
人は加齢により、透明だった目の水晶体が黄色く変色する「水晶体の黄化」が起こる。
これにより高齢者は若年者に比べ、見え方が黄色くなる。研究ではこの点に着目し、文字と背景の色情報から読みやすさを導き出す関数の発見に成功し、同ツールのリリースとなった。
従来、クレジットカードの利用明細などの通知文書では、多岐にわたる内容を掲載するため紙面にはさまざまな色が用いられ、その結果、読みにくい配色となる場合があった。
同ツールでは、関数と出力機の色再現領域と合わせることで、色の組み合わせによる文章の読みやすさをより正確に判定、色変換を行える。現在、対応しているのは、通知文書の印刷用データ(PDF)のみだが、引き続き、他の画像形式を分析するツールの開発に取り組んでくという。
読みにくさの改善例
なお、同製品は、1月20日(水)~22日(金)、江東区有明の東京ビッグサイトで開催される「化粧品開発展」で出展する。(東5ホールC10-22)
問い合わせは同社ビジネスメディア製品開発部(☎03-3817-2305)まで。
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