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ハロウィン元年は今年だった!? 来年の予測は!? ~プリプロ的ハロウィン考~


【2015年11月2日】友人からLINEで「なんだあのハロウィンのバカ騒ぎは!ケシカラン!みんな仏教徒だろ!」というようなメッセージが来たので、「プリプロ的」にハロウィンを考えてみました。

ハロウィン浸透の理由はコスプレ文化
まず、ハロウィンの宗教的意味合いは置いておいて、浸透したのはコスプレが一般化したからだと思うのです。ディズニーランドが盛んにハロウィンを盛り上げようとしていたという功績は認めますが、これは一因にすぎないでしょう。

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ハロウィンの仮装で目立ったのは、アニメやゲームのキャラクターで、コスプレの影響を強く受けていると感じます。マリオとルイージすごく多かったですね。
コスプレ文化のおかげで「仮装に対する精神的ハードルが大幅に下がっていた」もしくは「仮装してみたいという欲求が高まっていた」ことは間違いないのです。

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さらにAmazonなどのネット通販や、ドンキホーテでなどの一般小売店で、衣装が簡単に買えるようになったというインフラ面での整備も盛り上がりの要因に挙げられます。10年前はそこそこのクオリティーのコスプレ衣装は、ネットなどで流通しているものは今より数は少なく、高価で、その中でチョイスするか、自作するしかなかったですから。

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ハロウィンは日本人のハレの日文化にマッチ
もともと、他者になりたいという願望を人間は持っています。それを叶えるという意味でも、ハロウィンの仮装はハードルの低い発露の方法です。
民俗学でいうハレの日(非日常)という概念からも、普段(ケの日)はやらないことをやることで、ケガレを落とす心のデトックスにつながっているようです。
極端に言えば、その辺のお祭りなんかも、全員昔の人のコスプレをしているわけです。ダボと半纏、ねじり鉢巻きで会社に行く人はまずいないですし、逆にスーツ姿で神輿を担ぐ人もいないですからね。
昔の人も野良着ではなく昔から伝わる祭衣装に着替えて参加していたのだろうし、これがハレの日の演出ということでしょう。

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ハロウィンで救われた商業施設
さて、ハロウィンですが、商業的な意味合いも非常に大きいのは皆さんもご存知かと思います。
商業施設には、非常にいい影響を与えました。
例えばデパートの年間行事予定ですが、かつてはこんな感じでした。

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細かいものは、まだたくさんありますが、ざっくりいうとこんな感じです。
見ていただけるとわかるように、9月、10月あたりが手薄で寂しいのです。
ですから、以前は10月くらいから無理やりクリスマスを始めていました。
12月までやることがないから(笑)。

もう一つのちゃんとした理由は、どこよりも先始めると目立つので、それを消費者が覚えていてくれるからです。
商業施設出入りの業者だった時代、先輩から「お客さんは最初に見たとこで、それを買うんだ!」と叩き込まれましたが、これはあながち嘘ではないのです。

だから
「渋谷で早くもクリスマスイルミネーションの点灯式です!」
などというニュースが10月中旬になると流れていたわけです。
そして、クリスマス直前には皆、クリスマス疲れをしてしまっていました。

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どうですか?今年は10月にはその話題なかったですよね?やっても注目されませんし、ハロウィンがあるからクリスマスには早いという意識が皆に生まれました。
ニュースを見ると11月1日点灯というところが今年は早い方という感じで明らかに変化が見えています。

来年はどうなるハロウィン
さて、このハロウィンの経済効果ですが、バレンタインを超え1100億円とか、1400億円などと言われています。2011年には560億円(日本記念日協会発表)であったことを考えれば、その経済効果は倍以上になっています。さらに飲食や交通費なども含めると、その経済効果は数倍に膨れ上がるはずです。

先ほども言ったように、クリスマスの飾りつけ時期が遅くなる傾向が始まっており、商業施設では「10月31日までハロウィンの飾りつけでOK」「10月はハロウィンの装飾が必要」という統一意思が完全にできたのが今年でした。
つまり今年が日本の商業施設、店舗プロモーションにとって「ハロウィン元年」といえるのではないでしょうか。
この飾りつけの経済効果も数百億は下らないはずです。

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さあ、次に起こる現象としてはなんでしょうか。
きっとハロウィンの飾りつけ時期が早くなることではないかと、冗談半分で思っています。
来年はお盆が過ぎたら「ジャック・オー・ランタン」がショーウインドウに並ぶことでしょう。もしかしたら、そのうち精霊流しとかぼちゃのランタンが並ぶかもしれません。


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