【2016年3月11日】スマホケースやマグカップなどに画像をプリントし、オリジナルグッズを作成するときの主役と言えばインクジェットプリンタ(IJP)を挙げるプリント業界人は多いだろう。
IJPも価格がこなれてきて、安価な製品も出ているが、個人が買うにはやはり少し高い。
「いいデザインや絵が描けるのに、グッズ化できない」「好きなキャラクターを個人使用でそっとグッズ化したい」という一般の方や小規模ショップの店主もいる。
そんな人たちのために、安価で簡単にできるアイロン式転写印刷キット「アイロッピー」が発売された。
アイロッピーを発売したのは、東京都練馬区のピクア。市販のカラーレーザープリンタでプリントした画像を、いろいろなものに転写できるキットだ。
アイロン転写というとTシャツなどの布製品が一般的と思う人も多いだろう。しかし、アイロッピーは画像部分だけに塗れる特殊な接着剤の採用で、軟質・硬質を問わずさまざまな材質・形状の素材に転写できる。
接着部分は密着強度が高く、紙や布、革製品などはもちろん、木材、ゴム、プラスチック、金属、陶器、セラミックなど立体物にも転写できる。
画像の裏面を白打ち(白地)処理をしているので、濃い色のものや透明なものでもきれいにプリントできる。別工程での白打ちの必要がないため、作業の手間が少ないのも特長という。
なんと、作業時間はわずか4~5分。使用する材料はすべて水性で安全性は高い。
文字やイラストはキリヌキの状態で、画像だけの転写が可能で、画像の回りに余分な膜や接着剤の跡が出ず、仕上がりは直接印刷したように見える。
文字は最少で2~3mmまで表現でき非常に細かいことも特長だ。
セットに含まれるのは、「専用アイロン」「転写紙A6判200枚」「専用接着剤200cc」「白転写箔10cm×30m」「補助材料(クロスプライマー・ワンダリック修正液)「白トナー液・はくり紙)」に加え、「転写用具(作業ボード・シリコンローラー・当て板・ウエットティッシュ等)」。
価格は5万円(税別)。
ピクアでは使用説明に動画とテキストを用意。アイロンを利用したさまざまなテクニックが紹介されている。
minne(ミンネ)などハンドメイド市場が盛り上がる今、簡便な転写セットでハンドメイド作家になるのも面白いかもしれない。もちろん業者さんも極小ロット用に活用できそう。
問い合わせはピクア(☎03-3978-1322)または(piqua-1@jcom.home.ne.jp)まで。
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