【2016年11月18日】凸版印刷は、墨田区が進める葛飾北斎晩年最大級の傑作といわれる大絵馬「須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみこと やくじん たいじのず)」の復元プロジェクトに参画。
関東大震災で焼失した「須佐之男命厄神退治之図」の残された白黒写真から、凸版印刷の最先端デジタル技術を活用し、彩色された絵馬を原寸大で推定復元した。
「須佐之男命厄神退治之図」は、弘化2年(1845年、)北斎が86歳の時に描いた肉筆画で、牛嶋神社(東京都墨田区)に奉納されたもの。しかし、幅約2m76cm×縦約1m26cmという北斎晩年最大級の傑作だったが、大正12年(1923年)の関東大震災で焼失した。
今回の復元では日本最古の美術雑誌「國華」240号(1910年刊)などに、掲載された白黒コロタイプ印刷の画像を元にした。
極めて難易度の高い白黒画像からの色彩復元だが、凸版印刷が培ったデジタルアーカイブ技術と伝統技能を有する職人達の技、科学的調査と美術史などの知が調和融合することで、彩り豊かに復元された。
なお、この推定復元された「須佐之男命厄神退治之図」は11月22日(火)、墨田区両国にオープンする「すみだ北斎美術館」にて一般公開される。
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