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キヤノン 「カスタマーエクスペリエンスセンター東京(CEC TOKYO」4月オープンを発表 最新デジタル印刷機の体感スペースに

【2017年1月13日】キヤノンプロダクションプリンティングシステムズは今年4月、東京都大田区下丸子のキヤノン本社内に「カスタマーエクスペリエンスセンター東京(CEC TOKYO」をオープンする。
このオープンに先立って1月12日、「CEC TOKYO」の施設内が報道陣に公開された。

キヤノンCEC TOKYO

「CEC TOKYO」は、キヤノンプロダクションプリンティングシステムズの展示、テスト、トレーニングの拠点となる施設。同社が扱うデジタル印刷機を中心にプリプレスからポストプレスまで、さまざまな機器やソフト、サービスを設置する。
CECはすでに欧州2拠点と米国1カ所に展開しており、東京は4カ所目で、アジア圏のユーザー拠点となる。

キヤノンCEC TOKYO

場所はキヤノン本社プラザ棟の1階をすべて使用し、デジタル印刷機をはじめ、断裁機や製本機などの後加工機を設置・稼働させる。
現在、4月のオープンを目指し、機材の設置が進んでおり、展示が決定した機材の6割ほどの設置が完了している。

 

設置されている主なデジタル印刷機

「Oce ColorStream6000 Chroma」は連帳タイプのインクジェット(IJ)印刷機。6色×2のユニットで、両面印刷を高速で実現する。用紙幅は22インチ、解像度は600dpi、最大印刷速度はカラー4色で毎分100m、モノクロ毎分150m。
主に新聞や書籍・冊子、トランザクションなどでの活用が見込まれている。

キヤノンCEC TOKYO 6000 キヤノンCEC TOKYO 6000

「Oce ImageStream2400」は連帳タイプのIJ印刷機。4色カラーインクは顔料インクを最少しており、オフセット用紙へそのまま印刷できる。用紙幅は20インチ、解像度は1200dpi、最大印刷速度は毎分160m。
DMやマニュアル、カタログ、雑誌などの製作で力を発揮する。

キヤノンCEC TOKYO 2000 キヤノンCEC TOKYO 2000

「Oce VarioStream4000」は、連帳タイプの電子写真(EP)印刷機。モノクロ機で、最大印刷速度は毎分89m、追い刷り業務やトランザクション印刷業務に向いている。用紙幅は18.25インチ。

キヤノンCEC TOKYO 091

「imagePRESSC10000VP」は、枚葉タイプのEP機。最大用紙サイズは330×483mで、毎分最大100枚(A4)の生産性がある。
名刺やチラシ、DM、カタログ、カレンダー、チケット、メニューなどの印刷に向いている。

キヤノンCEC TOKYO 10000 キヤノンCEC TOKYO 10000

このほか、EP方式で連帳モノクロタイプの「Oce VarioStream7170」や、IJ方式で連帳モノクロタイプの「Oce MonoStream500」、のほか、断裁・製本機などが展示されている。

4月をめどにIJ方式で枚葉フルカラータイプの「Oce VarioStream i300」を設置する予定。
さらに今後、データプリント、商業印刷のほか、サイン系や段ボール、パッケージなどの機械やソリューションも同所で展示する。

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オープン後は、月に一度のテーマ別イベントなどを開催する予定。

 

キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ 峯松憲二社長

キヤノンプロダクションプリンティングシステムズの峯松憲二社長は、1月12日に行われた記者発表で以下のように話した。

キヤノンCEC TOKYO 峯松社長

キヤノン本社の下丸子にオープンする。
現在、6割程度しか設置できていないが、この環境をご覧いただきたい。

キヤノンCEC TOKYO キヤノンCEC TOKYO

キヤノンプロダクションプリンティングシステムはキヤノングループのプロダクションプリンタ機器を集めた会社で、4月で4年目を迎える。
そのプロダクションプリンタ事業を具現化する中核施設が「CEC TOKYO」。
単なるショールームではなく、アジアのポータルとして、トレーニングやテストを行い、名前の通り「experience」経験・体験の場として活用していただきたい。
また、先に導入が進んでいる欧米のデジタル印刷事例を、世界のCECと連携し紹介する。

キヤノンCEC TOKYO 012 キヤノンCEC TOKYO 023

デジタル印刷機はインクジェット方式の中でも新しい技術革新が進んでいる分野。
しかし、紙とインクの相性など課題があり、それをこのCEC TOKYOではテストしていきたい。テストで出た課題は、このキヤノン本社の研究所ですぐに検証可能だ。

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