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ユニ・チャーム 回収した使用済み紙パンツを活用した教材用紙粘土「リサイクレイ」を生産・発売 鹿児島県志布志市・大崎町と連携

【2025年4月15日】ユニ・チャームは、鹿児島県志布志市・大崎町と連携し、回収した使用済み紙パンツから分離した再生パルプを日本教材製作所に提供し、同社がその再生パルプを原材料の一部として活用した教材用紙粘土「リサイクレイ」を生産・発売した。

商品パッケージには、使用済み紙パンツをリサイクルする取り組み「RefF(リーフ)」ブランドのロゴマークが表示されている。「RefF」は「Recycle for the Future」の略で、ユニ・チャームが展開する水平リサイクルのブランド名。使用済み紙パンツを捨てずに再利用することで、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。

ユニ・チャームは2015年にRefFプロジェクトを開始。2019年にはオゾンを用いた滅菌技術により、未使用パルプと同等品質の再生パルプの分離に成功した。2022年には、同パルプを吸水紙の一部として活用した大人用紙パンツを製品化。その後もベビー用紙おむつやペット用シートなどへの再生利用を進めてきた。また、再生パルプを用いた紙粘土教室を小学校で実施し、子どもたちに資源再利用や環境配慮について学ぶ機会を提供している。

今回、RefFプロジェクトに賛同した日本教材製作所と協力し、使用済み紙パンツから分離した再生パルプを教材用紙粘土「リサイクレイ」の原材料に活用する取り組みを開始した。

ユニ・チャームは、志布志市・大崎町と連携して使用済み紙パンツを回収し、自社のオゾン技術を用いて再生パルプを分離。同パルプを日本教材製作所に提供し、同社はこれを原材料の一部として「リサイクレイ」を製造・商品化した。製品パッケージには「RefF」ブランドのロゴが表示されている。

「リサイクレイ」は、教育現場での使用を通じて、子どもたちが遊びながら資源循環や環境問題について学ぶ教材としての役割も期待されている。

日本教材製作所は1953年創業の粘土メーカーで、紙粘土や油粘土を日本国内で製造・販売している。全国の幼稚園児や小学生の約8割が同社の粘土を使用しており、全製品について日本食品分析センターでの食品検査を実施するなど、安全性にも配慮した製品づくりを行っている。

同社はこれまでにも鹿児島の火山灰を活用した粘土など地域資源を取り入れた商品開発を行っており、今回の協業について「RefFプロジェクトに賛同し、協業できることを大変光栄に思う。教育分野における共助の一歩となれば幸い」とコメントしている。

この取り組みは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、12「つくる責任 つかう責任」、13「気候変動に具体的な対策を」、15「陸の豊かさも守ろう」に貢献するものとユニ・チャームは位置づけている。

今後もユニ・チャームは、商品やサービスの提供を通じて環境問題や社会課題の解決を図り、SDGs達成への貢献を目指す。

 

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