【2018年6月20日】凸版印刷はこのほど、環境発電(エネルギーハーベスティング)技術で駆動する「電子ペーパー」を開発。今年9月から、IoT機器メーカーなどとの協業を視野に、サンプルを出荷する。
「環境発電」とは、ユーザーが物品を使用するときに起こる振動や体温、電磁波などを活用した発電のこと。
電源に接続する必要がないため、まったく電力を使用せず、繰り返し電気製品を動かすことができるという。
この「電子ペーパー」は、「セグメント型電子ペーパー」を採用しており、「環境発電」などで発生する超微弱な電力で、数字や文字、アイコンなど固定パターンの滑らかに表示と切り替えを実現する。
また、無線通信規格「EnOcean(エンオーシャン)」に対応し、電池を接続しないIoT機器での「表示」を可能にしている。
さらに、一度表示された内容は電力を使わず、次に書き換えるまで常時表示が保持される。
今後、凸版印刷は、同製品の開発と協業先の選定を進め、2019年春に量産を開始する予定。
また電子ペーパー製品を活用し、IoTによる工程管理や状態管理など各種センサー情報の可視化サービスを推進し、国内外で事業を展開していく。
なお、凸版印刷は6月20日から22日(金)に開催される「第29回 設計・製造ソリューション展」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブースにて、同製品のプロトタイプを展示する。
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