【2025年7月25日】TBMは、タカショーと共同で、カーボンリサイクル技術を活用した低炭素素材「CR LIMEX(シーアールライメックス)」を使用した屋外向け建材「モクプラボードECO」を開発した。
TBMは、排ガス由来のCO₂とカルシウム含有廃棄物を原料とする炭酸カルシウムを主成分とした「CR LIMEX」を開発し、2024年に従来の見込みより15年早く実用化した。
一方タカショーは、ガーデンライフスタイルを軸に屋外空間の提案を行っており、持続可能な社会に向けた製品開発を強化。高耐久な素材の採用や、解体不要なリフォーム用工法、再生原料を活用した人工木製品の展開など、3Rを意識した取り組みを継続している。
今回の新製品「モクプラボードECO」は、製品の約8%(重量比)に排ガス由来のCO₂を含む「CR LIMEX」を使用しており、タカショーの出荷想定に基づくTBMの試算では、年間で約1.4トンのCO₂が固定化される見込みだ。
耐久性や加工性は従来の樹脂製品と同等で、湿気による腐食にも強い。カラーは「ダークバイン」と「ブラウンエボニー」の2色展開で、天然木のような質感を再現しており、ウッド調フェンスなどへの利用が想定されている。
TBMは、今後もカーボンリサイクル素材の実用化と普及を加速させ、脱炭素社会の実現に貢献していく方針だ。
CR LIMEXは、石灰石由来の炭酸カルシウムの代わりに、工場排ガス由来のCO₂とコンクリートスラッジ、鉄鋼スラグなどのカルシウム含有廃棄物から化学合成した炭酸カルシウムを主原料とする新素材。石油由来プラスチックと比較して環境負荷を抑えることができ、使用することでCO₂の固定化にもつながる。
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