【2016年6月20日】花王は6月20日、米国と欧州2社のインクメーカーの買収を発表した。
同社が買収したのは米国のCollins Inkjet(コリンズ インクジェット、オハイオ州)とスペインのChimigraf Holding(チミグラフ ホールディング、バルセロナ)の2社。
Collins Inkjetは、インクジェット用インク専門のメーカーで、米国を中心にインクの開発、製造、販売を行なっている。
もう一方の、Chimigraf Holding社は、欧州でパッケージ印刷用フレキソインク、インクジェット用インクの開発、製造、販売を行なっている。
花王では買収の目的を、同社が開発した世界初の水性インクジェット用顔料色材(顔料分散液)およびインクの欧米での製造拠点と販売網の確保としており、成長著しい産業用インクジェットインク市場に本格参入し、2025年までに約300億円の売り上げを目指す。
<Collins Inkjet社の概要>
・社名:Collins Inkjet Corporation (コリンズ インクジェット社)
・設立:1990年
・所在地:米国 オハイオ州
・事業内容:インクジェット用インクの開発、製造、販売
・従業員数:約90 名
<Chimigraf Holding社の概要>
・社名:Chimigraf Holding, S.L.(チミグラフ ホールディング社)
・設立:1970年
・所在地:スペイン バルセロナ
・事業内容:フレキソインク、インクジェット用インクの開発、製造、販売
・従業員数:約180 名 ※グループ全体
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