【2016年7月8日】夏は麺類がおいしい季節、そうめん、冷や麦、冷やしうどん、冷やし中華に冷麺、さっと茹でて冷たい水でしめ「つるつる」っと食べられるこんな便利な食べ物はない。
その中でもなんといっても日本の麺の王様は、蕎麦だろう(異論は認める)。
キリっとしまったあの触感、喉ごし、そして何よりも鼻から抜けるあの香り。
箸で蕎麦をたぐり、ツユに3分の1ほどつけてから、思い切り吸い込む音を立てて食べる。空気とそばの香りを混ぜることで、味わいは数倍増しに…。
グルメ誌か、中高年系こだわり雑誌のようになってきたが、何が言いたいかというと「ジャパニーズタトゥー風そばアレルギーチェッカー」のイベントに行ってきた。
このイベント、今年3月に札幌市で行われ、ネット系ニュースを中心に話題となった。
当サイトでも5月掲載し、今年も最も反響の大きなニュースの一つだった。
前回は札幌市の「230そば街道推委員会」が主催者だったが、今回はなんとあの「名代 富士そば」を運営するダイタンホールディングスが昨日7月7日、外国人観光客の多い東京・浅草で、アレルギーチェックのイベントを行った。
この「そばアレルギーチェッカー」、美人画や歌舞伎役者、富士など、浮世絵など日本風のデザインが描かれたタトゥー風シールで、一部を透明になっており、さらに貼る前にそば湯を塗る。このためアレルギーがあった場合は皮膚の赤みで、透明部分が赤く色づくという仕組みだ。
さて浅草のイベントだが雷門のすぐそばにあるLION BUILDINGというところで行われていると聞いた。このビルは1934年築の建物で、現在も撮影スタジオとして現役で使用されており、アンティークな内装は昭和初期の雰囲気をそのまま残しているという。
聞いていた通り、雰囲気のある建物。中に入ると1階には寄席のようなセットが組まれていた。
なんとここで、検査の待ち時間に「英語の落語」を聞いてもらうというのだ。
検査は2階で行われているそうで、階段を上がると参加者の方がいた。
腕にそば湯を塗り、チェッカーを貼り付けてもらっている。
これだけでは終わらない。
別室に医師二人が常駐しており、参加者の腕に何やらしている。
「プリックテスト」と呼ばれるもので、チェッカーの上から針のような器具で小さな傷(血が出ないくらいの)を付ける。
これにより即時型のテストができるという。貼るだけの「パッチテスト」だと結果が出るのが遅いのだ。
テストが終われば、一番近い「名代 富士そば」でそばを注文し、腕のシールを見せると、「天ぷら」がサービスされるそうで、アレルギーチェックに、落語、そして天ぷらと至れり尽くせりのイベントとなった。
この日は20~30人が参加し、一連のイベントを楽しんだという。
今回、富士そばがこのイベントを主催したのは、話題となった札幌市の「230そば街道推進委員会」のニュースを、富士そばを運営するダイタンホールディングスの丹道夫社長が見て「ウチでもやろう!」と自ら動いたことからという。
富士そばは今後、東南アジアなど海外への出展を計画している。しかし、海外での「蕎麦の認知度」には不安を抱いていた。
アレルギーチェックのイベントは、これを解消するものとして期待されており、以後も継続の可能性があるという。
外国人観光客ならずとも、このアレルギーチェックやってみたくなるのは間違いない。
富士そばとアレルギーチェッカーの今後の展開に期待したい。
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