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SINACOと上田紙工機 段ボール自動製函機「KBD AUTO SLOTTER AB2500 / AB2500 FAST」を発売 ワンパスで連続生産・省人化と高効率を実現

【2025年7月24日】SINACOはこのほど、上田紙工機と協業し、段ボール自動製函機「KBD AUTO SLOTTER AB2500 / AB2500 FAST」を共同で発売した。

この製品は、段ボール製函に必要なスリットやスロット、罫線加工、穴あけなど複数の工程を1台で自動処理でき、特許取得の構造設計により、ワンパスで連続的な生産が可能となっている。
操作は非常にシンプルで、全工程を1人で行える設計となっており、省人化と業務効率化を実現するという。

高精度で効率的な加工を可能にする両面罫線構造により、段ボールの折りやすさと仕上がりの美しさを両立。また、手掛け穴やメタルファスナー取り付け用の穴など、複雑な形状にも対応している。

生産能力は、AB2500が1時間あたり約500~600ケース、AB2500 FASTでは最大3,000ケースで、一般段ボールシートの加工範囲はAB2500で厚さ1.5~10mm、AB2500 FASTで1.5~8mmとなっている。
対応サイズは、AB2500が最小W150×H75×L150mm、AB2500 FASTがW240×H65×L240mm、最大は両機種ともW1,000×H1,500mm、長さ無制限まで対応可能。

特許設計の溝切り構造により、溝切りカッターの交換を必要とせず、5~1,000mmの溝切り長を実現。また、100種類以上の雛形から形状を選び、寸法を入力するだけで加工できる仕様となっており、オペレーションの簡略化に寄与している。

さらに、除電性能も高く、基幹システムとの連携ではCSVファイルの取り込みによって入力時間の短縮やヒューマンエラーの抑制が可能。オプションとして、振動カッターユニットの2基搭載、CADデータ(DXF)の取り扱い、段ボールシートの2丁付け加工にも対応している。

上田紙工機との連携により、サポート体制も整備されており、高いメンテナンス性と信頼性を備えている。段ボール加工現場における生産性向上と省人化ニーズに応える次世代製函機として、今後の導入が期待される。 

SINACO
https://www.sinaco.co.jp/

 

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