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話題の「そばアレルギーチェックシール」 なぜ赤くなる?その仕組みを制作者に聞いてみた!


【2016年5月9日】2000万人を超えた訪日外国人観光客。
彼らが楽しみにしている日本の食べ物は「寿司」「天ぷら」、そして「そば」がある。

最近は、スタンディングでもなかなかのレベルのそばを食べられることがガイドブックなどで知られており、立ち食いそば屋にも多くの訪日外国人が訪れるなど、ちょっとした“そばブーム”も起きている。
その一方で「そばアレルギー」があることを、ほとんどの外国人は知らず、食べて不調を訴えるなどのトラブルも増えているそうだ。

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アレルギーをステッカーで判断

そんな中に飛び込んできたのが「ジャパニーズタトゥー風そばアレルギー・チェッカー」のニュース。ネット系ニュースで取り上げられたので、ご存知の方も多いだろう。

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プリント&プロモーションでは、これを見て「どうやってつくっているのか?」が気になり、すぐにこの「そばアレルギー・チェッカー」を開発した「230そば街道推委員会」に接触を図った。

「230そば街道推委員会」は札幌市南区の国道230号線沿いに集まるそば店の団体。
スキー場や温泉、雪まつりなどの観光イベントを求めて、北海道を訪れる外国人観光客は年々増えており、そばを楽しむ人も多いという。

そこで今年3月、230そば推進委員会所属の「生そば 紅葉亭」に訪れた外国人観光客を対象に、このタトゥーステッカーを貼るイベントを開催。そばアレルギーを持っていた人にも大好評で、単なるアレルギー・チェックをまったく異なる日本旅行のお土産体験に転換させた。

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「そばアレルギー・チェッカー」は、歌舞伎役者や錦鯉、のれん、浮世絵など日本風のデザインがされたタトゥーシール。アレルギー反応を確かめる際に一般的なプリックテストを応用しており、アレルギーがあった場合は皮膚が赤くなる。

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このシール、デザインが面白く、アレルギー反応があった場合、歌舞伎役者のくまどりが赤くなったり、錦鯉に模様が浮き出たり、富士山が赤く染まったりする。

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キーポイントは「そば湯」

このアレルゲンをどうやって印刷しているのか分からず、「230そば街道推委員会」の方に直接聞いてみた。

「(貼る直前に)そば湯を塗ります。それがアレルゲンと糊の役割をします。ステッカーは肌色に馴染むように作られており、アレルギー反応で赤くなった肌の一部が透けて見えるので、デザインの一部が赤く浮き上がってきたように見えるのです」

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なるほど、目から鱗。
タトゥーシールは模型などで使うデカールシールと同じように、水を塗って貼り付けるものが多いが、この場合そば湯が水の代わりになり、アレルゲンも付与するという一石二鳥のしくみ。
すごい、としか言いようがない。

ところで訪日外国人客の反応は?
「そばアレルギーのことは知らない人がほとんどでしたので、国に帰って友だちに話すと言っていました。また、単純に絵柄も気に入っていただき、お土産に欲しがる人もいました」という。
確かにデザインも和風でかなりかっこいい!

チェックからマーケティングへ

230そば街道推進委員会では、今後もそばアレルギー・チェックの単独イベントを継続的に開催し「認知拡大を図るとともにそばの人気をさらに広げ、安心できるそば屋として230そば街道推進委員会に所属する店舗の評判を高める」としている。

現在、取材が殺到しているとのことで、「すべてに対応できないほど」という。
メディアの報道により、さらに注目が集まりそうだ。

しかしこのアレルギー・チェッカー、外国人観光客ならずとも一つ欲しいと思う出来!
これのために北海道へ行くという人も出てくるかもしれない。

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アレルギー・チェックをきっかけにはしているが、まさに、ものではなく「コト」を提供する「コトマーケティング」を実現している。
今年の夏は北海道でそばアレルギー・チェックに並ぶ人の姿が見られそう。

さらに表示が義務付けられている「乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに」などでもこのステッカーの活用が可能ではないだろうか。
エビやカニがゆで上がるシールなんて、みんな喜んでチェックしそう。
今後の展開が大いに注目される楽しみな企画だ。


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