【2016年4月17日】大日本印刷(DNP)は、スマートフォン、カーナビ、デジタルサイネージ等に向けた広告の配信管理を行うシステムを開発し、4月中旬から運用を開始する。
移動体向け無料放送への広告配信
同システムは、アマネク・テレマティクスデザインがコンテンツプロバイダーとして運営する「i-dio(V-Lowマルチメディア放送)」による日本初のモビリティ向け専用チャンネル「Amanekチャンネル」に採用される。
i-dioは、テレビがアナログからデジタルへ移行した際に不要となったVHF帯のうち1~3チャンネルを使い、主にスマートフォンやカーナビ等の移動体端末に向けて提供する無料デジタル放送。
Amanekチャンネルは、ドライブミュージックの提供のほか、位置情報(GPS)に対応して15分先の気象情報、交通情報、クーポン、行楽情報といった情報を、自動音声(TTS)を交えながら提供する。
広告入稿・管理などはオンラインで最適に
一方、DNPの広告配信システムは、スマートフォン、カーナビ、デジタルサイネージなどへコンテンツや広告枠を提供する媒体社を主な顧客とし、クラウド環境で広告配信の管理を行う。
広告主は広告配信に関して、管理画面を通じ「広告枠の検索・予約」「広告素材のオンライン入稿」「広告掲載実績の閲覧・確認」が可能で、管理業務を効率化できる。
「広告枠の検索・予約」では、広告枠を期間やエリア、価格、条件(競合排除など)、配信先端末といった情報から検索。広告主は予算や条件に応じたプランを自動で作成する機能などを利用して、最適な広告枠を予約可能。
「広告素材のオンライン入稿」は、管理画面からオンラインで可能。広告に必要な音声やテキスト、画像などの複数の素材データをクラウド環境で入稿できる。
「広告掲載実績の閲覧・確認」では、広告主が管理画面から広告の配信実績データを受領可能。配信実績データは広告主ごとに分割集計され、放送確認書や配信レポートなどの形式で掲載実績の閲覧・印刷がなされる。
DNPは2020年度までに30億円規模目指す
DNPでは、同システムをi-dioのコンテンツプロバイダー各社に拡販するとともに、広告代理店事業やセールスプロモーション用商材の強化を推進。関連事業を含めて、2020年度までに累計で30億円の売り上げを目指す。
「i-dio」と「Amanekチャンネル」についての詳細
http://amanek.co.jp/
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