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日印産連と全国グラ 「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」について経産省と意見交換

【2021年5月28日】日本印刷産業連合会(日印産連)と全国グラビア協同組合連合会(全国グラ)は5月12日、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案」に関して、に経済産業省資源循環経済課との意見交換を行った。

環境 イメージ

意見交換は、3月9日に閣議決定され今国会で審議入りしたプラスチックゴミの削減と再利用拡大を目指した法案についてのもの。

法案の基本方針では
・プラスチック廃棄物の排出の抑制、再資源化に資する環境配慮設計
・ワンウェイプラスチックの使用の合理化
・プラスチック廃棄物の分別回収、自主回収、再資源化 等
などが提示されている。

また個別の措置事項として
①環境配慮設計指針の策定
②ワンウェイプラスチックの使用の合理化
③市区町村の分別収集・再商品化の促進
④製造・販売事業者等による自主回収の促進
⑤排出事業者の排出抑制・再資源化の促進
が上げられている。

同法案の中では、今後プラスチック製品の製造事業者は、プラスチック製品の設計・製造過程において、環境配慮設計を行うことが推奨され、指定調査機関から環境に配慮した製品設計かの認定を受けることになる。

意見交換では、認定基準の考え方や既に印刷業界として運用している環境自主基準「印刷サービスグリーン基準」との関係性など、また容器包装製造事業者の廃棄物の自主回収の運用や容器包装リサイクル法、廃掃法との関連性など、法令の解釈や運用上の懸念点および業界としての要望事項などについて話し合った。

また、全国グラビア協同組合連合会からは、軟包装材とその印刷品質に対するクライアントからの過剰スペック要求が印刷材料や食材の廃棄に繋がっている実態もあり、資源循環の観点からも、また取引慣行としても大きな課題であるとの認識を説明した。

プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案の閣議決定について
https://www.env.go.jp/press/109195.html

 

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