【2016年11月20日】昔懐かしい風合いを求めて、名刺やはがき、チラシなどで活版風印刷がブームとなっているが、活版を新たに再現できるオリジナル書体を大日本印刷(DNP)が開発した。
新たに大日本印刷が開発したのは、オリジナル書体「秀英体」に活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」。
第1弾として「秀英にじみ明朝 L」を、ソフトバンク・テクノロジー(SBT)のWebフォントサービス「FONTPLUS」で11月18日発売した。
「にじみフォント」は印刷時の圧力(印圧)によってにじむインクの風合いを再現するため、活版印刷物の印影を分析。「線がランダムに揺らぐ」「太くなる」「交差する部分が丸くなる」などの傾向を「にじみ効果」として付与する専用プログラムを開発し、フォントを作成した。
プログラムの設定によって、「にじみ」の“太らせ量”や“ゆらぎ量”などの強弱を段階的にシミュレーション。書籍の本文やポスターの見出しといった利用シーンで、程良くにじむように調整している。
このフォント、すでにソーシャルメディアを中心に話題となっており、「けっこうがっつりにじんでいる」「にじみ度合いの調整ができるなら使いたい」「本物の活版で印刷したい」と好意的な反応が多い。
DNPは今後、秀英体「にじみ」フォントシリーズの開発を進め、「にじみゴシック」「にじみアンチック」などのラインナップを追加する予定。
秀英体「にじみ」フォントの利用費とコンテンツの企画・制作費などを合わせ、2020年度までに3億円の売上を目指す。
にじみフォントの販売など詳細
https://webfont.fontplus.jp/
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