【2016年11月10日】木枯らしが吹き始めるといよいよ受験シーズン本番。効率の良い勉強に必要なのものの一つに集中力があるが、誘惑の多い現代はなかなか一心不乱というわけにはいかない。
そこでエフティ資生堂が11月8日、あの制汗剤「シーブリーズ」を使った集中力増進の新メソッド「爽快!集中ステップ」を発表した。まさに受験生とその保護者必見の方法ということで、受験生2人の親でもある記者が東京の表参道に飛んだ。
今回「爽快!集中ステップ」に関する発表を行うのは「シーブリーズ」を販売しているエフティ資生堂に加え、この発表場所である「JINS MEME Flagship Store 原宿」を提供しているあの眼鏡のJINS、やる気スイッチグループ。そして医学博士の石川善樹氏が全体の監修を行った。
一つここで断っておきたいのだが、これはエフティ資生堂による「シーブリーズ」のプロモーションの一環である。
それを割り引いても、「コトマーケティング」の事例として面白かったので、そのメソッドとイベントの内容を紹介しよう。
会場は一般から参加した中高生の保護者と報道関係者ら50人で熱気ムンムン。受験生に試したいこのメソッドに注目が集まった。
今回の実験では、パターンブロックという9種類のブロックを組み合わせシルエットの形通りにするというテストを中学生112人が行いその集中力を計測した。
計測にはJINSが開発したメガネ型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」を使用し、瞬きの回数(少ない方が集中している)や6軸センサーによる姿勢計測などから、集中力をポイント化している。
このデバイス、すでに鴻池運輸で採用されており、トラックドライバー眠気を感知し休息を促すシステムで活用されている。
気になる集中力を向上させるメソッド「爽快!集中ステップ」だが、監修した石川善樹氏は東京大学医学部、ハーバード大学公衆衛生大学院卒業の医学博士。あのNHKの「ニュースWEB」でもコメンテーターを務めたから、ご存知の方も多いだろう。
今回のメソッドはイチローなどスポーツ選手が試合の時などに使う集中法を応用したもの。
ステップを要約すると
①目標の行動を強くイメージする
②その場で5回ジャンプをする
③シーブリーズを首元Vゾーンへ塗る
この3つだけ。
「目標を強くイメージする」ことで、一度これからすることをシミュレーションし、5回のジャンプで脳へ酸素を送り込む。ここで緊張を高め、勉強を始める前に「シーブリーズ」を塗ることで香りを嗅ぎリラックスする。
ちなみに①と②の間に遠くを見て緊張感を高めた後、近くを見てリラックスするというステップを入れると、なお良いという。
なんと、このメソッドを行ったことでテストでは、1回目より2回目が、集中継続時間が平均126%上昇、集中度を示す集中力スコアが平均4.1ポイントも上昇した。
一方行わなかったグループは集中力スコアが平均1.6ポイント低下したというから、効果はてきめんだった。
石川氏は「エフティ資生堂さんの無茶ぶりでやったが、思いのほか良い結果が出てびっくりした」と会場の笑いを誘った。
また、「人は勉強は習っても、集中の仕方は習わない。こういった集中法を学ぶだけで、受験勉強はもちろん試験本番にも強くなれる」と呼びかけた。
今回の発表でエフティ資生堂の担当者も言っていたが「シーブリーズ」は春夏が中心の商品。これに「受験」と「集中力」というキーワードを加えることで、「新たなコト」ができると打ち出した戦略はおもしろい。
発表が行われた11月8日には、「爽快!集中ステップ」をイメージした動画も公開されており、シーブリーズにはこれまでになかったイメージを盛り込んでいる。
正直、これだけ手の込んだ戦略がどこまでリーチしていくのかもあわせて注目していきたいと思う。
公開された動画【SEA BREEZE】「娘に贈る手紙」
https://www.youtube.com/watch?v=XhfE5DnMocQ
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