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京セラ 「わかりやすい字幕表示システム」を開発 音声をリアルタイムで文字に 既存の透明板などで表示可能

【2021年10月13日】京セラはこのほど、「わかりやすい字幕表示システム」を開発した。

同システムは、音声をリアルタイムに認識し、アクリル板などに透明スクリーンを貼付して字幕として表示可能。これによりマスクの着用やアクリル板を挟んでの会話の聞き取りづらさを解消する。
字幕表示により、相手の声を文字として見ながら会話ができるのはもちろん、透明なアクリル板やビニールシートなど、既存のものを活用でき、導入のハードルが低い。
事前に登録した単語を自動で強調表示することや、会話に合わせて図解も自動表示でき、よりわかりやすく伝えられる。

文字を左右反転させた反転文字が同時にアクリル板に表示されるので、伝える側で音声が正しく変換されているか確認可能。反転文字は、相手側には見えない工夫 をしており、読み取りの邪魔にならない。

開発の背景には、新型コロナウイルス感染拡大によるマスクの常時着用やアクリル板を挟んでの会話がある。これらにより、聴覚障がい者や高齢者を中心として、「声が聞きづらい」「口元が見えない」というコミュニケ―ション障害も生まれていた。システムは、この課題を解決するものとして開発された。

なお、同システムは、10月19日(火)から開催される「CEATEC 2021 ONLINE」の京セラブースに参考出展される。
また、IoTなどを活用したオープンイノベーションを推進する「I・TOP横浜」の取り組みの一環として、今後、横浜市中区役所にて実証実験も予定している。

「CEATEC 2021 ONLINE」京セラブース
https://online.ceatec.com/booth/2548

 

実証実験の概要

場所:横浜市中区役所高齢・障害支援課窓口
開始: 11月を予定
内容:窓口業務での字幕表示システムの活用
実証実験参加企業・団体:京セラ株式会社/横浜市

I・TOP横浜ウェブサイト
https://itop.yokohama/

 

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