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奥村印刷の山田秀生氏が「折り紙食器beak」について講演 次世代政策デザイン研究所「第149回若手・中堅による勉強会」

【2024年1月19日】次世代政策デザイン研究所は1月17日、モトヤ東京本社6階ホールとオンラインのハイブリッドで「第149回若手・中堅による勉強会」を開催した。

今回は、奥村印刷取締役常務執行役員の山田秀生氏を講師に「折り紙食器beakのご紹介~成熟した印刷産業における新たな付加価値創出の取り組み~」をテーマに行われた。

「折り紙食器 beak」は2022年、山田氏が開発。beakは1枚の紙を折って組み立て可能な食器で、従来の紙皿などと異なり、使用前はA4用紙1枚の形状で、場所を取らずに収納できる。防災用の備蓄品として開発されたものだが、アウトドアなどで食事の際にも便利という。

冒頭、主催者である次世代政策デザイン研究所代表の三ツ石將嗣氏が「年始に地震があり、また阪神大震災のあったこの1月17日にこの勉強会があるのは、防災を考える上ですごいタイミングだ。DXも大事だが、産業の付加価値を高めていくことも大事。印刷産業から付加価値のある折り紙食器が生まれたことは注目に値する」と述べて開会した。

講演では開発の背景から、商品化、ワークショップでの展開などを紹介。現在は楽天や池袋パルコで販売し、クラウドファンディングに登録していることなどを披露した。

山田氏は「テレビ東京のニュース番組WBSの『トレたま』へ出演することが夢だったが、これは実現した。次の夢はこの商品を月面開発の時に月に持って行ってもらうこと。JAXAやNASAに知り合いがいらっしゃる方はぜひ紹介してほしい」と呼び掛けた。

なお、「beak」は、今回の能登半島地震で、石川県健康福祉部厚生政策課の要請を受け、皿とボウル、合わせて10,000シートを支援物資として送っている。

また、第2回 首都圏防災フェア(1月22日(月)~1月23日(火)、東京都千代田区の東京シティアイ KITTE地下1階)、「PrintDoors 2024 第60回新春機材展」(1月24日(水)~1月25日(木)、ポートメッセなごや3号館)などに出展し、同商品を広めていく。

奥村印刷
https://www.okum.net/

 

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