【2022年9月28日】共同印刷はこのほど、AI技術の活用によりモアレを抑制して高品質で高解像度な電子コミック画像を生成する「eComicScreen+(イーコミックスクリーンプラス)」に、学習データを拡充し改良を加えた「eComicScreen+ ver2」を開発した。
まんがには濃淡を表現するスクリーントーンという規則正しく並んだ網点が使用されるため、画像処理などの際に縞やマダラ模様のモアレが生じることがある。
デジタルデバイスの高画質化に伴って、従来の電子コミック用の画像処理ではスクリーントーンの網点が残り、モアレが目立つようになる問題があった。
その解決に向け、当社は2016年に印刷用のデータを電子書籍に適したサイズに変換する画像処理システム「eComicScreen」を、2018年にeComicScreenのスクリーントーン抽出技術にAIを取り入れた「eComicScreen+」を開発し、広く提供してきた。
今回の「eComicScreen+ ver2」は、eComicScreen+の基本機能を踏襲しつつ、学習データを大幅に拡充し改良することで処理品質を向上させ、現在主流となっている天地2,000ピクセルを大きく上回る天地4,000ピクセル(4K)サイズまでの対応を実現した。
スクリーントーンと線の境界処理を改良したことで、より鮮明な電子コミック画像の提供が可能となり、高精細スマートフォンやタブレットでの閲覧に対応する。
こちらの電子コミック画像は印刷用のデータなどから生成が可能なため、特別な準備は必要がない。
当社は、今後eComicScreen+で行っていた作業を順次eComicScreen+ ver2に切り替えるとともに、拡大が予想される縦スクロールコミック対応の高品質素材としての活用も見込み、「eComicScreen+ ver2」を出版社などに向けて提案、さらなる受注拡大に努めていきます。
近年拡大を続ける電子コミック市場に向け、より高品質な電子コミック画像を提供する。
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