【2017年6月5日】新たなデジタルプリントの潮流を探るこのシリーズ。
8回目は、小森コーポレーション。
小森コーポレーションは、2012年から「Landa(ランダ)」とナノグラフィ技術で提携し、「Impremia(インプレミア)NS40」などの製品を発表している。またコニカミノルタとも提携し、インクジェット方式のデジタル印刷機をすでに販売している。
日本はもちろん、世界のオフセット印刷機をリードしてきた同社がつくっていくデジタル印刷機はどのようなものか、今後の販売戦略はどうしていくのかなど、営業統括本部DPS営業推進本部DPS営業推進部の菊池淳部長に話を聞いた。
その①では印刷機のラインアップにっついて話を聞いた。
【関連記事】
「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション②」
「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション③」
――現在のラインアップでは「Impremia Cシリーズ」などがありますね
「Impremia Cシリーズ」はトナー方式で、コニカミノルタ(KM)OEM製品です。オフセットとのCMS、色合わせが可能な製品です。
2011年のIGASから販売を開始して、国内では200台弱を納品しています。ユーザーは商印のお客様がもっとも多く、出版やごくまれにパッケージなどでの採用もあります。
主にサンプルやカンプ、少量の本生産で使用されています。
この製品に合わせたカラーマッチングソフト「K-ColorSimulator 2」も開発し、40セット以上を販売しています。
――フラッグシップモデルの「Impremia IS29」は
「Impremia IS29」はUVインクジェット方式を採用しています。
「drupa2016」での展示以降、日・米・欧での販売を開始しました。
今年5月の「ChinaPrint」にも出品しており、中国や台湾などアジアへのセールスが始まっています。
同製品もコニカミノルタとの共同開発であるため、両社で販売されています。
IJ部分はコニカミノルタ、搬送は小森といった形で、得意部分を提供しており、製品アッセンブリはすべて小森マシナリーが行っています。
それぞれ販売先はほぼ異なっており、両社の強みを生かせる販売戦略をとれると思っています。
――話題となったのはLandaのナノグラフィを共同開発したことです
Landaのナノグラフィを搭載したデジタル印刷機は「NS40」ですね。
両社で共同開発し、それぞれが販売しており「NS40」は当社のブランド名で、当社が販売します。
また、NS40のアッセンブリは、やはり小森マシナリーを計画しています。
2018年春にはフィールドテストを行いたいと思っています。
このほか海外ですが、コモリ・アメリカ及びコモリ・ヨーロッパでは、スクリーンホールディングスと提携し、「JETPress520HD」を取り扱っています。
――さまざまな製品をラインアップしていますが最新のフラッグシップマシン「IS29」の特長をもう少し教えてください
「IS29」は半裁、スピードは毎時3000枚。
印刷適性が高く、コート紙、マット、上質はもちろん、合成紙やPET、PVC、タック紙といった、さまざまな紙に対応します。
紙厚も0.06~0.6㎜(両面~0.45㎜)と、薄いものから厚紙まで、幅広く印刷できることも特長です。
対応紙の幅が広ければ、ユーザーの自由度が高まります。
つづく
――②ではデジタル印刷機の性能に加え、オフセット印刷との関連性などについて述べる
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