【2024年3月15日】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」が3月12日から今日15日まで、江東区有明の東京ビッグサイトで開幕されている。
主催は日本経済新聞社。
同イベントは「JAPAN SHOP」「リテールテックJAPAN」「建築・建材展」「SECURITY SHOW」「ライティング・フェア」「フランチャイズ・ショー」などの展示会群からなる見本市。
毎年、大判プリンタやカッティングプロッタなど、デジタルプリントとその後加工に関する製品も多く展示されており、新製品や技術サービスに関する情報発信の場となっている。
また、デジタルサイネージや店舗装飾・プロモーションに関する製品の展示もあった。
プリント&プロモーションでは、「JAPAN SHOP」「リテールテックJAPAN」の2つの展示会を取材。関連のプリンタやサイネージなどの製品についてレポートする。
【速報レポート②】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」 JAPAN SHOP サイネージ・メディア編
【速報レポート③】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」 リテールテック編 電子棚札・サイネージなど
ミマキエンジニアリングは、自社の大判プリンタ各種をし、共同出展の企業とともに展示している。
「JFX600-2531」は今月発表され、6月に発売する最新機。フラットベッドタイプのUVプリンタで、ボードなどへのプリントを得意としている。
最大プリントサイズ3.1mで、標準サイズ3,000mmのオーダープリントに対応する。
「トグルプリント機能」を搭載しており、プリントテーブル前後に配置された材料2枚の連続プリントで、一方の材料をプリント中にもう一方の材料の配置などの作業ができる。
「JFX600-2531」に合わせてカッティングプロッタで今月から出荷を開始した「CFXシリーズ」でのボードのカットも実演している。
ロールタイプのUVプリンタ「UCJV300-160」は透明機材にプリント。サンプルでは佐川印刷(愛媛)が同プリンタで出力した凹凸加工や箔を使ったプリントを披露している。
サンプルとして展示された「プリンテッドシネマグラフ」はプリントとLED照明を使い、内照式でありながらネオンのような動きのある演出ができる屋外広告で以前、大阪メトロの駅構内に掲出された。
「UJF-6042MkIIe」では、共同出展のシンクイノベーションが自社のグッズをサンプル展示し、オーダーグッズビジネスを紹介している。
また、円筒形素材へプリント可能な「Kebab HS」を参考出品し、従来から3倍に高速になったプリントをPRしている。
「JV330-160」と「UCJV330‐160」では、発表予定の新デザイン「mimaki Japan flowers」のデータコンテンツを使用。オリジナルな空間演出を可能にするインクジェット壁紙「アルティスタ壁紙」としてプリントした。また、この壁紙を貼る実演を壁紙貼り名人のアルティスタレジェンドが行った。
他メーカーの製品では、ミマキが日本で販売するEFIの超大判プリンタ「VUTEk」のサンプルを、「EFI Pro32r」のユーザーであるニシマツテントが出品。同社が開発したソフトサイネージ「ファブリックシステム」も合わせてPRしている。
ローランドディー.ジー.は、ブース全体を自社のプリンタなどで装飾し、建材や内装でのプリントをアピールしている。
注目は同社が昨年買収した「DIMENSE(ダイメンス)」によるプリント。熱発泡メディアと特殊なインクを使用しプリントの際にメディアに凹凸をデザインできる。
メディアはスエードやマット調など8種類あり、それぞれの風合いを生かした仕上がりを楽しめる。
担当者は「内装での活用に期待する」としており、同時開催の建材展からの来場者にも訴求する構えだ。
サインとしての使用は「テンションファブリック」を展示。重厚なメディアで、高級感のある演出が特長だ。
このほか、バインダージェット方式の3Dプリンタを使ったセラミック製の加工物を展示し、ブースの壁面にも使用している。
日本製図器工業では「DIMENSE」の実機をデモンストレーション。8種類のメディアをすべて用意し、プリンタでできることを提案した。価格は1200~1300万円。
担当者は「展示会設営会社や壁紙屋などで活用されている」と話す。
デモ機が東京事務所と大阪府堺市にあり、希望者は見学も可能。他にカッティングプロッタの「KongsbergCタイプ」も展示中。
システムアートは、YSELAN(ヤスラン)社のダイレクト昇華プリンタ「BinaryStarDS-2200T」を出品。
両面同時に異なる絵柄をプリントできることから、のぼりや横断幕などでの需要を狙う。
3200㎜幅で、最大95㎡/hでのプリントに対応する。
同社の秋田本社に設置されており、デモンストレーションやサンプル出力も受け付けている。
樹サインは、3Dプリンタによる樹脂チャンネル文字(素材を折り曲げて立体感を出せる看板用の文字)の製作をデモしている。
同社はLABORIのブランド名でチャンネル文字を制作しており、すでに自社でこのプリンタを活用している。LED込みの作成で写真の「G」1文字で18,000円~。
将来的には、このチャンネル文字用3Dプリンタを販売していくとしている。
キヤノンプロダクションプリンティングのUVジェルプリンタ「ColoradoM5W」も、店舗内装や使用品を意識した展開。出力物をは、壁紙を意識したクリアニスや漆喰調、ウインドーを意識した透明素材への出力、包装紙をイメージしたプリントなどを紹介している。
カッティングプロッタでは、レザックがZUND社の「G3L-3200」でアクリルや木材のカット、発泡ボードの切削などを行なっている。
SwissQ printは実機展示はなく、テンションファブリックや鏡面メディアへのプリントをブース装飾とともに紹介している。
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