【2018年5月17日】リコーはこのほど、スウェーデンR&D(Research and development、研究開発)企業であるカラーリール(Coloreel、CEO:Mattias Nordin)と、テキスタイル向けインクジェット(IJ)プリントモジュールの開発と提供について協業に合意した。
カラーリールは、刺繍糸などの白糸にオンデマンドで染色できるユニットの開発を進めている。リコーでは今後、基幹部分となるIJプリントモジュールを開発し、カラーリールに提供していく。
これにより2018 年秋には、最初の製品となる工業用刺繍機向け糸染色ユニットの生産を予定している。
カラーリールの着色刺繍装置
この協業により、生産途中で糸への自在な染色が可能となり、テキスタイル、ファッション、スポーツウェア業界など、幅広い分野での活用を期待される。
テキスタイル分野では顧客のニーズが多様化し、少量・多品種化が進む中、デザインの自由度を広げられるという。
また、従来の方法では、糸の染色工程で発生する大量の排水も、同技術では不要となるため、環境負荷の低減にも貢献できる。
リコーは、2017 年度から始まった第19 次中期経営計画において、プリンティング技術の可能性を追求し、顧客基盤を拡大することを目指している。
40 年以上取り組みつづけてきた同社のIJ技術は、オフィス印刷向けにとどまらず、商用・産業印刷など、衣・食・住のさまざまな領域へと展開するという。
カラーリールは、スウェーデンのテキスタイル業界におけるテクノロジーカンパニー。
2009年以来、オンデマンドで糸への高品質な染色を可能にする革新的な技術を開発し、新しいデザインの可能性を開拓している。
同技術は、工業用の刺繍、縫製、編み、製織などへの展開が期待され、この技術をベースにした最初の製品が、工業用刺繍機向けの糸染色ユニットとなる。
カラーリールの詳細は以下から
www.coloreel.com
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