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リコーヨーロッパ 高速インクジェットデジタル印刷機「RICOH Pro VC80000」を発表 最大解像度1200×1200dpi、最大速度150mpm

【2023年11月20日】リコーヨーロッパはこのほど、高速インクジェットデジタル印刷機「RICOH Pro VC80000」を発表した。

「RICOH Pro VC80000」は、従来機「RICOH Pro VC70000」の基本性能に加えて、多くの新たな技術を搭載。最大300gsmのコーティングされたメディアを搬送可能で、ダイレクトメールやカタログ、雑誌、商業印刷などのアプリケーションを作成できる。
独自のソフトウェアとハードウェア ツールなどにより、生産、印刷品質管理、多くの AI、機械学習、データ分析機能との通信の自動化が強化され、最小限のオペレーター介入で予測可能・再現可能な出力を保証する。

全長10m未満のクラス最小のマシンに、全ダブルエンジンを備え、最新世代のインクと温度制御されたインクジェット ヘッドが組み込まれている。
最大解像度は1200×1200dpi、最大速度150mpm 。前世代の印刷機と比較して生産量が 50% 増加する。
機能面では、新しい「ファイアフライ」ドライヤー技術により起動時間を短縮。新たな小型の加熱ローラーの構成により、一般的な乾燥システムの半分未満の時間でプレス機の温度が上昇する。

標準搭載された「RICOH Pro Scanner」による自動品質管理では、スキャナーは印刷品質のさまざまな側面をアクティブに監視し、個々のヘッドのパフォーマンスを常にレビューする。これにより一貫して高いレベルでの出力品質を自動的に維持できるという。
色間や表と裏の位置合わせが自動的に制御され、修正を即時実行するなども可能。色再現をリアルタイムで監視するための分光光度計を使用した手動画像調整が不要になる。

「RICOH Pro VC80000 」は、2024年初めから EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)で提供される。

 

コメント

同社イノベーション・ソリューションマネージャー クリスチャン・ハネケ氏
リコーの Pro VC80000 によって達成される自動化レベルは、当社の現在のテクノロジーと比較して最大 50% 高い高品質製品の生産量と、オペレーターに優しいアプローチとを組み合わせて、システムを変革しています。
Sattler Media Group の制作ポートフォリオにおいてインクジェットが果たす役割です。
当社の高速インクジェットの顧客も同様の生産上の課題を共有しています。大量の注文やより短い納期に対応するための高速処理能力と、印刷機の操作をより簡単かつ効率的にするためのツールが必要です。

同社グラフィック コミュニケーション グループバイスプレジデント イーフ・デ・リッダー氏
RICOH Pro VC80000 は、前世代が顧客のお気に入りとなったものに基づいて構築されており、顧客の課題解決を支援するという当社の取り組みの証です。自動化とデータファーストインテリジェンスの新たな標準を確立し、生産性と使用可能な出力を向上させます。

  

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