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ちょっと焼酎っぽい?紙パック入りのお米が誕生 凸版印刷とこしじ販売が開発

【2016年4月25日】「紙パックに口栓が付いた容器」というと、日本酒?それとも焼酎?調味料?
そんなイメージがあるが、今回登場するのは口栓付きの紙パック入りの「お米」。

これは凸版印刷とブランド米の取り扱いで知られるこしじ販売が開発したもの。
凸版印刷の口栓付き紙パック「EP-PAK(イーピーパック)」の技術を応用している。

EP-PAKは口栓付き紙製容器で、中身の保護に優れ、常温での長期保存性が高い。
これまで、液体用として清酒や焼酎などの飲料はもちろん、業務用ヘアケア剤やカー用品など、幅広い分野での採用実績があった。【関連記事】

今回、このEP-PAKを米容器用に採用し、4月27日(水)から充てん・販売を開始する。
販売される商品は、1ℓ用牛乳パックと同サイズの口栓付き紙パックに入ったもの。容器には、凸版印刷の製造・充填技術を応用しており、パックの内側には独自開発の透明ハイバリアフィルム「GL FILM」を使用している。

凸版 EP-PAK1

同製品は本格販売に先立ち、全国農業協同組合連合会三重県本部(JA全農みえ)が4月27日に発売する「三重特産米 紙パック商品シリーズ」で採用されている。
また、幸南食糧の米販子会社である米匠庵が2016年秋から販売予定の歳暮ギフトで採用が内定している。
このほか、充填するお米はコシヒカリやササニシキ、ひとめぼれなど各種ブランド米を予定している。

凸版 EP-PAK2

お米の消費量は年々減少しているが、一方で地方の特産品として、またインバウンド市場でも、お土産品として注目されている。新製品は5~6合入りで持ち運びやすく、これら土産需要が期待される。
さらに牛乳パックと同様の大きさであることから、冷蔵庫での保存にも適している。

このほか、サービスとしては、凸版印刷が持つARコンテンツや多言語対応、トレーサビリティなどの情報発信も可能という。

今後、凸版印刷とこしじ販売は今後、本商品を自治体や流通・小売業界に向けて拡販し、2016年に関連受注を含めて約3億円の売上を目指す。

しかし、このパッケージ。酔っぱらったお父さんがお湯割りにしてしまうかも?

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