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【年頭所感特集】全国グラビア協同組合連合会 会長 田口薫 「雇用」「環境」課題多いが粘り強く!


【2019年1月2日】皆様、明けましておめでとうございます。日頃は全国グラビアの組合活動にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

田口会長 グラビア

課題多い現状

明治、大正、昭和、平成と150年が経過しました。どんな時代だったでしょうか。さて次はどんな元号で、どんな時代になるのか、不況が続く今、国民は希望と云うより不安が多いのではないかと思います。今年は、風水害、地震等の天災やら諸物価の値上がり(フィルム、インキ、溶剤、接着剤等、主原料の値上がり)によってコストが大きく上昇し加工賃を含め売価の値上げをお願いしましたが、需要家の理解不足で転嫁が不十分で各社大幅減益となっています。それに加え何よりも人手不足で工場の稼働時間は短くなっています。

2018年は良い年ではありませんでした。
次の2019年は消費増税前の駆け込み需要とオリンピック需要と、それぞれ需要の急増、急減が予想されます。各社は今回の値上げが不十分な為、体力を失っています。果たしてその時私達は耐えられるか最大の課題です。

その他にまず人手不足です。印刷工場のように若者から必ずしも好まれない職場は 忌避されがちですが、美しいものを生み出し、安定した収入が魅力です。その技術を習得することで得られる誇りと「一生モンの腕前」は今の若者を引き付ける力を持っています。
外国人労働者は人手不足の対策ではありますが、日本人同様の待遇とし教育訓練に時間と金をかける必要があります。
もし低劣な労働条件で雇用すれば外国人労働者は他国へ移り絶対戻ってこないでしょう。以前、中東から多くの労働者が入って来ましたが、劣悪の労働条件で去って行きました。労働市場もグローバル化しているからです。
昨年私が行ったネパールは世界の最貧国のひとつです。この国の人々が日本に来てくれて働く、欲しいモノを手に入れ幸せになって頂くよう、私達は努力しなければいけません。国がやってくれるわけではありません。国は門戸を開くだけで、他の事は企業に任されます。

 

GP認定は61工場に

日本は業界の自主、自発的活動でやってきました。
例えば私達グラビア企業の多くが加入している軟包装衛生協議会は40年以上、ユーザーの為に安全で衛生な環境で食品や医薬品用の包装紙を作るための指針を最近の知見で指導しています。
厚生労働省は食品包装容器の安全規格について定める食品衛生法の改正が決定しました。

そして昨年は海洋へのプラスチック廃棄物による汚染が世界的大問題となり、我々印刷業界も対応すべく日印産連、環境委員会の中にWGを立ち上げ経産省やプラ工連と連携して活動して居ります。又、印刷業の社会的地位向上のため、ISO14000に代わる印刷業GP認定制度はグラビアは61工場に達しました。
この事を周知徹底するためGP大賞等を設け山下理事の発案で小山薫堂PR大使に本年も活動して頂き、作文コンテストも経団連会館で表彰式を挙行し、クライアント側の理解を深めて頂くようなイベントも成功裡に終了しました。

 

すべての人を幸福にする業

過剰な品質要求、不当なクレーム補償等々減少させるような運動を展開していますが、まだまだ効果は現れて居りません。公正取引委員会や中小企業庁にも不法な行為を取り締まって頂くよう度々お願いしています。

世の中の慣習を変えていくには粘り強く運動を展開させていく事が大切です。印刷産業はトータルでは売上の下落傾向にありますが、混迷の現在において我々の今後の行方を指し示す情報、人の心を和ませる「ホッ」とするような絵や文章、商品を安定に長持ちさせる美しい包装、すべて人間の幸福に関わる産業です。
本年も全国グラビア協同組合連合会は各組合員と共に課題の解決に努めてまいりますので皆々様のご支援を宜しくお願いします。

 


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