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【年頭所感】日本フォーム印刷工業連合会 会長 櫻井醜 「健全な企業経営のために、組織文化を考え直す」

【2020年1月2日】新春を迎え、皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は、日本フォーム印刷工業連合会の活動にご協力いただき、厚く御礼申し上げます。


日本フォーム印刷工業連合会 櫻井醜会長 

さて新しい年、令和2年が始まりました。
昨年は、コンプライアンスやガバナンスの重要性について再認識させられる出来事が色々ありました。
現在の日本の社会や組織は未だに男性中心の風土の中で、理性的、論理的なもの、いわゆるロジックを重視してきました。その結果、売上や成果を追究しすぎてしまうという気風が生まれ、これが架空売上や粉飾決算をはじめとする不祥事の温床の原因となったのではないか、と感じています。

しかし、急速なグローバル化やデジタル化が進み、不安定で複雑な社会のもとで、正しい判断を下し、最善の行動をとり、変化を乗り越えて成功するためには、「品性」や「独自性」、「美意識」といった感性的な価値観を重視することが重要となってきました。それゆえに、グローバル企業を中心に、理性的な価値観のみではなく感性的な価値観に注目が集まっています。私たちも、健全で持続可能な企業経営の実現を目指し、それら「品性」や「美意識」を経営の基礎とすることが必要な時です。

一昨年より、日本フォーム印刷工業連合会では、フォーム産業の未来を切り開くために、次世代の人材を育成する場「寺子屋プロジェクト」を立ち上げ、全国の会員企業と共に、活動して参りました。その中で、私は、理性的、論理的な訓練のみではなく「感性」や「美意識」と、これらの土台となり、自己に誇りを持ち、自らが自らを律する力である「品性」の重要性を折に触れ話してきました。
また、各企業で進められている、女性活躍推進をはじめとする「働き方改革」においても、「品性」はとても重要な経営のファクターとなります。

変化の激しい時代だからこそ、「寺子屋プロジェクト」を通じて「品性」「感性」「独自性」「美意識」といったグローバルな能力を磨き、来るべき世代の人間力のレベルアップを図っていきたいと思っています。
今年は、総力をあげて企業としてのあるべき姿を改めて見つめ直し、変革していく年といたします。今後とも引き続き皆様方の一層のご支援ご協力を、宜しくお願い申し上げます。

最後になりましたが、本年が皆様にとって実り多き一年となりますようお祈り申し上げます。

※年頭所感は原文をそのまま掲載しております

 

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