【2021年9月29日】「オーダーグッズビジネスショー2021(OGBS2021)」が昨日9月28日、東京・池袋 のサンシャインシティ・展示ホールD(文化会館2F)で開幕した。
出展企業は70社以上、来場者は小売店や工場、商社で構成されている。
開催は今日 9月29日まで。入場は無料で、当日来場でも入場可能。
「OGBS」は、オリジナルプリントや加工などにより、1点から可能なオリジナルの製品を作成するOGBS(オーダーグッズビジネス)に関する専門展。
プリント&プロモーションでは、デジタルプリントや加工を中心に、会場をレポートする。
レポート1では、デジタルテキスタイルプリントにかかわるガーメントプリンタと、小型の卓上型が多く展示されたレーザー加工機などを中心に報告する。
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イメージ・マジックは「Trans Jet 量産型 DTTS-600」をデモンストレーションしている。
同機はフィルムへプリンタで出力し、転写用のポリウレタン粉末(糊)を添付、加熱し糊を定着させるまでを一貫して行うプリント転写作成システム。
生成されたフィルムは、Tシャツやバッグなど、テキスタイル製品に熱圧着するだけで転写でき、これまで数十分から数時間かかっていた作業が、転写のみの数分で終了するという。
従来の方式では、カス取りやリタックといった作業が必要で、絵柄以外の部分にカスが残ると質感が悪くなり、見た目もよくなかったが、同システムではその問題を解決している。
パイオテックでもイメージ・マジックの「TransJet」を展示していた。こちらは小型の「Trans Jet mini DTTS-300」シリーズ。
アステムも同様に、転写用フィルムを一貫システムで作成する「ART-JET」を展示している。
「ART-JET」は、松井色素化学工業所が輸入元となる8月に発売したインクジェットプリント転写フィルム作成システム。
担当者は「従来方式の半分のコストでプリントでき、加工作業の人件費も含めればそれ以上の効果がある」と話す。
価格は輸送費などにもよるが、320~330万円。
上野山機工はブラザーのガーメントプリンタ「GTX」と、小型の乾燥機「D-1000」を展示。
「オフィスや店舗バックヤードでもコンパクトにテキスタイルの生産が可能であることを示した」と担当者。
このほか、トーヨーコーポレーションもGTXの展示を行っていた。
リコーはガーメントプリンタ「Ri2000 」を国内初披露。国内では9月1日発売で、すでに愛媛の佐川印刷で導入されているという。
同機は、テーブルの高さ調整が簡単で、メンテナンス治具も用意している。従来製品に比べ速度もあり最高速モードなら27秒でのプリントも可能。
テクノプロモーションは、昇華転写用プリンタ「TP-DTFA3」を出品。同製品にはCADソフトが付属しており、デザインを反映しやすいという。
このほか、さまざまな昇華転写用の卓上プリンタと素材を提案している。
レーザー加工機も本格的な大型製品に加え、卓上製品が多く展示され、注目を集めた。
レーザーコネクトは、エピログレーザーの新製品「FusionEdge24」をデモンストレーションしている。
同機の加工領域は610×610㎜の大判サイズ。内部にカメラが付属し、加工材料の位置合わせをパソコン上でできるようになった。
価格は330万円。
このほか、エントリーモデルの「ZING16 30W」を展示している。こちらは115万円。
桜井の卓上小型レーザー「HAJIME CL1 PLUS」は、出力が大きく10mmのアクリル切断可能に対応する。レーザー発振器は、低コストなDC放電のガラス製だが、高寿命と安定性が特長という。価格は800,800円。
トロテック・レーザー・ジャパンは、レーザー加工機「Speedy400」で加工したデロリアンを展示。また「SpeedyMarker300」による金属素材へのマーキングも紹介している。
バリュープロダクトはMakeblockの卓上レーザー加工機「laser BOX」を展示。2020年発売で教育機関などにはすでに50台を販売している。
直感的な操作が特長で、家庭用プリンタのように操作できる。
また、紙に赤と黒色で絵をかいてスキャンさせれば、赤はカット、黒は彫刻に加工する機能もある。
レポート②に続く
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