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HP 「ePac」との連携を拡大 アジア太平洋地域の中小ブランド向けパッケージ需要に対応

【2021年12月10日】HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト)はこのほど、ePac Flexible Packaging(ePac)との連携を拡大。これにより、アジア太平洋地域で中小規模のブランド向が持つ、パッケージへの需要の高まりに対応する。

2016年創業のePacは、推定80%の年平均成長率で成長している。
2020年には、26台のHP Indigoデジタル印刷機を導入し、市場の加速が新たな段階に入ったことを発表した。世界20カ所に50台以上のHP Indigoデジタル印刷機が導入されており、今後さらに増設する予定。

HPとePacは、1年半にわたりアジア市場への参入に取り組み、新型コロナウイルス感染症の世界的な影響によって加速する消費者行動の変化への対応を進めてきた。
その中で、インドネシアに「HP Indigo 20000デジタル印刷機」を2台設置したほか、オーストラリアと韓国にそれぞれ初となる「HP Indigo 25Kデジタル印刷機」を2台導入した。
また、今年9月には、オーストラリアのメルボルンに同社初の製造拠点の開設を発表している。

世界の軟包装パッケージ市場は、2016年から4.1%の年間成長率で拡大し2021年までに2,486億米ドルの規模に達するものと見込まれている。
また、3.2%の成長率で2026年までに2,915億米ドルの規模まで成長することが予想されている。
インドネシアでケーキとチョコレートを専門に手掛けているDapur Cokelatは、ビジネスを拡大するためにePacを活用しブランドの認知度を高めている。
同社は、ラベルが付いた無地の袋からプロフェッショナルな軟包装パッケージへの転換に成功し、需要に応じた発注モデルに移行して在庫を最小限に抑えることで、旧式のパッケージによる環境フットプリントを削減した。

HPは「今後もデジタル印刷の未来をリードし、軟包装、段ボール、ラベル、商業向け、フォト、出版といったあらゆる市場セグメントにおいてサービスを提供し、顧客と共に変革に取り組む」としている。

 

コメント

ePac Flexible Packaging(ジャカルタ)のゼネラルマネージャーのリオ・ウィラ(Ijo Wira)氏
当社が提供する迅速な生産、無料の設定サービス、デジタル化された印刷プロセスによって、中小規模のブランドは高品質のパッケージを最小の発注数量で迅速に市場に投入できます。
HPとの戦略的な連携を通じて軟包装パッケージ業界の変革と、新しいカテゴリーにおける大きな革新を続け、インドネシアだけでなく世界中のより多くのブランドと地域社会へのサービス提供を実現します。

HPゼネラルマネージャー兼APJインダストリアルグラフィックス担当ディレクターのアーノン・ゴールドマン(Arnon Goldman)氏
より持続可能で革新的な素材への移行が世界中で進んでおり、HPは軟包装パッケージの重要性の高まりを理解しています。
当社は、ePacのようなコンバーターが競争力を維持し、顧客に高品質のパッケージソリューションを提供できるようになることを期待しています。当社の目標は、常にお客様と共にイノベーションを図り、HP Indigoによる新たな価値をパートナーとブランドに提供して、それらの企業が急成長中の業界で成功を収められるよう支援することです。
これをePacと実現し、同社が顧客と共に変革を進める過程をサポートできることをうれしく思います。

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