【2015年12月21日】「3Dプリンター×クリスマスものづくり体験イベント」が12月20日、渋谷区神南のHMV&BOOKS TOKYOで開催された。最新のユーザーが3Dプリンタに触れられる貴重な機会ということで、プリント&プロモーションも現地に飛んだ。主催はXYZプリンティングジャパン、Shade3D、IT×ものづくり教室Qremo。
場所は渋谷のど真ん中、クリスマスセール真っ盛りな雰囲気で、人であふれかえっている。
今回のイベントにはインターネットなどを通じて申し込みのあった16人が参加。親子連れ4組が目立ったが、大人の男性や女性も来ており、仕事で使うのか、かなり真剣な感じで座っている。
開催場所は本屋さんの一角で、隣にはカフェもあり、コーヒーのいい香りが漂ってくる。
この体験イベントの前にはアイドルのトークイベントが行われていたそうで、ふり幅激しくさまざまな催し物をやるらしい。さすがは渋谷だ!
イベントスペースには大きなロールスクリーンが設置され、そのわきには既に3台の3D プリンタが並んでいる。
すでに社員の方が、3D プリンタについて質問を受けているようで、なんだか熱い感じだ。
最初にXYZプリンティングジャパンの佐々木優さんが「何でも質問してください」とごあいさつし、皆さんちょっと緊張しつつも和やかな雰囲気で体験会は始まった。
つづいて、3Dモデリングソフトを作っている会社Shade3の中田衣都香さんが自社ソフト「Shapesye」の使い方を解説していく。
簡単に言うとこのソフトを使えば、図形を組み合わせて、置いていくだけで3Dデータになるのだ。丸や三角などの図形に厚みの概念が設定されているので、さしずめ積み木を積んでいくように3Dプリントできる。
ドラッグから回転など、中田さんがスイスイ行い、参加者もまずまずスイスイと3Dデータを作成していく。
ペンツールもあり、これを使えば自由な線を引いて、この積み木に穴をあけたり、盛り上げたりといった加工もできる。
説明されると大人はもちろん、子どもらも器用にマウスを使ってデータを処理していく。大したものだ。
こうやって基本的な操作は10分ほどで説明完了。
ここからは練習用の雪だるまの作成へ。
下書きの透明度などを変化させ、その下書きの上に雪だるまを描いていく。
3Dビュアーで確認しながら、どんな立体ができているか見るなどの機能もある。
これなら確かに関単に3Dプリントできそうだ。
会場は本屋さんの中のオープンスペースなので、通路を通る人が興味深げに見ていく。
また、動いている3Dプリンタについて質問する人も現れた。
この「何をやっているんだろう」とのぞき込んでもらうことも、こういった場所でイベントをすることの目的の一つと主催の3社は考えている。
よい意味でのざわざわ感で3Dプリンタを知ってもらう機会にすることが重要なのだそうだ。
雪だるまで一通りの作り方を説明できたので、いよいよオリジナルのクリスマスグッズの作成に突入した。
30分間の作成タイムが始まる。
用意された下書きを使ってそれをカタチにする人もいれば、自由にモデリングしていく人もいる。画面をのぞいて回ったが、皆さんかなりうまく形にしている。
子どもたちも真剣な顔で、作品を作り上げていく。
30分が過ぎ、データが完成した人からプリンタに転送し、プリントが始まった。
プリンタの周りには子供たちが集まり、その周りを親や通りすがりの人たちが囲んでいく。イベントのもくろみ通りの「よいザワザワ感」が作られる。
最後は自分の作った作品と一緒に記念撮影。
大満足で皆さん作品を持ち帰りました。
佐々木さんは「今回はTwitterの呼びかけだけで集まった方たち、3Dプリンタに対する関心が高いことが分かります。今後もこういったイベントの機会を増やしたい」と意気込みを語ってくれた。
ちなみにXYZプリンティングの3Dプリンタは、安いものでは5万円を切る価格となっており、クリスマスプレゼントやお年玉で手に入る金額。きっと、この参加者の中でも年末年始の休みを3Dプリントで過ごす人が出ることだろう。
記者も「ちょっとほしくなってしまった」と漏らしたところ、佐々木さんから「貸し出しもしてます」とのお言葉。かなり心が揺れる年の瀬のイベントとなった。
XYZプリンティングジャパン
https://jp.xyzprinting.com/
Shade3D
https://shade3d.jp/
IT×ものづくり教室Qremo
http://qremo.jp/
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