【2017年5月29日】新たなデジタルプリントの潮流を探るこのシリーズ。7回目の今回は、エプソン販売。
<前編>では、産業用のデジタルラベル印刷機「SurePress(シュアプレス) L-4033A」の動向やUV機、次世代機について話を聞いた。
後編では、昨年発売し、大きな反響を得た大判のインクジェットプリンタ「SureColor SC-S80650」について同社LFP MD部の馬場裕次課長に話を聞いた。
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――「SC-S80650」は昨年5月の発売以来、国内・海外での販売状況が非常に好評と聞いています
馬場 昨年発表したエコソルベントIJPは「SC-S80650」をはじめとした全3モデルで年度中に販売目標台数約200台を達成しました。
当初の1年間の販売目標を昨年秋から冬くらいに達成するという好評ぶりでした。
海外も国内同様に、非常に台数が伸びていると聞いています。
――好評の要因は?
馬場 日本国内では、高画質を評価いただいていますね。
もともと画質は悪くなかったのですが、当社が印刷分野を経て、屋外広告などで利用される大判インクジェットプリンタ(IJP)の開発に乗り出したため、色味が印刷業界寄りだったようです。
これをサイン業界のスタンダードとされる色に軌道修正できたことで、お客様からの信頼を獲得できました。
――軌道修正というのは?
馬場 具体的にはインクの濃度があがり、屋外でしっかりと目立つ色になりました。
プロファイルも独自につくり、当社がもともと得意としていた水性顔料モデルと同レベルのきめの細かい色合わせができます。
また、画質を維持しながら、速度を落とさずにプリントできるので、実用性の面でも評価は高いです。
――画質以外の部分でも改善があったとか
馬場 さらに使い勝手の部分を大幅に改善しており、メンテナンスを少なくする「布ワイパー」や、プリンタの内部をきれいに保つ空気循環システムを搭載。メディアの搬送性能も大幅に向上して、巻き取りの精度にずれがないことも特長です。
保証期間も2年間にしたのが、このプリンタへの自信の表れでもあります。
――いいところが多いですね。課題などは
馬場 営業展開の部分になりますが、都市部中心に導入されているので、今後は他のエリアへも拡販を進めていきたいですね。
ですから、大規模な展示会への出品だけでなく、内覧会や機材展など、検討をされている方にご覧いただける場を作ります。
ぜひ実際に見て、触っていただきたいです。
――用途と導入事例は?
馬場 サイン・ディスプレー関連はもちろん、出力センターやラボでも導入されています。また、SC-S80650は白インクを搭載しており薄いメディアに対する搬送性も向上していますので軟包装パッケージ業など新たな用途提案も進めていきたいです。
――今後の展望は?
三浦・馬場 「SC-S80650」での好調を維持しながら、当社IJPの認知を広いエリアに、また他の分野に広げていきたいです。
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エプソン大判プリンタ
http://www.epson.jp/products/largeprinter/
エプソン産業用プリンタ
http://www.epson.jp/products/surepress/
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