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大日本印刷 AIでマンガに色付け可能に 制作を大幅に効率化 背景まで描画し多言語対応も

【2023年9月29日】大日本印刷(DNP)は10月、多言語対応のマンガ制作ツール「DNPマンガオンラインエディトリアルシステム MOES(モエス)」に、10ANTZ<テンアンツ>が開発した「マンガAI着彩機能」を搭載し、トライアル運用を開始する。

MOESは、マンガなどのコンテンツの創出・制作・各種データ変換を一貫して支援するスタジオ「MANGA CREATIVE WORKS」で提供する制作ツール。
この機能により、従来は手作業で行っていたマンガに色を付ける“着彩”の工程を大幅に効率化する。
また、オノマトペ(マンガに描かれる画像化された擬音語・擬態語)を削除するとともに、削除後の部分にあるはずの背景を推定して描く機能もMOESに実装する。

開発の背景には近年、世界的にスマートフォン用アプリやWebサイトでマンガを楽しむ読者が海外展開されていることがある。
マンガは人物・キャラクターのほか背景・吹き出し・セリフ・オノマトペなどの構成要素が多く、特にカラー化する着彩の工程は非常に難易度が高いため、現状ではそのほとんどを手作業で行っており、制作には時間がかかることが課題だった。

DNPが2016年からサービス提供しているMOESは、多くの言語への翻訳版のマンガ制作に必要な翻訳・レタリング・校正・進捗管理等を行うクラウド型のシステム。

今回実装の「マンガAI着彩機能」では、手作業で着彩する場合と比較して、修正も含めて作業時間が2分の1以下に短縮する。
セリフ等が無いため翻訳が不要なWeb素材やグッズ制作の場合、着彩機能だけを利用できる。今後追加を予定している各種機能についても、制作者が必要な機能のみ選択して利用できるようにしていく。
また、オノマトペを削除するとともに、削除後の部分にあるはずの背景を推定して描く機能もMOESに実装。従来、元の言語のオノマトペの画像を残して、その近くに翻訳を併記する場合が多かったのに対して、この機能でオノマトペを削除することで、より読みやすい表現を容易に行える。

今後、複数の多言語版を同時に(simultaneous)制作する“サイマル対応”など、翻訳関連の機能を順次追加・改善して提供していくという。

DNPは、本システムをはじめとする国内外のマンガ制作関連事業で、2028年までに累計150億円の売上を目指す。

MANGA CREATIVE WORKS
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10162244_1587.html

 

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