【2023年6月8日】ミマキエンジニアリングは、捺染ポリエステル生地から昇華転写インクを脱色し生地を再利用する技術「ネオクロマトプロセス」を開発した。
「ネオクロマトプロセス」では、一般的には完全に落とすことが難しい昇華染料を繊維から染み出させ、他の物質に転移させる技術。これが物質を分離・精製するクロマトグラフィに似ていることから名付けられた。
同技術は、昇華染料(昇華転写)によって染色したポリエステル生地の脱色が可能。吸い取り紙(吸収材)を使用し転写させることから、ほぼ水を使わずに脱色でき、廃水が限りなくゼロになる。
さらに、脱色後の生地にすぐにプリントや染色ができ、色柄の変更が何度でもできるようになった。
同社技術により、色や柄の変更による捺染ポリエステルの再利用が可能で、焼却処分を不要にする。さらにリサイクルのための必要なエネルギーの削減にも貢献できる。
インクや脱色用に使用する吸い取り紙は、燃えるゴミとして処理でき、水の利用や排水による水質汚染を最小限に抑えられる。
現在、社会問題となっているテキスタイル素材の廃棄は、廃棄量は世界で年間9,200万トン(生産量は1億1,300万トン)にのぼる。このうちポリエステル製テキスタイルは全体の約60 %を占めるというデータもある。
「このため、テキスタイル素材、特に大半を占めるポリエステル製テキスタイルの有効活用による環境負荷低減は繊維業界の使命」と同社。
今後、同社はネオクロマトプロセスを活用した実用条件とソリューションの製品化に取り組み、今後リテールブランド(店舗サイン生地の再利用目的)や、アパレルブランド(衣類生地の再利用目的)のコミュニケーションから、同技術の可能性を検証していく。
なお、同技術は6月8日から、イタリア・ミラノで開催される「ITMA2023」に出展する予定。
名称:ITMA 2023(国際繊維機械展示会)
会期:2023年6月8日(木)~6月14日(水)
会場:Fiera Milano RHO (イタリア・ミラノ)
ブース:H7-C304
ミマキエンジニアリング
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