【2018年5月9日】大日本印刷(DNP)はこのほど、従来品より輝度・透明度が高い新たなフロントプロジェクター用「透明スクリーン」を開発した。
新製品は、従来製品より輝度と透明度を大きく向上させ、明るい場所でも空中に鮮やかな映像が浮かび上がるような演出ができる。
市販の各種短焦点プロジェクターに対応しており、場所に合わせた省スペースで設置できる。基本の画面サイズは40インチと80インチの2種類を用意。ニーズにあわせてタイリングによる大型化にも対応する。
スクリーンに映し出される映像は、より鮮明に空中に映像が浮かび上がるような演出となり、店舗のショッピングウィンドウやショールーム、工場の見学通路、イベント会場や車載用途などさまざまな場所に自由に設置可能。効果的なプロモーションを行える。
DNPでは2013年3月から、透明スクリーンを提供。
透明なフィルム上に光を透過する部分と光を拡散する部分を交互に配置し、このフィルムを透明なガラスやアクリル板に貼ることで、背景が見える状態で、プロジェクターの映像を空中に浮いているように表示できる。
しかし、映像をよりクリアに、より鮮やかに表示するには、スクリーン内で光を拡散する部分を多くする必要があり、映像の輝度を高めるとスクリーンの透明性が損なわれ、逆に透明性を高めるとクリアで鮮やかな映像表示が困難になるという課題があった。
今後、DNPは共施設や店舗、企業のショールーム、イベント会場などでの利用に向けて製品を販売。空間デザインや映像の作成・配信などを組み合わせたトータルなソリューションとして、さまざまなサービスを提供し、2021年度に年間7億円の売上を目指す。
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