【2017年8月8日】昌栄印刷は2018年春から、富士ゼロックスの一意識別技術「Yoctrace(ヨクトレース)」を活用した、高真贋判定や認証などの5つのデジタルセキュリティーサービスを開始する。
「Yoctrace」は、工業用品など物品の表面に自然に発生する固有のパターンを、一般的なスキャナーで読み取る技術で、真贋判定や、大量のデータから一つを識別する一意識別などの機能がある。偽造防止のほか、ブロックチェーン技術と組み合わせ、仮想通貨を紙で保管する際の紙媒体への印刷に適用するなど、高度なセキュリティーを実現する。
昌栄印刷は、1907年の創業のキュリティー媒体専門印刷会社。同社と富士ゼロックスは2012年1月から、偽造防止サービスや認証サービスを想定した検討。「Yoctrace」が商用ベースの真贋判定で高い水準にあることを確認。2017年4月にこの技術のライセンス提供を開始した。
昌栄印刷が、来春から提供を予定している真贋判定と認証のサービスは以下の5つ。
①仮想通貨や地域通貨における紙媒体や非対面での本人確認に関するサービス
②電子証明書の仕組みで発行される納税証明書・支払い証明書等に関するサービス
③有価証券・証拠証券等の証券類に関するサービス
④ブランドプロテクション用の媒体に関するサービス
⑤IDカードシステムにおけるIDの自動認識技術の簡素化、および、既存技術との組み合わせによる高度な偽変造防止に関するサービス
①から③は紙媒体に、④と⑤では紙媒体またはプラスチック製のカードにYoctraceを活用。セキュリティー媒体とすることで、高い真贋判定もしくは、認証サービスを実現させる。
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