【2016年6月6日】デジタルファブリックマーケットサイト「HappyFabric(ハッピーファブリック)」が昨年オープンした。同サイトはクリエイターのデザインを1mからプリントでき、在庫負担がなくさまざまなデザインにチャレンジできるとして注目が集まる。
そして、誰でも業務用デジタルプリンターを利用できるものづくりショップ「HappyPrinters(ハッピープリンターズ) HARAJUKU」。こちらもデジタル機器を使ったファブリケーションが活況を呈す中で、新しいものづくりの形を応援する場所として注目され始めている。
このWEBサイトはOpenFactory代表の堀江賢司氏が企画したものだ。
今回は堀江氏に、これらの取り組みについて話を聞いた。
「HappyFabric」を始められた経緯は
もともと、のぼり旗や横断幕、懸垂幕などを作る印刷会社をしており、小さいころから製品を見てきた私はテキスタイルが大好きでした。さらにWebやクラウドサービスが好きなので、今の時代だからできるデジタルファブリックを個人的に頼めるWebサービスを始めました。
すごく簡単にデザインを上げられますよね
簡単にデザインをアップロードできる。またユーザーはID登録せずにデザインを見ることができ、気に入ったデザインを簡単に1mから注文できるようにしました。
イメージとしてはデザインが豊富なオンラインの生地屋さんです。
イメージはよくわかります。課題などは
布の連続柄のデザインは普段馴染みがないので、最初は写真を貼り付けただけや図形を組み合わせただけという生地になりづらいものが多かったです。だんだんアップされるデザインも素敵なものが増えてきています。また著作権についてはわれわれがチェックしています。
サイトの構築など印刷会社がやることとしては幅が広いですね
印刷会社は多かれ少なかれ、将来に不安を抱えていると思うのです。私自身は「将来には不安しかない」とよく言っています(笑)。その中で、新しいことに挑戦することは絶対に必要です。
そして、印刷会社の競争相手は印刷会社だけでなく、IT系のシステム会社やWEB会社も競合になってくると思います。
JDFなどで印刷会社でもさまざまなシステムを導入し、かなり勉強していますが、やはりシステムのプロが入ってきた時に印刷会社が取って代わられる可能性があると感じます。
彼らが実行する前に、システム作りに自分がチャレンジしてみたいという気持ちもありました。
「HappyPrinters(ハッピープリンターズ) HARAJUKU」でのリアルイベントも開催した
「HappyFabric」の現状と目標は
注文の中で5~10mと最初に比べると量の多い注文も伸びています。基本的には個人の使用が中心ですが、少しずつ業務用も増えてきました。
もう少しで登録デザインも1000デザインになります。今後もどんどんデザイン数を増していければいいと思っています。
【この人に聞きたい!】OpenFactory 堀江賢司代表②世界一ワクワクする印刷工場「HappyPrinters HARAJUKU」につづく
「HappyPrinters(ハッピープリンターズ) HARAJUKU」
【関連記事】
デジタルプリントで1mから布地が買える「HappyFabric」がオープン デザイナーも在庫なしで作品を販売可能に!
Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.