印刷とユーザーをデジタルでつなぐニュースサイト 

【この人に聞きたい!】Twitterから大ブレイク!「おじいちゃんの方眼ノート」 事業と技術を次世代に! 中村印刷所 中村輝雄社長 その2


【2016年3月1日】2016年の元日、従業員の孫娘さんのTwitterでのつぶやきでブレイクした「おじいちゃんの方眼ノート」。見た目は普通の方眼ノートなのだが、見開きにした時に完全に開き、綴じた部分に段差ができないという画期的な商品だ。
東京都北区にある中村印刷所が開発し特許を取得し、2015年から販売してきたものだが、なかなか販売数量が伸びていなかった。
Twitterの一言でいきなりの注文の殺到したことに、最初は戸惑った同社の中村輝雄社長だが、それは感謝に変わった。
今、このブレイクを足掛かりに、自社や印刷業界の発展につなげたいという。その2では、その熱い思いを語っていただいた。

中村印刷所 022 (2)

【この人に聞きたい!】Twitterから大ブレイク!「おじいちゃんの方眼ノート」を発明 中村印刷所 中村輝雄社長 その1

話は戻りますが、開発にはどのくらいの時間がかかったのでしょう
2015年1月の発売までに約2年かかっています。発明を実現させるため、機器をそろえる必要もあり、ホリゾンの製本機を導入しました。

お客さまからの声はいかがですか
お使いいただければわかるのですが、開いたときに段差がないので、精密な図面を引くときなどは非常に使いやすいです。見開きページを使って作業をする方は意外に多く「一度使ったら、もう他の方眼ノートは使えない」という話も聞いています。

うれしいのは電話で注文をいただくときなどは、「頑張ってください」と声かけられ、注文の品をお届けすると「ありがとう」というお礼のメールや、振込用紙の記入欄にお礼を書いてきてくれるお客さまもいます。丁寧なお礼のお手紙を何通もいただいているんです。
商品を販売して「ありがとう」と言われるなんて、本当にうれしい、素晴らしいことです。

中村印刷所 024

新たな用途提案をされることもあるそうですね
一番多く注文いただいているのは建築や設計事務所ですから、やはり図面などでの用途が現在は一番多いです。しかし、広げて使う冊子が必要ということであればさまざまな用途に活用できると思います。
お話があるところではレシピ本や楽譜など開いたまま使うものです。用途提案も多くの方から声をかけていただいていますが、すぐにすべてにお応えできないことをお許しください。
(インタビューの最中も問い合わせがあり、それは大人のぬりえに使えるという内容だった)

現在、直販以外のお取り扱いは
Amazonが最初に販売してくれました。その次は三省堂書店の都庁店とヨドバシカメラで、全国でお取り扱いいただいています。ただ、三省堂書店の都庁店は3月で閉店していましますので非常に残念です。

ちょっと別の話になりますが、中村さんはオフセット印刷用の「紙フィルム」を開発し、販売されていますよね
はい、発売したのはもう5,6年前になりますね。オフセット印刷に使うフィルムの代わりに、紙を使って製版できないかと考え、開発しました。既存の設備をそのまま使え、コストはフィルムの使用に比べ10分の1ということで話題となりました。用途はチラシの住所部分の印刷や伝票などが多かったです。

発売当時は他社からも多く引き合いがあり、月間40万円くらい売れていましたが、今は月10万円ほどの販売になっています。

中村印刷所 033
紙フィルムは複写機を使ってネガ出力しPS版に転写できる


その理由は
一つはフィルム製版から、フィルムを使わないCTP製版に替わっていることですね。もう一つは、紙フィルムを使ってくれていた印刷会社さんが廃業や倒産でなくなっていることです。
軽オフをやっているような印刷会社は、当社も含めて本当に厳しいですよ。

そうなのですね
廃業する会社は後継ぎがいないケースが多いのです。
親の方も「継がせたんじゃかわいそう」と息子にほかの仕事をさせている人が多いです。
私がこんな風に「紙フィルム」や「水平開き・方眼ノート」を開発するのも、なんとか会社をよい形で息子に引き継ぎたいと思っているからです。
ですから、この発明品以外にも都電グッズの「荒川線100周年記念ノート」や、やる気を出したい人のための「やる気ノート」などを発売しています。

今回「水平開き・方眼ノート」がヒットしたことによって、やっとその思いが形になってきました。

中村印刷所 015 中村印刷所 018

今後の目標は
印刷屋を続けてきたので、紙媒体を大事にしたいと考えています。
印刷屋ができることで、世の中に貢献していき、お客さまから喜んでいただきたい。そして、事業と技術を次世代にしっかりとつないでいきたいです。
それが形になったら魚釣りとバイクが好きなので、息子に会社を譲って、のんびりするのもいいかもしれません。
でも、まだまだ頑張りますよ。(了)

【この人に聞きたい!】Twitterから大ブレイク!「おじいちゃんの方眼ノート」を発明 中村印刷所 中村輝雄社長 その1

同社商品の価格などは以下の通り。
水平開き・方眼ノート
B5判 1ミリ方眼ノート 60P 1冊 260円
B5判 5ミリ方眼ノート 60P 1冊 260円
A4判 5ミリ方眼ノート 60P 1冊 287円
A5判 5ミリ方眼ノート 60P 1冊 213円 (すべて税別)

水平開き・原稿用紙
B5判 100P 1冊 454円
B5判 100P   1冊 500円 (すべて税別)
※1種類又は合わせて10冊以上からのご注文に限り直売対応。送料は756円。

都電グッズ:都電ノート入門編
B5版60ページ、1冊205円。

問い合わせは同社(☎03-3916-1444)まで。

中村印刷所
http://nakaprin.jp/

 


Copyright © 2016 プリント&プロモーション(印刷とユーザーをつなぐニュースサイトのプリプロ) . ALL Rights Reserved.