【2016年4月28日】不二家が、「ミルキー」の65周年を記念して4月4日からオリジナルパッケージのミルキーを作れる「MyMilky(マイミルキー)」キャンペーンを開始した。商品はミルキーの外箱に自分の好きな画像をはめ込み、印刷できるというもの。20箱3200円(税抜き、別途手数料315円、クール便890円)で4月28日(第1期終了)まで販売している。
この「マイミルキー」制作のシステムを提供しているのが東京都渋谷に本社があるDigiBookだ。
今回は「マイミルキー」を担当したDigiBookの富田香織ディレクターに話を聞いた。
その1ではシステム提供の背景となるDigiBookや制作秘話をお届けする。
まず貴社について教えてください
当社は、不二家の「マイミルキー」やNHKの公式アプリ「NHK プロフェッショナル私の流儀」など、多数のメーカーや印刷会社、ブライダル、フォトスタジオの高品質なプリントおよびムービーサービスを実現するASPサービス「DigiBook ASP」を提供しています。
これは、自社サービスから生まれた「印刷データ生成エンジン」と「超高速映像生成エンジン」を長年のノウハウとともに提供するビジネス支援ソリューションです。
もともと当社はデジタル写真集共有サービス「みんなのデジブック広場」や市販楽曲が利用できるプロフィールビデオ作成アプリ「レコフォト for Wedding」などの自社サービスを企画・開発・運営しており、「みんなのデジブック広場」には45万人のユーザーから216万作品がアップロードされています。プロ顔負けの本格的な作品も多く、当社でもコンテストを行っているのですが、上位入賞作品のレベルは非常に高いと感じます。
「みんなのデジブック広場」はどんな方がユーザーですか
ユーザーの7割が50歳以上というシニアが多い異例のネットサービスです。
ブラウザ上で仮想のアルバムを作って本棚に並べることや、アルバムに音楽や動きのある演出を追加でき、操作が分かりやすいことが特長です。
保存されたアルバムはサイト上に保存・加工・公開できるだけでなく、表紙付きのフォトアルバムやパッケージ付きのDVDにすることも可能です。
そこで印刷がかかわってくるのですね
はい。やはり自分の作品を印刷、それもフォトブックのような形にしたいという要望は多く、人気のサービスになっています。Sサイズ(122×122mm)2000円(税抜き)から作成でき、写真集のような仕上がりで本当に喜んでいただいています。
このシステムを「マイミルキー」でも使用したのですか
「みんなのデジブック広場」など当社の自社サービスで活用しているシステムをASP提供しました。実際には「DigiBook ASP」の中のフォトグッズ注文システム「OWL(オウル)」によって「マイミルキー」キャンペーンを実現しました。デジタル画像をブラウザ上で操作して、編集、注文、印刷データ生成までできるサービスです。
このように当社から「DigiBook ASP」を他社に提供していまして、印刷会社を含む20社以上で利用いただいています。今回は、このASPを不二家さまが知って、当社にお声がけいただきました。
依頼があってから、発売までの期間は?
当社のシステム部分は、2カ月ほどで対応可能なものでしたが、やはり、オンデマンド印刷と出荷の部分が難しかったようで、発売までは約10カ月かかりましたね。ミルキーはこれまで大量に生産していたものなので、それを20個という少量生産に落とし込むことはメーカーの方も印刷会社も苦労しておられました。
貴社で苦労された点は
「DigiBook ASP」に関しては、どの印刷会社さまのシステムにも対応できるものなので、比較的すんなり対応できました。
【この人に聞きたい!】DigiBook 富田香織さん 私たちはものづくりしたい集団!
不二家「マイミルキー」にシステム提供 その2につづく
株式会社DigiBook
http://digibook.co.jp/
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