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【インタビュー】トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE」× バンタンデザイン研究所 コラボ企画について聞く②

【2016年1月21日】スーパープランニングが展開する人気のトートバッグ専門ブランド「ROOTOTE(ルートート)」は昨秋、クリエイティブ分野の教育事業で知られるVantan(バンタン)が運営する専門スクール バンタンデザイン研究所とコラボレーションを行った。
このコラボは学生ら24人がトートバッグをデザインしコンペを行い、その後、優秀作品を商品化し、ルートート ギャラリー 代官山ルーストリート店で販売するという取り組み。
今回はこの企画について、実施の経緯やその狙いなどをスーパープランニングの神谷嘉成氏とVantan担当者に話を聞いた。
その②では、トートバック制作での指導や商品選定のポイントなどについても聞いた。
【インタビュー】トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE」× バンタンデザイン研究所 コラボ企画について聞く①

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トートバッグが作品・商品として成立しやすいというのは
神谷 トートバッグという形があるものに作品を載せてもらうことで、一から作るよりもイメージしやすく作りやすいこと。グラフィックや写真など平面に表現するものであればなおさらそうだと思います。

Vantan担当者 確か前回はファション分野のクラスが取り組みましたね。今回は実際に商品化されるまでの経緯を追うことができ、ビジネスとして必要なことをより多く学ばせていただきました。

指導はどのように行いましたか
神谷 デザインに当たっては「東京」というテーマを設けて、それに沿った商品づくりを目指してもらいました。当社がオリエンテーションを行い、その後デザインを学生の皆さんがプレゼンテーション。こちらから意見を述べて、さらにデザインをブラッシュアップし、優秀作4点を商品化しました。

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選抜のポイントは
神谷 テーマがしっかり描かれていることはもちろん「なぜこういうデザインにしたのか?」というコンセプトを突き詰めるなど、学生の皆さんにも多くのことを考えてもらいました。
われわれは個性とともに、商品としての良さがあるかどうかなど、バランスをしっかりと考えた作品を選ぶようにしました。商品であるからには、売れることは重要なことです。企業がどういう課題を抱えており、それをどう解決し、アウトプットしていくかというところを学んでもらえたらと考えながら参画させていただきました。

売れ行きは
神谷 「東京」というテーマを、尖った若いアイデアで表現されている点が受けているようです。感度の高い20代の方々や、海外からの旅行客の方々にお求め頂くことが多く、予想以上の広がりを感じました。

Vantan担当者 実際に学生の作品が商品化されたことで、選抜された学生はもちろん、在校生や保護者の方をはじめ、多くの方から好評をいただいています。

今回は1点ずつプリントする手捺染(てなっせん)という技法を使ったそうですね
神谷 スクリーン印刷の技法ですが、国内では機械化され失われつつあるものです。機械では出せない独自の風合いが特長で、印刷技術の根本となる部分を学ぶことができます。われわれはこういった技術をしっかり残していきたいという思いがあります。

今回の取り組みを振り返って
Vantan担当 商品化までの取り組みを提供していただき非常に感謝しています。可能であれば同様の取り組みを継続していきたいと考えております。

神谷 学生の皆さんとの商品づくりはとても刺激的で、わたしたちにとって大変勉強になるものでした。当社のようなデザインを基軸にしたブランドは、常に刺激を受け続けるとともに常に新しい何かを発信していくことが重要だと考えています。今後も刺激的なコラボレーションになるように、バンタンさんと一緒にプログラムを考えていければうれしいです。

【インタビュー】トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE」× バンタンデザイン研究所 コラボ企画について聞く①

ROOTOTE.jp HP http://ROOTOTE.jp

バンタングループ http://vantan.jp/
バンタンデザイン研究所 http://www.vantan.com/

 

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