【2025年9月16日】サトーは、複数のファイルや書類を積み重ねた状態でも高精度に読み取れる新型RFIDタグを開発した。11月から国内企業向けの提案を始め、書類・ファイル・書籍の効率的な管理と業務DXの推進を目指す。
従来のRFIDタグは積層状態で通信性能が低下する課題があった。サトーは独自のアンテナ構造を採用することで、厚さ0.2ミリのクリアファイル100枚を積み重ねてもハンディリーダーで全件を読み取れる性能を実現した(同社検証結果)。定置式リーダーでも50枚のファイルを積層した状態で全件読み取れるという。
開発にはスウォンジー大学栄誉教授であり法政大学名誉教授の中野久松氏の技術指導を受けた(特許出願中)。
新型タグは契約書や設計図などの文書管理に加え、棚や段ボール保管物の在庫管理、本やカタログ類の一括管理、さらには梱包箱や樹脂素材に貼り付けた状態での読み取りなど幅広い場面で活用できる。
対応プリンタは「スキャントロニクス CL4NX-J Plus(UHFモデル)」で、ラベル面への印字とRFIDデータ書き込みが可能である。
サトーは今後、企業や公共機関、教育機関を対象に導入を推進し、RFID活用による業務効率化と高度化を支援する方針である。
ハンディリーダー:クリアファイル100枚積層で全件読み取り可能
定置式リーダー:クリアファイル50枚積層で全件読み取り可能
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