【2025年9月12日】イスラエルのデジタル印刷機メーカーLanda Digital Printing(Landa、ランダ)が、イスラエル最大の投資ファンドFIMIに買収された。買収金額は8000万ドル(約118億円)で、同国中央地方裁判所が承認し、これによってLandaは経営破綻の危機から救済された。
FIMIはLandaの株式100%を取得し、従業員の大多数を引き続き雇用する。
Landaは今年6月末、株主の離脱により約5億1600万ドル(約750億円)の負債を抱え、裁判所に保護を申請していた。債務の多くは株主からの貸付金だが、サプライヤーや従業員、ミズラヒ・テファホト銀行への負債も含まれる。
買収をめぐっては、過去にベニー・ランダ氏のインディゴ社を8億8200万ドルで買収したHPなど複数の候補が取り沙汰されていたが、最終的にFIMIによる救済が決まった。
同社の主要投資家にはBMW創業家の一員で欧州有数の富豪、スザンヌ・クラッテン氏も名を連ねる。しかし近年のLandaは年間約1億5000万ドルの赤字を計上しており、株主・債権者への損失は累計18億ドルに上るとされる。
FIMIの関係者は、代替の効かない技術でLanda以外のサプライヤーでは継続が不可能としており、再建のめどについて3年としている。
今後、LandaとFIMIは事業再編を進め、印刷機の開発・供給を継続する方針。
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